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2010.09焼岳~西穂高岳登山【1日目】(1)

焼岳・西穂高岳(北峰2,444(2,393?)m・2,909m/長野県松本市・岐阜県高山市)

今回のルートマップはコチラ(ルートラボ)

この夏、八ヶ岳(赤岳)富士山南アルプス(北岳・間ノ岳)と立て続けにお邪魔しました。
どの山もとてもハードだったけれど、その雄大さに圧倒され、美しさに大きく心動かされる素晴らしい山行になりました
こうして標高3,000mを巡る山旅を終え、地上に舞い戻ってから数日経ったある日、頭の中にふとこんな思いがよぎったんです。
「北アルプスはどうだろうか。あの山々が持つ雰囲気は、八ヶ岳や富士山、南アルプスとはまた違っているんだろうか。」

実は少し前、北アルプスにある山小屋の関係者の方に、「一度遊びにおいでー」と声をかけて頂いていたんです。
そうだ、登山を始めた頃から憧れていた、あの山小屋へ泊まりに行こう!
そして、自分に許される範囲で、北アルプスの山を歩いて来よう!

こうして1年前の乗鞍岳燕岳以来となる北アルプス登山が決定したんです。

金曜の夜遅くに都内を出発した私は、お友達の車に同乗させて頂いて一路上高地を目指します。
上高地中心部はマイカー規制がかかっているため、沢渡でシャトルバスやタクシーに乗り換える必要がありますが、今回私たちはマイカーでもアクセス可能な中の湯(厳密には、中の湯温泉旅館の奥にある「新中の湯ルート」の登山口)に車を停め、焼岳を経て西穂山荘を目指す計画です。

目的地が近づき、まだ先かな?まだ行けるの?と不安になりながら真っ暗な山道を登っていくと、道路脇が広めの駐車スペースになった場所が現れました。
そこに車を停めて装備を整え、ヘッドライトがいらないくらいの明るさになったところでいよいよ出発です!

今回はいつもの登山女子さんとご一緒なのですが、車を出して下さったもう1人のお友達とも初日の行程が同じだったので、みんな揃っての歩き出しとなりました。
駐車スペースの向かい側にある、看板1つ立てられただけ(というか、寝てた・苦笑)のシンプルな登山口を入っていきます。

新中の湯ルートから登山スタート!

鬱蒼と生い茂る森の中、湿度の高い細道は時折大きめな段差を挟みながら静かに続いていきます。
森深い雰囲気でとても素敵・・・なんだけど、出だしから結構息が上がるんです

1時間半ほど歩いたところでようやく森を抜けて、開けた広場へ出てきました~。地図を確認すると、「中の湯ルート」との合流地点(下堀沢出合)の少し手前にある「山頂部を仰ぐ広場」と書かれた場所のよう。
しかし、この時辺りにはどんよりとした雲が立ち込めていて、見晴らしはゼロでした・・・(泣)

この先からいよいよ、焼岳山頂へ向けた急登が始まりました。

急坂を登ります

草がちな斜面で景色はだいぶ開けている・・・と思うんだけど、この時は真っ白でほとんど望むことはできませんでした。
急勾配の坂道を、しばしば丸太の階段を挟みながらひたすらひたすら登っていきます。
これは、相当キツイですっ!

・・・ですが、そんな私たちをこんなにもかわいらしい子たちが励ましてくれていました。

シラタマノキ

し、シラタマノキー!!かわいいーっ!!

以前、茶臼岳燕岳で少しだけ見かけたんだけど、ここでは登山道沿いに沢山の白玉が揺れていたんです
「あっ、ここにも!・・・ここにもいた!わー、いっぱいいるー!!
そんな風に彼らを目で追いながら歩いていると、登りの辛さも思わず忘れてしまいそう

とは言え、相変わらず続く急坂、いつまでも晴れないガス・・・
決して良好とは言えないコンディションの中をひたすら登り続けた私は、ふと不思議な感覚に囚われました。

金色の草原

前方の斜面が黄葉した草たちに覆われ、白く霞む私たちの進路をぼんやりと金色に光らせていたんです。
空を仰ぐと、まるでおぼろ月のような太陽が、薄い霧の向こうで静かに輝いていたのでした。

ガスの向こうに太陽

幻想的、だなぁ・・・。
八ヶ岳を越え、富士山を越え、南アルプスを越え・・・私は今、北アルプスという異世界に入り込もうとしているのかもしれない。
そしてその漠然とした「異世界感」が、はっきりと目の前に突きつけられるのはこのすぐ後のことでした。

霧が・・・晴れてきた・・・

ガスが晴れてきた!

まるで幕が引かれるようにさぁっとガスが晴れていき、それまで真っ白だった景色の中に、荒々しい岩たちの姿が浮かび上がってきたんです。
近付けば近付くほど、眼前の世界はどんどん鮮やかさを増していきました。

そして現れた真っ青な空、切り立つ岩峰!!
鮮やかな景色!
右手には、ぼうぼうと白い煙を吐く大岩も見えました。

突如鮮やかに変貌したこの景色にびっくりして、私は心臓がばくばくしてきました。
どうしよう、すごい景色。この坂を登った先にあるのは、どんな世界だっていうの!?
大きく呼吸を乱しながら、半ば駆け上がるようにして急坂を登り切った私は、そこで信じられない光景を目の当たりにしました。

「うそ・・・っ、なにこれーっ!!

信じられない光景・・・

雲海を見下ろすようにして立ちはだかる城壁のような岩々。
その壁に守られるようにして、鏡のように空を映す美しい湖がそこにあったんです・・・。

信じられない、こんな景色。
こんな景色がこの世にあったなんて・・・!!

これが雲の上の世界、神様の住む場所なのかもしれない。この信じられないような光景を、是非動画でご覧下さい。
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正直、ここに来るまで私の目は西穂山荘とその先の峰々に向かっていて、ここ焼岳でこんなにも素晴らしい景色に出会えるとは思ってもいませんでした。(ごめんなさい!
あまりにびっくりして、あまりに感動して、テンションも振り切って、大きな声で「すごい、すごい!」と連発しながら何度も何度もシャッターを切ったのでした。

・・・さぁ、今日の行程は長い。そろそろ先に進まなきゃ。
この焼岳、南峰は危険なため立ち入り禁止になっており、北峰だけが登頂可能なんです。
私たちは北峰に向かって、白煙の噴き上がるすぐ脇の岩場を慎重に越えていきました。(これが結構スリリング

北峰へ向かいます

ほどなく北峰と本来の進路である焼岳小屋方面への下りとの分岐にたどり着き、荷物をデポして北峰への岩場を登った私たち。
ここでも、信じられないほど素晴らしい景色が待っていてくれました。

視界一杯に溢れんばかりに広がる、綿菓子みたいな雲の海!!

ものすごい雲海!

焼岳・・・なんて素晴らしい山なんだろう!

北峰頂上
(北峰頂上。地図では2,444mなんだけど、標柱では2,393mになってました。)

こうして早くも素敵な山の景色を満喫してしまった私たち、
「いやー、すんごいもの見ちゃったねー!!もう超満足だよ!
「そうだねー!今日はこのまま下山しても十分ですってぐらい満喫したね!
なんて調子に乗った会話をしながら、荷物を回収して小屋へ下り始めました。

すると・・・

あっという間にガスガス・・・

あっという間に白の世界に逆戻り。。。
「もういいんでしょ?」という山の神様の声が聞こえてきそうです。
雨女が調子に乗ると、ろくなことがありませんね・・・

こうして焼岳小屋へ下る道は、思ったよりも長く感じました。
ようやくたどり着いて、小休止~。だいぶ肌寒くなってきました。
焼岳小屋

ここからは、西穂山荘を目指して長ーい稜線をひたすら進むのみ!

実は・・・地図を見た時にここからの道は景色の開けた気持ちの良い尾根道だと思っていたのですが、実際はほぼ森の中を歩く形になりました
しかも、霧がどんどん濃くなって、いつしか雨に変わってしまったんです。
道はひどくぬかるんでいるだけでなく、両手を使わないとよじ登れないような大きな段差までもが次々と現れて私たちを苦しめました。

ハードな縦走路

これにはさすがに参ってしまい、写真もほとんど撮れず・・・。
口数も減り、ただ荒れた山道に視線を落としながら、黙々と進んでいきました。
どれだけ歩いても、見えてこない西穂山荘・・・。あぁー、心が折れそう。。。

そんな時、少し開けた場所に出ました。
たまたま雨が上がっていたので、疲れ切った身体を休めるためにザックを下ろして座り込みました。
ふー・・・
ここで私たちはしばらくの間、お喋りをしながらゆっくり過ごしました。
この時、私はアミノバイタル スーパースポーツをチャージしたのですが・・・これがびっくり!

チャージ後、20分くらい経ってから歩き始めたら・・・身体も気分も軽いんです!!
さっきまで疲労困憊で黙々と足を運んでいた私が、今やスキップでも踏みたい気分で歩いているの(笑)
これまで見えてこなかった、雨に濡れる森の美しさや、足元の沢山のキノコたちにも目が行くようになりました

ほら、このキノコなんてマカロンかハンバーガーみたい!
かわいいキノコ!

私はアミノバイタルの回し者ではないですが(笑)、少なくともこの時のアミノバイタルと休憩のお陰で、私本来の山歩き、「山を楽しみながら歩くこと」が取り戻せたような気がします

こうしてようやく山荘方面と上高地方面の分岐点までたどり着いた私たち。
この辺りには「西穂山荘」と書かれた蛍光色の看板が沢山現れましたー。
木の高いところに掛けられている看板もあったんだけど、雪が降った時用なのかな?

そして・・・
色んなことがありましたが、なんとか無事に西穂山荘へ到着~!
お疲れ様ー!
ガスでかなり霞んでしまっていますが、テント場にも沢山のテントが張られていました。
西穂山荘

今回私たちは素泊まりでの宿泊にして、西穂ラーメンを頂きましたー!
名物、西穂ラーメン!
さすが名物、胃に染み渡る美味しさです

ここで私を以前山荘に誘って頂いた方にも無事お会いすることができました。
明日の行程を相談したところ、「西穂高岳までいけるでしょう」とのこと。
独標までにするか少し悩んでいたんだけど、様子を見ながら西穂高岳を目指してみることにしました

この日、私も同行のお友達もだいぶ疲れていたので、ラーメンを食べた後少し部屋で休んで、その後軽くスープを作って食べてから早めに休みました。
明日は危険度の高いルートを歩くことになる。しっかり休んで、気を引き締めていこう。
新たな山の世界との出会いが楽しみだ

ちなみに・・・夜少し外へ出た時、自分の靴があまりにドロドロすぎて自分の靴と認識できず、しばらく探してしまったのはここだけの話です(苦笑)

【次回へ続く】
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