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2008.11雲取山登山(1)

雲取山(2,017m/奥多摩市)


9月の妙法ヶ岳登山の際に抱いた大きな目標は、その2ヵ月後には現実となって私たちの目の前に立ちはだかっていました。
私たちはついに東京最高峰を目指すことにしたのです!

その山、雲取山は東京都とはいえ、標高2,000mを超える山。登山口からの距離も標高差もかなりあるので、登山にあたっては1泊2日で日程を組むのが一般的なようです。
それを日帰りで計画していたのでルート選びも慎重に行ったのですが、当初予定していた最短ルートが直前になって通行止めだと発覚し、急遽別ルートに変更することに
そんな私たち、無事登頂を果たせるのでしょうか・・・?


前日ギリギリまで仕事をしていた私は、帰宅後2、3時間仮眠を取ってからバイクで奥多摩へ向かいました。
そして朝6時頃鴨沢バス停へ到着。
奥多摩湖
本当はここからもう少し奥へ進んだ小袖というところまでバイクで行けそうだったのですが、道が分からずウロウロした挙句、結局鴨沢からスタートすることに

最初は冬枯れの雑木林の中を進んで行きます。
雲取山登山道
勾配がさほどきつくなかったことと、日帰りなので出来るだけ早く先へ進みたかったこともあり、かなりのハイペースでどんどん歩いていきました。
私たちより先に出発していた年配の登山者さんたちの中には、「今日中に頂上まで行けるのかな?」と心配になるぐらい超スローペースの方もいらっしゃいます。
追い抜きざま、「いやぁ、若い人にはかなわないねぇ~」と声をかけられたので「アハハ~」なんて笑いながら答えていたのですが・・・(これが後に驚くべき事態を生みます)

やがて、登山道脇に小さな水場があるのを発見しました。
武甲山ではものすごくきれいな水の湧き出る水場があったのにそのまま通り過ぎてしまい、きっと石灰岩にろ過された美味しい水だったに違いないと後で後悔したので、ここではちょっと立ち止まって、自然の恵みを味わうことに。

5分程度足を止めて水を飲んだりペットボトルにつめたりした後、再び歩き出すと・・・
・・・あれ?何かがおかしい。
足が重い。身体がきつい。とにかく身体が動かないんです
出だしがハイペース過ぎたこと、睡眠不足で体調が万全ではなかったこと・・・色んなことを反省しましたがもう遅い。完全にバテてしまっていました

ノロノロと歩いてはすぐ立ち止まり、またノロノロと歩き出す・・・そんなことを繰り返しているうちに、さっき抜かした人たちに今度は次々と抜かされていく私たち。
「頂上までたどり着ける気がしない。今日はもう撤退しようか・・・」
登山を始めてから、こんなに弱気になったのは初めてのことでした。

山友さんにそのことをいつ伝えようか、と思いながらなかなか言い出すきっかけをつかめずに、しばらく黙って歩いていた私。(実は山友さんもこの時同じことを考えていたというのは後の話です)
ふと視界の開けた場所に出たので、顔を上げてみると・・・
あ、あれは・・・!?

・・・・・んっ??


・・・あれっ???


・・・おやっ!!!


ふ、ふ、ふ、


富士山だーっ!!!!!

富士山だっ!!

こ、これ・・・もうちょっと登ったら、もっとすごい富士山が拝めるんじゃない!?
突然差し込んだ希望の光が、萎えた心を徐々に満たしていきました。

【次回へ続く】
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2008.11雲取山登山(2)

雲取山登山、(1)の続きです。

富士山の励ましを受け、ひとまず次のスポットである堂所を目指して歩き始めた私たち。
道は少し大きめの石が転がる歩きにくい坂道になってきましたが、気持ちに引っ張られて何とか歩を進めていきます。

しかし、目指す堂所がなかなか見えてこない。
「あれー?今どこなんだろう?まだまだ先なのかなぁ?」
何度も地図を確認しながら進んでいくと、ようやく現れた看板には「七ツ石山分岐」の文字が。
どうやら私たち、いつのまにか目指すスポットを通り過ぎ、だいぶ登ってきていたようですなんだかちょっと得した気分になりますね~(笑)

この頃には既に先ほどまでの弱気はすっかり影を潜め、「ここまで来たら、行くっきゃない!」というやる気に変わっていました
そして、ついにブナ坂へ到着~!
ブナ坂
丸太に腰掛けてちょっと休憩していたら、なんと自転車に乗った人たちが通りかかったよ
ど、どうやって登ってきたんだろう・・・?さすがマウンテンバイク・・・

さて、身体が冷えないうちに再び出発です。
これから進む道
ここからは頂上へ向かって、明るく広い尾根道を進む快適なルートに変わります。
見るだけでもワクワクするような道ですね

そして、私たちの左手には・・・再び富士山がっ!!
再び富士山登場!

これまでの苦労もすっかり忘れさせてくれるほどの、素晴らしい展望。
雲取山は、辛い思いをして、頑張って頑張って登ってきた人にだけ、この世界を見せてくれるのかもしれないなぁ・・・(えっ、他の人はもっと楽に登って来てるって・・!?)

快適な尾根歩き
幾重にも折り重なる山々の向こうに、頭ひとつ飛び出る富士山がずーっとついてきて、まるで夢の中にいるような気持ちになります。
もったいないからもっとゆっくりこの道と景色をかみ締めていたい。でも、もっと早く次の世界を見てみたい・・・。相反する感情が湧き上がってきました。

そして、史上初?手乗り富士山も登場!!(笑)
手乗り富士山!?


それにしても、雨女の私にとっては申し訳なくなるぐらいにいい天気。
「ああー富士山の左の斜面、天気荒れてそうだなぁー」なんて言えるぐらいくっきり見えるんです!!
富士山アップ

やがて、私たちは奥多摩小屋へ到着しました。

外には薪も積んであって、雰囲気ある山小屋という感じ。ここで登山客が憩うためにお世話をしたり物資を運んだりしている人がいる訳ですよね。本当にすごいなぁって思います。
奥多摩小屋

小屋でトイレ休憩を取ってから、ふと来た道を振り返ると、
奥多摩小屋から振り返る
こんな素晴らしい道を歩いて来たんだねぇ・・・としみじみ。

さぁ、頂上まではあとひと頑張り。
今更引き返そうなんて気持ちは微塵もありません。その山の名が意味する通り、頂で雲をつかんで来たいと思います!!

【次回へ続く】
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2008.11雲取山登山(3)

雲取山登山、(1)(2)の続きです。

いよいよ頂上に王手をかけましたっ
いよいよ山頂目指して・・・

この頃になると、頂上から下山してくる人たちと多くすれ違うようになってきて、「あとちょっとだから頑張ってね~」なんてありがたい励ましの声を頂いたりします。
その中の一人のおじさんから、
「ここからだとあと2回ぐらいちょっときつい登りがあるけど、後は平らだからすぐだよ!!」
と聞いたので、ちょっと元気が出てきたのですが・・・
まるで絶壁のようなものすごい登り坂がこの後4回ほどあったような・・・(苦笑)

こうして小雲取山あたり(多分)に差し掛かると、頭上の雲は手を伸ばせば届きそうなところまで近づいてきました。
小雲取山あたり

その時、「お、来たねぇ~。頑張ってなぁ~」と声をかけてくれた人たちがいたのですが、なんと朝登り始めた頃に私たちが追い抜いたおじさんたち(記事(1)参照)ではありませんか
いつの間にか私たちより遥か先を行って、もう下山されるところだったのです。

しみじみ感じました。これまでは体力と根性だけでなんとかなるような山だったから良かったんだけど、本格的な山になればなるほど、モノを言うのは若さより経験です
うさぎとかめの話ではないけれど、ゆっくりでも自分のペースをしっかり守って歩んでいくことが、結果としてはバテずに早く登ることが出来るんですね。ちょっと人生にも似てるかもしれないね
人生も山登りも、まだまだ勉強中の私たちです

と言うわけで、同じ頃にスタートした人たちより随分と遅れをとってしまったようですが、ついに最後の登りに差し掛かりましたよ~。
見て、山のてっぺんに雲がくっついてる!
もうすぐ頂上!

そして・・・・・雲取山登頂
雲取山頂
「やったー!!ついたよー!!!!」と、思わず雄たけびをあげてしまいました
実はこの看板は埼玉県設置のもののようで、東京都の山頂標も近くにあったのですがちょっとしょぼめでしたのでこちらを掲載(笑)

さて、目標達成したところでお昼にします!
今回はトランギア メスティンエスビット ポケットストーブという超小型軽量の調理セットを使って、コーンスープとラーメンを作りました~

初めて使うのでなかなか上手には出来ませんでしたが、山で食べるあったかご飯はやはり格別でした
お昼ごはん作成中・・・

ご飯の片付けを済ませ、予定より1時間ほど遅れて下山を開始した私たち。
山友さんのレンタルバイク返却時間&日没時間を考えると、かなり急がないといけないことが判明。
とはいえ、そうそう楽には下らせてくれないのがこの山、歩いても歩いても終わりが見えません。登山用ステッキ(シナノ サントレース 3YS)のお陰である程度軽減できていたものの、徐々に蓄積した膝へのダメージで途中から歩くのも苦痛なほどになってきてしまいました
途中で軽くマッサージしたり、山友さんに荷物を持ってもらったりして、なんとかバイクの元へ戻って来れましたが、結局奥多摩湖の大渋滞にはまってバイク返却を延長することになったのでした

今回は最初からペース配分を間違えて苦しい登りになってしまい、途中で諦めようかと思うほどだったのですが、その分ものすごい達成感と信じられないぐらいに素晴らしい景色に出会うことが出来ました
これまでの私の「山に登る理由」って、「景色を見たいから」というのが1番だったんだけど、もうひとつ「達成感」っていう登山の魅力を感じることができました。学ぶことも沢山あって、収穫の多い登山だったと思います。

きつい登り、つらい下りもあるけれど、2009年も私はやっぱり山に向かうことでしょう!
雲取山からの景色

【終わり】

(自分用メモ)
◆今回のルート
鴨沢(6:30頃)→水場(8:05)→ブナ坂(10:00)→ヘリポート(11:00)→奥多摩小屋(11:10)→小雲取山(12:10)→雲取山頂(12:25)→→→鴨沢(16:30頃)

◆周辺の天気予報
奥多摩町のYahoo!天気情報

◆水場とトイレ
トイレは鴨沢バス停と各小屋にあり。奥多摩小屋の外のトイレを使わせてもらったけど、キレイではないので荷物を全部降ろしてティッシュだけ持って入った方が良さそう。感謝しつつキレイに使いたいですね!
水場は登山道中に数箇所あり。でも時期によっては水が出てないかもしれない。
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