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2010.09北岳~間ノ岳登山【1日目】(1)

北岳・間ノ岳(3,193m・3,189m/山梨県南アルプス市)

今回のコースマップはコチラ(ルートラボ)

我ながら、どれだけ山バカなんだろうって思います。
そして、どれだけ幸せな人間なんだろうとも・・・。
日本最高峰の頂を踏んで10日と経たず、私は日本第二の高峰へ向かう夜行バスに揺られていました。
私にとって、2度目の南アルプス登山がこれから始まります。

今回は、先日赤岳へ日帰り登山をご一緒した山友さんとの山小屋1泊計画。
登山口である広河原までのアクセス方法をあれこれ調べた結果、山梨交通の南アルプス登山会員バスを利用することにしました。
このプランは深夜にツアーバスで新宿から芦安まで移動し、温泉宿の大広間で仮眠を取った後、翌早朝に路線バスに乗り換えて広河原へとアクセスするまでの行程がセットになったものです。
早朝の路線バスも仮眠先まで迎えに来てくれて、ほぼプラン利用者の占有バスとなっていました。
8月中なら毎日アルペン号で深夜に広河原へ到着し、仮眠スペースで明るくなるのを待つ手もあったのですが、9月になると仮眠スペースが閉鎖されてしまうようなので、こちらのプランを利用しました。
これが意外と快適だったんだよね

こうして早朝に広河原へ降り立った私たちは、まずお湯を沸かして温かい味噌汁で一息入れます
それからゆっくり準備をして、ようやく歩き始めました。
明日までの長い行程、焦る必要はないよね。のんびり行こう。

歩き始めてすぐに、こんな吊り橋を渡ります。
吊り橋を渡って、スタート!

向こうに見えるのは南アルプスの深い森。
この吊り橋はさながら、地上の世界と雲の上の世界とをつなぐ架け橋みたいだね

橋を渡り切ってひとつ山小屋(広河原山荘)を通り過ぎると、沢沿いの登山道を登っていきます。
すごい、こんなにも深い緑。自分も緑色に染まってしまいそう!
緑の濃い登山道

登山日前後はお天気良好との予報でしたが、足元はしばしばぬかるんでいたり、時には登山道に小川が出来たりしていました。登山道脇を流れる沢も、水量がかなり豊富です。
最近、大雨でも降ったのかな?それとも雪解け水なんだろうか?
一度、予想外に深いぬかるみに思いっきりハマってしまい、靴がドロッドロになってしまいました
こんなにも豊かな緑の中で、心だけはブルーになる私(苦笑)

大樺沢ルートの登山道は、岩がちになったり、水が流れたり、丸太が組まれたりと変化をつけながら続いていきます。
丸太の道も通ります

それにしてもここ、花が多いの
色とりどり、形も様々な花たちが次々現れるんです。
あちこち目移りして、写真にもおさめたくなるんだけど・・・前後して歩く登山者の数が少なくないので、細めの登山道ではなかなかゆっくりと立ち止まることが出来ませんでした

というわけで、ササッと撮影したのがこちらの花たち。
写りはイマイチだけど・・・なんてキュートなフォルムとカラーなんでしょ!かなり心惹かれました~!
黄色くてかわいい花

この辺りはずっと森の中で、見晴らしのいい場所はなかなか現れませんでしたが、こうして森の景色を楽しみながら歩くことができたので、退屈するようなことはありませんでした

こうして歩き続けること2時間近く。
何度か森が途切れて景色が見え隠れしていたのですが、ようやく完全に森を抜け、視界が大きく開けました!
景色が開けました!
抜けるような青空、荒々しい岩を露出させた山肌、そこに張り付くようにして息づいている緑たち。
とにかく雄大、そして爽快な景色です!

だけど・・・私たちにとって、予想外なことがありました。
この季節、この標高にしては意外なほど気温が高いんです
景色が開けたということは直射日光を受けるということでもあり、それが思った以上に私たちの体力を奪っていくのでした

「ふー・・・ちょっと休憩しよう!

ようやく「二俣」に着いた私たちは、大岩の陰にザックを下ろしました。
近くには何組もの登山者が同じように休憩をしていましたが、皆さんもこの暑さにだいぶ参っているようです。
私たちもかなりバテバテ・・・

雨女である私たちがこんなにも素晴らしい天気にめぐり合えたことは幸運ではあるのだけれど、これほどの暑さにあっては雨風すら恋しく思えるのでした(苦笑)

私たちは汗を拭って、水分補給をして、行動食をつまんで、トイレに行って・・・
ようやく気力が戻ってきた頃には、既に45分以上も経過していました
裏を返せば、それだけ休憩を取らないと気力が回復しなかったのです。

ここから先、道は急激に勾配を増しているように見えます。
大丈夫かな、私たち。こんな状態で、稜線まで上がることができるんだろうか・・・。
私はわずかに覚えた不安をかき消すようにして重たいザックの紐をキュッと締めると、再び歩き始めました。

二俣から八本歯のコルへ向かう登山道は、この時期でもなお残る雪渓の脇を通っていました。
近づくと、分厚い雪の層の下を流れる雪解け水の音が、ざぁざぁと聞こえてきました。
わぁー、これは見るからに涼しそう!
雪渓の脇を登ります
・・・と期待したんだけど、気温自体に変化は一切ありませんでした(泣)

カンカンに照りつける太陽の下、岩だらけの急坂をじっくりと登っていく私たち。
いつからか交わす言葉もわずかになり、ただゼーゼーと息を荒げながら黙々と足を踏み出すばかりになりました。

これはきつい。本当に、本当に、きついーっ!!

それでも私が前に進めたのは・・・顔を上げる度に広がるこの景色があったからです。
素晴らしい景色!

きつければきついほど、自問自答を繰り返す。
「私は、何のために山に登っているんだろう?」
その答えは、顔を上げればいつもそこにあるんだよね。
だから、私は山に登るんだ。

右手には、バットレスと呼ばれる険しい岩壁が迫っていました。
バットレス方面の景色
それはとても荒々しいけれど、本当に美しい光景でした。
とても日本の景色とは・・・いや、この世の景色とは思えません。

こうして素晴らしい景色にパワーをもらいながら着実に高度を上げていった私たちですが、さらなる試練が畳み掛けてきたのでした。
は、ハシゴ場ー!!
ハシゴが登場
ここからはひたすら、岩とハシゴだらけの急登になりました。
結構しっかり設置されているのでさほど危険はないように思えるのですが、ハシゴに足をかけて重いザックのしがみついた身体を持ち上げるのはなんと辛いことか呼吸は乱れ、体力は搾り取られ、息も絶え絶えになりました

1つのハシゴを登り切って、大きく息をつきながら天を仰ぐと、目に飛び込んでくるのは次のハシゴ・・・。
「休憩、休憩!」
小広いスペースに出た時、私は思わずザックを下ろして座り込んでしまいました。

同行のお友達もかなり消耗していたようですが、色んな行動食を持ってきてくれていて、私に少しずつ分けてくれました。
この暑さとキツさ、一人だったらもしかしたら諦めて引き返していたかもしれないなぁ・・・。
こうして少しの休憩を取った私たちは、再びハシゴに手をかけるのでした。

そしてようやく、八本歯のコルへと這い上がりましたー!
「わぁ―――っ!!すごーい!
そこから開けた景色、そして吹きつけてくる爽やかな風が、私たちの弱り切った心と身体に沢山の栄養を与えてくれました。
北岳の山頂から北岳山荘を経て、間ノ岳へと続いていく長くて美しい緑の稜線。
これが見たかったんだ。この景色が。
本当に美しい光景だなぁ・・・
美しい稜線が見えました

気づけば、間ノ岳方面から真っ白な雲が大きく手を広げて景色を覆い隠そうとしていましたが、この日の私たちにとっては日が翳るような雲行きこそ最高のコンディションに思えました(苦笑)
むしろ、もっと雲に頑張って欲しい、とも・・・。
「雨女たちの事情」も複雑なのです

向こうの稜線に心を奪われ、夢見心地になっていた私でしたが、すぐ目の前の進路に目を転じれば、まだまだ険しいハシゴ場は続いていたのでした
まだまだハシゴが続きます

でも、もう大丈夫。気力は十分!さぁ、行こう!
その美しい世界の光景を目の当たりにして、気持ちは前へ、前へと進んでいきます。

・・・とはいえ、さすがに日本第二の高峰、ここからの登りはそうたやすくはありませんでした。

相当険しいです!

ううっ・・・、心が折れそうだけど、頑張るっ!!


【次回へ続く】
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2010.09北岳~間ノ岳登山【1日目~2日目】(2)

北岳~間ノ岳登山、(1)の続きです。

広河原から大樺沢左俣ルートをたどり、八本歯のコルまで上がる道のりは、その険しさだけでなく思わぬ暑さも手伝って、想像以上に苦しいものとなりました。
それでも、友達と励ましあいながら、そして雄大な景色に力をもらいながら、なんとか這い上がることができました。

ここからはさらに、大きな岩の転がる歩きにくい急坂を登っていきます。
見上げれば、天に突き上げるような北岳の険しい岩場が続いています。
北岳山頂方面を見上げる

あの場所にある世界を見てみたい、あの山頂から伸びる美しい稜線を歩いてみたい。
そんな思いだけが、今の私を動かしていました。

こうしてようやく、間ノ岳方面へ向かうトラバース道と北岳山頂へ続く道の分岐までたどり着きました!
岩だらけの広場では、何人もの人々が休んでいます。
「やったぁー!!
私はまるで登頂したかのようなすっきりした気分になって、大岩の上に腰を下ろしました。
やった、登れた。ここまで上がれたんだ。

すぐ後に登ってきた友達と少しの間、岩に腰掛けて身体を休めます。
さてと・・・北岳登頂の楽しみは明日にとっておいて、今日はこのままトラバース道を通り、北岳山荘へ向かいます!

分岐から山荘へ向かうトラバース道は、これまでの道とは打って変わって実に快適なものでした。
頑張った私たちをねぎらうように、沢山の花束が用意されていたんです。
花がたくさん咲いてます!

黄色い花、赤い花、白い花・・・花道はしばらく続いています。
でも油断すると、こんな道も現れたりして
ちょっとこれは怖いんじゃないですかー!?
意外と危険な道でした・・・

そのスリリングなルートを抜けると、先ほど八本歯のコルから見ていたあの美しい稜線に出てきました~。
すごい!稜線を挟んだ両側で、こんなにも天気が違うなんて!
稜線を挟んで、ガスと青空

ダイナミックな自然の風景に圧倒されながら歩いていくと、稜線上にぽつんと建つ赤い建物が見えてきました!
あれが私たちの今日の宿、北岳山荘だね。

こうして山荘へたどり着いた私たちは、まずこんな看板を目にしました。
北岳山荘前の看板
ヒー!!1枚の布団に、2人!!

ある程度の混雑は覚悟していたものの、入口前にこうして掲げられるとちょっと不安になりますね・・・
チェックインを済ませて、割り当てられた寝床の様子を見に行った私は、さらに不安増大。

なんか・・・布団1枚の幅が狭く感じるんですけど・・・(苦笑)
この布団に2人で寝るのか~・・・

この日、友達はシュラフカバーを持参していて「寝具なし」で泊まることになっていたので、私の隣に寝るのは見知らぬ人になるはずです。
まぁ、山の上の限られたスペースなんだし仕方ないよね。1晩寝るだけだし、気にしなーい。

・・・と言ってもものすごく気にするタイプなので(笑)、ひとまず寝床を離れることにしました

自炊部屋で友達が作ってくれたサンドイッチを頂いてから、サブザック(シートゥーサミット ウルトラシル・デイパック)に必要なものを詰めて辺りを散策しに出かけます。
あわよくば間ノ岳まで・・・と目論んでいたのですが、時間が遅かったこととかなりガスが出ていたこと、そして通りがかりのお兄さんに「今から間ノ岳は無理だよー」とアドバイスを頂いたことから、もっと手前にある中白根山までを往復してくることにしました。

先ほどまでの青空が一転、真っ白なガスに包まれて遠くの景色はほとんど望めませんでしたが、暑さに参っていた私たちにはむしろ心地よいくらいの気候でした。
ガスに覆われる稜線
晴れたらきっとこの稜線歩きは楽しいに違いない!と明朝に予定している間ノ岳往復の行程に期待が高まります。

道中、間ノ岳から北岳山荘へ戻ってくる登山者と何組もすれ違いましたが、お話を伺うと「ちょっと前までは農鳥岳までの稜線もくっきり見えるぐらい晴れてたのよー」とのこと。
さすが雨女の私たち(苦笑)ううん、でもきっと明日は晴れるよ!

こうして相変わらず真っ白な中白根山の山頂に到着し、そこにいたお兄さんと少し喋って、お茶を一杯飲んでから山荘へ戻ることにしました。
景色もないし、後は戻るだけ・・・なんて油断していたら、ここでまさかの出会いがっ!!

「ら、雷鳥だ――っ!!!
なんと、雷鳥母子のお散歩現場に遭遇してしまったんです!
雷鳥発見!
ああー、やっぱりかわいいー

晴天の日より、曇っている時の方が出会いやすいといわれる雷鳥。
私、雷鳥との遭遇率はかなり高いと思います。これぞ雨女の特権か(苦笑)

こうして今夜の布団の隣人に対する不安すら忘れるほどテンションアップした私は、軽い足取りで山荘へと戻りました。

まだ日没前でしたが、山荘前のテント場では、皆さんそろそろ食事タイムを迎えているようでした。
私たちも外のベンチを借りて、夕食を作ることにします

今回は山用フライパンで軽く焼いたイングリッシュマフィンに、野菜やベーコン、チーズを挟んで頂きます!
イングリッシュマフィンの夕食

今日一日の行程を無事終えることができホッとした私たちは、ガールズトークに花を咲かせながら、のんびりご飯を食べました
・・・が、途中で急激に寒くなってきて、ガタガタ震えながら小屋へ逃げ込むことに(苦笑)

寝床へ戻ると、部屋割りの都合なのかな?ラッキーなことに私の隣には誰もいませんでしたー!
こうして無事、1人で1枚の布団をGETすることができた私は、消灯時間よりも早く眠りについたのでした。




辺りの人々が一斉に起き出した物音ではっきりと目を覚ましたのは、時計の針が4時を少し回った頃だったでしょうか。
私は元々枕が変わると眠れない性質。日付が変わる頃までは時々目を覚ましていたのですが、いつの間にか眠りに落ちていたようです。
ごそごそと布団を這い出して荷造りをする人々の間をすり抜け、軽装のままサンダルをつっかけて外へと出てみました。

「わぁ・・・!!

そこにあったのは満天の星空!星座すら分からなくなるほどに無数の星たちがキラキラ光っています
私は慌てて寝床へ戻り、友達に声をかけました。
そして再び外へ出ると・・・あれっ!?
ついさっきまで真っ暗だった空に青みがさしてきて、星たちの姿がどんどん見えなくなっていっています

やばい、朝が始まっちゃう!
山頂でのご来光を目指してか、次々と山荘を旅立っていくヘッドランプの列が目に入ります。
私たちは急いで部屋に戻り、手早く身支度を済ませると、サブザックを背負って山荘を飛び出しました。

こうして間ノ岳へと続く稜線を歩き出して間もなく、淡い赤色に染まる東の空に目をやった私は、あっと息を呑みました。

「あっ・・・!あれは・・・!!」


朝焼けの富士山


それは、朝焼けの空と雲海の間に浮かび上がる、信じられないほど美しい独立峰のシルエットでした。
つい数日前に私は、あんな場所に立っていたなんて・・・。

あまりの光景に、私たちは何度も立ち止まってシャッターを切り続けました。
できれば中白根山の山頂で日の出を迎えたかったのですが、このペースでは間に合わなさそう・・・。
というわけで、中白根山山頂の手前に良さそうな場所を見つけて、日の出を待つことにしました。

開けた稜線上なので、東の空だけでなくぐるりと景色を見渡すことができます。
来た道を振り返ると、北岳に向かって伸びる稜線がはっきりと見えました。
北岳方面を振り返る
向こうに小さく見える赤い建物・・・今朝はあの場所から歩いてきたんだね。

南アルプスの山々が赤に染まって、その向こうの山並みは黒いシルエットになって、山間にはまるで川のように白い霧がサラサラと流れていきました。
こんなにも神々しい世界の中に、私たち2人はじっと佇んでいました。

そして・・・


ご来光

朝がやってきました。

【次回へ続く】
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2010.09北岳~間ノ岳登山【2日目】(3)

北岳~間ノ岳登山、(1)(2)の続きです。

南アルプスの山々や雲海や空と一緒に、朝焼けに染まった私たち。

朝陽を浴びて記念撮影

富士山から望むご来光も本当に感動的だったけど、こうして雲海に浮かぶ富士山とご来光を同時に眺めるのもまた素晴らしく幸せな気分でした

さぁ、再び間ノ岳を目指して出発!
ヘッドライトを消して岩だらけの斜面を登ること数分で、昨日も訪れた中白根山の山頂へたどり着きましたー!

中白根山山頂

山頂標柱の背後には、見渡す限りの雲海が広がっています。
すごい、昨日はガスに隠されて気づかなかったけど、こんなにも見晴らしがいい場所だったんだね。

ここから先は、初めて歩く道。
岩の転がるルート沿いには、こんなにかわいらしい花たちも咲いていました!
花も咲いてます!

北岳から間ノ岳までは、広大な南アルプスのエリアの中で考えればほんのお隣さんのようなもの。
そんな印象から、時間も体力もそれほど使わずたどり着けると思っていたんだけど、実際歩いてみると思ったより距離とアップダウンがあるように感じました。
良かった、昨日午後遅くからお気軽に間ノ岳を目指していたら、途中で日没を迎えていたかも・・・

そしてついに、やってきました!間ノ岳山頂です。
間ノ岳山頂
まぶしいほどの朝陽と真夏の青空に、思わず目を細めます。

それにしても・・・ここからの眺めもまた本当に素晴らしいの

東に目をやれば、まるで真っ白な雪の大地のように、どこまでも雲海が広がっていました。
その向こうに浮かび上がるのは、美しい富士山のシルエット。
まさに、「雲の上の世界」の景色だね。
素晴らしい雲海と富士山

そして南側、農鳥岳方面の景色。
日本は小さな島国って言われるけど、こんなにも自然は雄大なんだ。
農鳥岳方面の眺望

間ノ岳山頂からわずかに東へ進むと、富士山と向き合うとっておきの場所がありました。
そこに立つと、視界に写るのは真っ白な雲の海と富士山だけ。
自分がこの夢のような世界に吸い込まれて、溶けてなくなってしまうような錯覚にもとらわれました。

こんなにも幸せな場所が、この世にあったなんて・・・。

そしてこのとっておきスポットに立つ人々を、間ノ岳山頂から眺めるのもまた素敵なんです
ほらね。
富士山のシルエットと登山者たち

こうしてしばらくの間、絶景を楽しんだ私たち。
今日の行程はかなりハードなので、名残惜しいけれどそろそろ山荘へ戻ることにします。

雲ひとつない青空の下、標高3,000mの稜線歩きはとっても快適
北岳山荘へ戻ります

そして山荘へ戻った私たちは、早速朝ごはんを作りました。
前回の仙丈ケ岳登山でも作ったスキムミルクの「山シリアル」。さっと作れて美味しいので、夏山の定番になりそうです
山シリアル!

腹ごしらえを済ませて荷物を片付けた私たちは、いよいよ北岳へ向けて出発しました。
昨日の午後からずっとサブザックで行動していたので、久しぶりに背負うザックはずっしりと重みを感じました。
ていうか、重すぎ・・・

ゆっくりと歩き始めると、見えてくるのは目指す山頂の景色。
まるで夢のように美しい山の姿に、心が躍ります。

北岳・・・なんという美しさだろう。まるで絵画の世界みたいな光景だよ。
本当に美しい北岳の姿

・・・ちなみにこの写真、左上の方に黒っぽい小さな影が写っているのが見えるでしょうか?
実はコレ、レンズの汚れじゃなくて虫なんです(笑)
この辺りにはアブの仲間かな?黄色と黒のしましまで、ハチより薄っぺらな虫が何匹もいました。
ところが彼ら、驚くほど動きが遅いんです!
ちょっと手で追い払おうとしたら逃げ切れなかったのかバシっと当たっちゃうし、ペットボトルをつかんだらそこにとまっていたらしく指で挟んじゃったし・・・
「どんくさっ!」と思わずツッコミを入れたくなるほどです(苦笑)
汗などの水分や塩分が欲しいだけみたいで刺してきたりもしないので、最初はうざったかったのですがだんだん気にならなくなり、しまいには「ちょっとかわいいやつ」とさえ思えるようになってきました(笑)

こうして”憎めない彼ら”と一緒に、北岳山頂への道を進みます。
この先の道もずっと景色が開けていてとても気持ちがいいのですが、だんだんと傾斜がきつくなってきました。
やがて指導標が示す私たちの進路に、所要時間と一緒に「転落注意」という文字まで現れるようになりました~
北岳山頂(転落注意)

この頃にはもはや傾斜というよりは、大岩をよじのぼるような感覚になってきました。
背中のザックに地球の重力をずっしりと感じながら、それに抗うように必死で足を上げ、段差を乗り越えていきます。
昨日もきつかったけど、やっぱり今日も相当きついですー!!

段差がハンパないっ!

この時まだダブルストック(LEKI シーヴァアンチショック)を手に持っていたのですが、ここから先は大岩が続くようになってきたので、OSPREY(オスプレー)ケストレル28のストックホルダーにダブルストックをしまいました。

岩だらけの急登を必死に登り切って、砂礫の乾いた道(でもやっぱり急坂)に変わると、北岳のとんがったピークがもう目の前に見えていました。

「あれっ・・・でも、あれが本当に山頂なのかな?」
「あのてっぺんに上がったら、その向こうにもうひと山あったりして・・・

なぜかここまで来て、急に弱気になる私たち(苦笑)
その時、上から下りてくるご夫婦とすれ違いました。

「あぁ、山頂はもうすぐそこですよ!がれて歩き辛いけど、もう10分、15分位で着くはずです
「頑張ってね!

そんな励ましを頂いて元気を取り戻した私たち、急登にあえぎながら一歩、一歩足を進めていきます。
苦しいけど、きついけど、もうすぐ・・・もうすぐ・・・。

もう少しで、あの山頂に立てるんだ。
あのてっぺんにある世界の景色が見れるんだ!

【次回へ続く】
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