2008.11岩殿山登山(2)
やがて、私たちの行く手に大きな岩壁が現れました。
この巨大な1枚岩にあるちょっとした段差を足がかりに、壁を伝って先へ進む・・・これが正規の登山ルートなのだっ
「楽しい~」とか言いながら、腰が引けてる山友さん(笑)
そして息つく間もなく、鎖場を登っていきます。
でも、見て分かるように足がかりの良い材質の岩なので、怖くはなかったです
この辺りからは展望もだいぶ開けてきました。
山から突き出した岩の先端に這い出して、しばし休憩。
(※予想外にお気軽とは言えない登山になったので、Gパン以外の着用をおススメします)
足元には、赤や黄色に美しく色づいた密度の濃い森が広がっています。
こうして見るとまるで宙に浮いているみたいで、標高の割にかなりの高度感があるんですよ~。
そして「楽しい!」「キレイ!」を連発しながら、写真をばしばし撮って進んでいく私たち。
次のスポットである「稚児落とし」がそろそろ見えてきてもいい頃なんだけど・・・
私は歴史に疎いので良く知らないんだけど、この岩殿山は、それ自体が1つのお城だったみたいなの。
だけど、そのお城が攻められ、逃げる途中で子どもが泣いちゃって見つかったらいけないからと、泣く泣く投げ落とした絶壁というのが「稚児落とし」だそうで・・・。
「あれー?もしかしてもう過ぎちゃったのかもよ?」
心配になった私たちは一旦来た道を引き返し、
「きっとここだよ!」
と何の変哲もないヤブを指差し稚児落としだと決め付けてしまいました(苦笑)
それから下山しようと先へ進んでいくと・・・・
「こっ、これは・・・・・・・・・!!!!」
看板がなくてもはっきりそれと分かるほど、想像を絶する深さの巨大な岩の絶壁が目の前に現れたのです。
岩殿山・・・こんなにものすごいものをまだ隠し持っていたとは・・・
稚児落としは私のカメラ(基本装備しか持ってきてなかった)では収まりきらないスケールだったので、ごく一部をどうぞ(笑)
ここはさすがに高所恐怖症の山友さん、無口かつ早足で先へ行ってしまいました
そして私たちは無事下山を果たし、帰りがけに「猿橋」という名所に立ち寄ってから、
締めくくりに山梨名物のほうとうを堪能したのでした
それにしても、今回は「駅から歩けるお気軽登山」のつもりだったので、ここまでの登り応えと景色の素晴らしさを味わえるとは思ってなかったなぁ・・・。
岩殿山は、何度でも通いたくなる本当に面白い山だと思いました
【終わり】
◆今回のルート
大月駅(10:25)→岩殿城跡入口(10:40)→岩殿山ふれあいの館(10:50)→岩殿山頂(11:30)→兜岩への分岐(12:10)→兜岩(12:55)→稚児落とし(14:25)→大月駅(16:00過ぎ)
◆周辺の天気予報
登山口周辺のYahoo!天気情報
◆水場とトイレ
岩殿山ふれあいの館にトイレあり。
飲み物もこの施設で調達できたかと。
2008.11岩殿山登山(1)
今回は「電車で行ける、お気軽登山」を合言葉に、JR大月駅から徒歩でアクセス可能な岩殿山を目指しました。
しかし、この日はたまたま中央線が各駅停車しか運行しない日でして・・・思ったより長い道のりを経て、ようやく駅へとたどり着きました。
ホームからは、その名にふさわしく荒々しい岩肌をさらしたこの山の姿を望むことができます。
えっ、大したことなさそうって思った?
登山道に入ると、かなりの迫力なんですよ~
ホラ、どどーん。
登山口から頂上までは、家族連れも気軽に登れそうな歩きやすい道でした。
岩殿山ふれあいの館を経由しつつ、1時間ぐらいであっさり頂上に到着~。
眼下には建物や車たち、そしてそれらの間からモコモコ生えている山々が、まるでジオラマのように広がっていました。
山と町が共存している・・・それは以前中国の桂林を訪れた時にも感じた雰囲気でした。
こんな風景が私は大好きなんだなぁ。
さて、頂上も極めたことだし、今回の登山はこれにて終了!
・・・と思ったら大間違いですよ~(笑)
実は、頂上から少し下ったところにある分岐道へ入ってからが、この山の醍醐味なんです
分岐点の看板にある、兜岩を目指していよいよ本番スタート!
たまたまなんだけど、この辺りは紅葉が見頃を迎えていたみたい。
赤や黄色に染まる登山道を、足取り軽く進んでいきました。
そしていよいよ、鎖場も現れました~!!
これは上から山友さんに撮ってもらった写真。相当すごい崖をよじ登っているように見えるけど、実際は鎖や鉄パイプも完備されているし、手がかり足がかりの多い岩なので恐怖感はありません。
むしろ、かなり面白いっ高所恐怖症の山友さんもこの山の鎖場はかなり楽しんで登っていたようです。
岩場をひと登りすると、今度は再び紅葉に囲まれた美しい山道へ。
この山・・・もしかして想像以上に楽しい山かもしれないっ
【次回へ続く】