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2012.09御座山登山(1)

御座山(おぐらさん・2,112m/長野県南佐久郡北相木村、南相木村)



■今回のコース(出発&到着時刻)
長者の森登山口6:37→6:59林道終点?(登山道入り口)→7:48鉄塔→8:31見晴台8:37→9:10前衛峰→9:44避難小屋→9:51御座山山頂10:25→11:01前衛峰→11:28見晴台→12:02鉄塔→12:50長者の森登山口

■参考マップ
山と高原地図 21 西上州 妙義山・荒船山


山登りを始めてまもなく、岩場や鎖場に楽しさを感じていた私は、西上州の山々に強い興味を抱きました。
群馬県南西部を中心としたそのエリアには、目を見張るような奇岩や大岩、そして危険な岩場を持った山がいくつもありました。
また、このエリアの山々が持つ、どちらかというと落ち着いていて静かな、渋いイメージにも心惹かれました

「それでは早速行ってみよう!」と山と高原地図 西上州の当時の最新版(2009年版)を買ってきた私は、一緒に入っていた冊子のあとがきを読んで、ハッとさせられたんです。

「山登りは自己責任」との認識は広まりつつあるが、それが絶対不可能な状況が一件ある。あなた自身の遺体搬出だ。
2009年 山と高原地図 21 西上州 打田鍈一氏のあとがきより

※MAPPLE 山と高原地図ホームページのコラム(2009年04月01日)には、打田氏の思いの込もったあとがきの全文が掲載されていますので、興味のある方はチェックしてみてください。(事前の許可がないと該当ページへのリンクができないようなので、ここではリンクしていません。ごめんなさい

これはどのエリアの山にも言えることではありますが、西上州の山々はその特殊性によって、特に安易な登山が地元の方々に大きな負担とご迷惑をお掛けしてしまうであろうことが想像できました。

もちろん、西上州にも色々な難易度の山やコースがあるわけですが、この時の私は「もっと山の経験を積むまでは、ここは『憧れの山域』として大切にしまっておこう」と決めたのでした。
そのため、これまでほとんどお邪魔する機会がなかったんです。

そして今回、ようやく「西上州」の登山地図を開くことになりました!
今回の目的地である御座山(おぐらさん)は長野県に属しており、西上州エリアとの境目にあるような山です。
厳密に言うと西上州に含めるのかはっきりしないところですが・・・まずは登山地図の端っこに載っているこちらの山から、このエリアの雰囲気を少しずつ感じていきたいと思います

御座山は登山道が整備されていて危険箇所の少ない山ですが、山頂付近の高度感のある岩場には迫力があり、見晴らしも良さそうです。
そのため、是非お邪魔したいと思っていた山の一つでもありました。

しかも!今回は珍しい「ある花」の情報もゲットしていたんです
見頃の時期を少し過ぎてしまっているのがやや気がかりですが、こちらもとっても楽しみです!


御座山の頂上へは複数の登山ルートがありますが、今回は広い駐車場があり、村のお薦めルートでもある「長者の森ルート」を選びました。
私が気になっている花の目撃情報もこちらのルート上だったことから、ルート選定に迷うことはありませんでした。

というわけで、長者の森の駐車場からこの立派な案内看板に従って登山開始です
長者の森登山口

私たちは長者の森の施設を眺めながら少し進み、林道に入りました。
林道へ

この少し先の駐車スペースまで車が入れるようで、道には轍がありました。
ただ、結構ぬかるんでえぐれているところが多いのと、道幅が狭いこともあるので、一般の車は長者の森駐車場に停めた方が無難かもしれないなぁと思いました。

この道ものんびり歩いていけば、こんな出会いにも恵まれます!
写真がブレてしまいましたが・・・これはゴジュウカラさんですねっ
ゴジュウカラさん

案内看板のところから20分ほど歩いたところで、少し広いスペースにぶつかりました。
おそらくここが車で行ける限界=林道終点かと思います。
林道終点かな?

その奥にある指導標に従って、いよいよ登山道へ入っていきます!
丸太で階段状に整備されているものの、すっかり草に覆われてしまっていますねー
いよいよ登山道へ

辺りの湿度は高く、道も全体的に濡れているようです。
森には下草が生い茂って、登山口を入ってすぐとは思えないほど濃密な緑の"気"に包まれていました。
周囲に他の登山者さんはおらず、とても静かな山歩きです。
何だろう、この雰囲気。とっても心地いい!!

そして早くも、お目当ての花と出会うことができましたー!!
こちらのお花は少し咲き終わりの雰囲気ですが、トリカブトですよね。
トリカブト

それがここでは、白いトリカブトも咲いているんですっ!!
終わりかけで少し茶色っぽくなっている部分もありますが・・・
白いトリカブト!

これまでトリカブトの花は八ヶ岳など色々なところで見かけましたが、全て最初の写真のような青っぽい色をしていました。
このように白いトリカブトを見たのは初めてのこと。とっても嬉しかったです
白いトリカブトはなんだか清楚な感じがしますねー(毒あるけど・苦笑)。
とてもキレイ!

開花の時期にギリギリ間に合って良かったなぁ

トリカブトが咲いているのは登山口に近いこのエリアだけのようで、ここから先では彼らに会うことはなくなりました。
それでも、雰囲気の良い森はまだまだ続いています。
雰囲気の良い森

この辺りは湿度の高い状態が保たれているのでしょうか、シダの姿も目立っていました。
それに、キノコの姿も沢山見られましたよー!
これはホコリタケの仲間の一家ですね。もう少ししたら頭に穴が開いて、トントンつつくとホコリがポフ、ポフっと出てきそうです
キノコもいます!

この先も草に半分覆われた登山道が続いていきます。
道は全体的に整備されていて、このような丸太の階段箇所なども多かったです。
丸太の階段

しかし・・・この先の木の幹に、こんなモノ(爪痕?)を発見しました。
この道は人間以外の方も歩かれているようで・・・
爪痕が・・・

その先で、開けた場所に出ましたー。大きな鉄塔が立っています!
この鉄塔は現在地を把握するためのいいポイントになりそうですね
鉄塔

青空を見上げて爽やかな空気を吸い込んだら、再び森の中へ!
雰囲気がとっても良くて、歩いていて楽しくなるような道です
再び森の中へ

と言っても全てがこのように階段状になっているわけではなく、やや岩がちなところもありました。
濡れた岩で滑らないよう気をつけて進みます。
岩がちな道も

このルートではシダやキノコだけでなく、コケも元気いっぱいでした!
水に恵まれている山なんだね
コケも元気いっぱい

ここ御座山は、シャクナゲの花でも有名なところなのだそうです。
私がお邪魔した時は花の時期ではありませんでしたが、こんなトンネルを見ることができました
トンネルです

きっと花の時期にここを通ったら、夢のような気分になれるんだろうなぁ。
想像するだけでも、とてもワクワクしてしまいますっ!

シャクナゲのトンネルを抜けてさらに進むと、森が明るくなってきて、見晴らしの良い場所に出てきましたー!
大きな岩の上に、「見晴台 標高1,750米 前衛峰までおよそ40分」の看板が立てられています。
見晴台

その名前の通り、ここからは近くの深い森から遠くの景色までを見渡すことができました。
うっすらと霞のかかる向こうの山のシルエットが美しいですねー
美しい景色

こちらはこれから目指す前衛峰~御座山頂上方面。
とっても静かで森深い印象です。
頂上方面

ここで少し景色を眺めてから、私たちはさらに先へと進み始めました。
登山道上には岩や木の根も目立ってきましたねー。
さらに進みます!

想像以上に自然が豊かで、とっても雰囲気の良い森の道。
これから山頂に向けて、さらに出会いが続きます!

【次回へ続く】
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2012.09御座山登山(2)

御座山登山、(1)の続きです。

長者の森をスタートし、ゴジュウカラや白いトリカブトの花、コケ、キノコなどなど、色々な動植物と出会いながら見晴台まで登ってきた私たち。

その先で、こんなにキレイなこの子と出会いましたー
ハナイグチさん
ハナイグチ

見た目だけでなく味や香りも良いので、私は大好きなキノコです
今日の目的は登山なので、その愛らしい姿を眺めるだけにしました。

その少し先にも赤いキノコが生えていましたー。
パッと見は美味しいキノコと言われるタマゴタケに似ているのですが・・・これは毒のあるベニテングタケでしょうねぇ・・・
タマゴタケに似てるけど・・・

ベニテングタケには頭(傘)に白いツブツブがあるイメージですが、雨に流されたりしてこんな風にツブツブがなくなってしまうことがあるようです
この写真の左下には傘に白いツブツブを付けた幼菌が写っていますねー。

一番の違いは、柄の部分がオレンジ色か白かということです。
日向山の記事に載せたタマゴタケの写真は、柄がオレンジ色ですね。

調べてみると、タマゴタケモドキとかキタマゴタケというのもいるそうで・・・赤岳でタマゴタケだと思って撮った写真はどれなのか分からなくなってきました

キノコを確実に見分けるのは難しいですが、鑑賞するぶんにはとっても見ごたえのある美しいキノコですよね

それからこちらはカベンタケの仲間のようです。
キノコってカラフルで形も様々、とっても面白いですねー!
カラフルです!

こうして次々現れるキノコに夢中になっているうちに、かなり進んでいたようです(苦笑)
歩きやすい道をしばらく行くと・・・
歩きやすい道

前衛峰に到着しましたーっ!!
前衛峰

この辺りから見る景色も素晴らしいものでした。
青い空に白い雲、そして深い緑の森・・・。とっても爽やかです!
眺めもいいです

前衛峰の看板によれば、山頂まではおよそ35分とのこと。
山頂付近の岩場が印象深い御座山ですが、まだまだ森に包まれています。
これからどんな風に景色が変わっていくのか楽しみですね♪

というわけで、私たちはさらに先を目指します!

少し先で下新井登山口からのルートと合流すると、なんだか高原のような雰囲気のする道に差し掛かりました。
こういう道、とっても好きなんです
高原のような雰囲気

その先は岩や木の根が露出したところも多い急な坂をしばらく登っていきました。
そして、山頂直下の避難小屋に到着!
これは帰りに撮った写真ですが、とってもキレイそうな雰囲気です。
避難小屋

さぁ、ここまで来たら山頂はもう目の前です!
この道をちょっと進めば・・・
この先に・・・

どどーん!!
岩場に飛び出しましたー!!
岩場に出ました!

山頂付近が岩場になっているのは知っていましたが、これまでの深い森から大きく開けた岩場へと一気に変わるのでびっくりします!
こういう驚きは、日向山の雁ヶ原に出た時に近いものがありますねー。

私たちは早速、岩場の奥へと進んでいきました。
かなり迫力のある岩場ですよねー。その先に山頂標柱らしきものが見えています!
山頂の岩場

実際にこの岩場を歩いてみると、見た目ほど切り立っているわけではなく足場も安定していることが分かります。
それでも、うっかり足を踏み外せばただでは済みません気をつけて進みます。

そして、ついに・・・青空の下、御座山に登頂しましたー!!
御座山頂上

いやー、なんて素晴らしい眺めなのでしょうか
雲に隠されている部分もありますが、遠く広く景色を見渡すことができます!
素晴らしい眺め

目の前の岩場などは、対馬や韓国の岩山に似ている雰囲気です
岩場がすごいです

山頂からぐるりと望む景色を動画で撮ってみました。
今回からyoutubeに動画をアップしています。よろしければご覧下さい

当動画のyoutubeページはコチラです

私たちは山頂でしばらく景色を楽しんだ後、後続の方々の邪魔にならないよう少し奥にある見晴らしの良い岩場の陰に腰を下ろしました。
しかし、結局私たちが山頂を後にするまで誰も来ることはありませんでした。
こんなに素晴らしいお天気の中、見晴らしの良いこの山頂を独占できるなんて・・・!!

こうしてのんびりと行動食をつまみながら景色を眺めることしばらく。少しずつ足下からガスが湧いてきたように感じます。
それじゃ、そろそろ荷物をまとめて下山を始めようかな・・・と思ってザックを見たら、小さな虫(ハムシの仲間かな?)がザックの上で休憩されていました。

というわけで、ハムシさんの休憩待ち(笑)
ハムシさん休憩中

そしてハムシさんの休憩がそろそろ終わったところでふと顔を上げると、もうこんなにガスが上がってきていました
あっという間に真っ白!

もうすぐ周辺の景色も隠されてしまいそうだね。それじゃ、そろそろ帰ろうか。
私たちはかろうじて見える方角の景色と、山頂標柱に別れを告げました。
山頂に別れを告げて・・・

そこからは再び岩場を戻り、避難小屋を過ぎて森の中の道を下っていきます。
前衛峰で少し景色を見て、さらに進んでいくと、こんな子に出会いましたー!

スポットライトを浴びるキノコです!
スポットライトキノコ!
この森ではどんなに小さな子も、みんな主役なんだね

それから見晴台も過ぎ、白岩登山口との分岐も順調に越えた私たち。
道もだいぶ落ち着いてきたし、後は楽に登山口まで戻れるかと思ったのですが・・・。

実は、この辺りからが最大の難関でした
登りの時にもちょこちょこ虫に遭遇してはいたのですが、帰りはさらにすごいことになっていたんです!!

時々、頭上の枝などから糸を伸ばしてイモムシなどがぶら下がっていることってありませんか?
なぜか、この帰りの道ではその大群に遭遇してしまったんです

軍隊の訓練のように上から次々に降下してくる虫たちを、「ひええええぇー!!」と悲鳴を上げながらかわす私たち。
どこかの罰ゲームにありそうな展開です(苦笑)

なんとか開けた鉄塔のところまで無事に戻ってくることができましたが、どっと妙な疲労感に襲われました
ザックや帽子に付いた糸を払って、再び突撃・・・じゃなかった、下山を始めました(笑)

この先ではこの子たちが待っていてくれましたよー!
白いトリカブトさんに再会!とっても心癒されますねー
白いトリカブトの花

こうして私たちは登山道の終点まで下りてくると、林道を歩いて長者の森へと戻ったのでした


今回お邪魔した御座山は、潤いある豊かな森と迫力ある山頂付近の岩場の対比がとても印象的なところでした。
また、山頂付近からの素晴らしい眺望や、珍しい白花トリカブトさんとの出会いもあり、とても楽しい登山ができました
シャクナゲシーズンは別だと思いますが、全体的に人が少なくてとても静かな山歩きができたことも良かったです

これからはきっと、「西上州」の登山地図を度々開くことになると思います。
今後はいよいよ西上州の中心部へ・・・。まだ会ったことのない数々の名山へと思いを馳せる私なのでした。

【終わり】
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