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2015.08北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山(4)【4日目:槍ヶ岳山荘~双六小屋(樅沢岳、双六岳)】



【2015.08北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山】山行一覧

◆1日目:中房温泉~燕山荘(燕岳、北燕岳)
◆2日目:燕山荘~ヒュッテ西岳(西岳)
◆3日目:ヒュッテ西岳~槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳)
◆4日目:槍ヶ岳山荘~双六小屋(樅沢岳、双六岳)
◆5日目:双六小屋~三俣山荘(三俣蓮華岳、鷲羽岳)
◆6日目:三俣山荘~野口五郎小舎(水晶岳、野口五郎岳)
◆7日目:野口五郎小舎~烏帽子小屋(ニセ烏帽子岳、烏帽子岳)
◆8日目:烏帽子小屋~高瀬ダム

登山概要・データはコチラ



樅沢岳(2,755m)・双六岳(2,860m)/岐阜県高山市、長野県大町市

■この日の歩行ルート
槍ヶ岳山荘~樅沢岳~双六小屋~双六岳~双六小屋(泊)


ルート詳細はコチラ

■今回のコースと所要時間
所要時間合計(テント設営撤収、食事、休憩等込み):約8時間

(行動時間)
※全体的に、細かい休憩などは含まれてしまっています。
槍ヶ岳山荘(トイレあり)―【約45分】→千丈乗越―【約1時間20分】→左俣乗越―【約1時間10分】→硫黄乗越―【約1時間】→樅沢岳―【約25分】→双六小屋(トイレあり)―【約55分】→双六岳頂上―【約40分】→双六小屋(テント泊)

■参考マップ
山と高原地図 35 鹿島槍・五竜岳 北アルプス
山と高原地図 36 剱・立山 北アルプス
山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳



夜が明ける前に目を覚ますと、テントの外からは朝の支度をする人々の物音と、風の音が聞こえてきました。
思った以上に肌寒かったので、まずは温かい飲み物で心と身体をほぐし、今回の登山でもはや定番の朝食メニューになったサタケ マジックパスタを頂きました。(味は変えているので飽きてませんよ!笑)


周囲のテントが寝静まっている時間帯に起床する時は、大きな物音やライトの明かりでご迷惑をおかけしないよう、テント内部から静かにそぉーっと片付けています。
そのため、出発までに結構時間がかかるんですよね

ですが、この日は早い時間にもかかわらず周囲の方々がみんな起きていらっしゃったので、気兼ねなくバリバリ片付けが進みました(笑)

荷物をまとめて山荘の前まで出ていくと、槍の穂先のすぐ脇から、眩しい太陽が昇ってきました
どんどん明るくなっていく東の空に、槍ヶ岳の美しいシルエットが一層際立って、荘厳な雰囲気を醸していました。
表~裏銀座4日目1

夜露に濡れた足下の高山植物たちも、朝陽を浴びてキラキラ、キラキラと輝いています
あぁ、今日も美しい朝だ。

本当にありがとうございます。


さぁ、いよいよ出発ぅーっ今日も元気に楽しく、安全登山で行こう
私たちは槍ヶ岳頂上への登り口手前から、左の「双六・笠ヶ岳 西鎌尾根」方面へと進んでいきました。

歩き始めて間もなく、山荘付近の人々の賑わう声が途絶えて、辺りはとても静かになりました。
槍ヶ岳をほぼ背にするような形で、前方に遮る物の何もない斜面を下っていくと、視界いっぱいに雄大な景色が広がります。

これは、なんという景色だろうか・・・言葉にならない、本当に何と表現したらいいのか分からない美しさ、神々しさです
表~裏銀座4日目2

しかし、ついつい景色に見とれて足下がおろそかになってしまった私、ここで滑って尻もちをついてしまいました
実はこの道、ざれていてとっても滑りやすいんです。特に下りは十分注意して歩かないといけないね
テント泊装備での登山4日目ということで、筋肉疲労が出ているのも感じたので、いつも以上に気を引き締めて歩くことにしました


それにしても、この道は歩いていてとっても気持ちがいいですねー!
あちこちに、色とりどりの花たちも咲いていました
表~裏銀座4日目3

そして、自分がこれから向かう稜線や裏銀座の山々も・・・。今回はお邪魔しませんが、笠ヶ岳もどーんと聳えていて圧巻でした!
こんな景色の中を歩けるなんて・・・本当に、最高の気分
表~裏銀座4日目4

こうして歩き始めから45分ほどで、千丈乗越までやってきました
ちょうどここで休んでいらっしゃった団体さんに追いついてしまったのですが、皆さんはここから新穂高温泉方面へ下っていかれました。
私たちはここでは下らず、さらに西鎌尾根を進んでいきます

これまでと同様に景色や花を楽しみながら、気持ち良く歩いていった私たちですが・・・だんだんと道の険しさが増してきました
細いトラバース道で、足下がざれていたり岩場だったりと、油断すれば転落しかねないような道になってきましたよーっ
表~裏銀座4日目5

こんなところでスリップしたら大変なことになりそうです
私たちは声を掛け合って、一歩一歩気を付けながら進んでいきました。

しかし、道はますます険しくなりまして・・・
一番ヤバイっ!と思ったところはここです。
表~裏銀座4日目6

大きな岩でできた急な斜面に、細かい砂や小石が乗っていて、とっても危険っ
ただ立っているだけでも、重力に引っ張られて足が滑り始めてしまうというスケート?スキージャンプ?状態でした

この一番の難所を何とか無事に通過して、道がだいぶ落ち着いてくると、再び前方に伸びていく稜線や花、眼下の景色や山肌に残る雪を眺めながら進んでいきました。
やがて、なだらかな広場状の左俣乗越に到着!
ここまで緊張する場面も多かったので、ここではザックを下ろしてしっかり休憩することにしました

この日のルートは全体的に眺めが良かったのですが、この場所も見晴らしが良くてとってものどかな雰囲気が漂っていました。
一息ついたら、再びスタート!

実は・・・この先に見るからに急な登り坂がありまして、つい休まずにはいられなかったんですよね(苦笑)
これが左俣岳のようで、道は山頂ギリギリ手前で巻いていますが、結構登るんですよねぇー
表~裏銀座4日目7

実際に登ってみると、期待?を裏切らずとってもきつい登り坂でした(笑)
一歩、一歩、ゆっくりと踏み出していく足に、荷物の重みがこれまで以上にずっっっっしりとのしかかります

それでも、この坂はただ急なだけではなくて、とーっても花が多かったんです!
視界にはカラフルな花々が次々と飛び込んできて、私を元気づけてくれました
表~裏銀座4日目8

それに、振り返った時の槍ヶ岳の景色も素晴らしかったんですよー!
改めて、私はこんなにすごいところまで来てしまったんだなぁ、歩かせていただいているんだなぁ・・・としみじみ感じます。

また、何しろ景色が広くて、自分たちの進路も丸見えなものですから(笑)、地図と照らし合わせながらこれからの行程をしっかりと確認することができました。
自分たちの中で分かりやすい言葉でまとめた結果、
「左俣岳の後すぐに小ピークをこえて、台形っぽい地形のところを越えた後、樅沢岳の手前のピークは巻いて、奥の方に登ってそこから20分くらいで双六小屋!」
って感じになりました。分かりやすいのかよく分からない説明ですね(苦笑)
表~裏銀座4日目9

こうして身近な目標を設定して歩を進めていくうちに、道がゆったりとした雰囲気に変わってきました。
雪を見て、お花畑を見て、時々振り返ってすっかり遠くなった槍ヶ岳のとんがりを見て・・・とても気持ちの良い稜線散歩です!

こうして、私たちは気分良く硫黄乗越までやってきました。
ちなみに、先ほどの左俣乗越でもここでも、看板に双六小屋までの所要時間が書かれているのですが、それぞれ3時間、2時間とちょっと長めに設定されているようです。
実際はのんびり歩いたものの、それほどの時間はかかりませんでした。

さぁ、もうひと頑張り
ここからもアップダウンが続きますが、私たちはこまめに休憩をとりながら、マイペースで進んでいきました。
結構長い時間歩いているような気もしますが、まだまだ朝の時間帯なんですよね(笑)

目の前にどーんと聳える大きなピークに一瞬気が遠くなるものの、きつーい坂をゆっくり、ゆっくり。じわじわと登っていきます。
樅沢岳手前のピーク(東峰)は頂上手前で巻いて・・・最後はがっつり登ります!
表~裏銀座4日目10

真夏の陽射しを浴びて汗だくになりながら、重い荷物を背負って歩き続けてきた身体にとっては、この急坂はだいぶこたえるわけですが・・・
こんなに美しい山。こんなに美しい景色。こんなに美しい世界の中を歩かせてもらえるんだ!!という感動や喜び、そういうプラスの気持ちが、私を前へ、前へと押し進めてくれました。

そして、足下の小さな小さな彼女たちも、私を励まし続けてくれました。
ありがとう、ありがとう
表~裏銀座4日目11

こうして・・・汗まみれの身体でゼーゼー、ヒーヒー言いつつ、休み休み一歩一歩登っていった結果・・・無事に樅沢岳に登頂ーっ!!
表~裏銀座4日目12

ここで一気に涼しい風が吹いてきて、ふわぁぁあ――!!って生き返るような気持ちになりました!!
景色もサイコー!気持ちいいーっ!!

・・・と、ここでももちろん休憩を。(笑)

さぁ、ここまできたら双六小屋まではあと少し!
涼しい風でクールダウンできた私たちは、再び荷物を背負って歩き始めました。

双六小屋、まだかなぁ?まだ見えないよ?
ちょっと心配になりつつ下っていくと、まもなく眼下に小屋が見えてきましたー!
表~裏銀座4日目13

所々に雪を残しながらゆったりと立ち上がる緑の山並みに、赤い屋根がよく映えます。心が優しくなるような穏やかで美しい風景です
見た感じ、テント場もまだ数張しかテントがなさそう。好きな場所にテントを張れそうだね。良かった!

足がだいぶ疲れてきていましたが、一歩ずつ確実に下っていくと、小さかった小屋がどんどん近くなり、大きく立派に見えてきましたー!
そして、小屋に到着!とってもキレイで大きなところです!

小屋の前に冷やされていたドリンクやリンゴ、そして魅力あふれるメニュー表などひとつひとつに思わず歓声を上げてしまった私は、結局テント受付を待ちきれずに先にCCレモンを買って飲んでしまいました(苦笑)

ううう、染み渡る、この炭酸・・・。目に涙をにじませながら、「ぷっはぁー!」とCCレモンを味わうこの姿は、CMになりそうなほどです(爆)

一息ついたところでようやくテントの受付をして、テント場に向かいました。
テントの設営を終えたら、再び小屋前に戻って、水場で湧き水を頂きました!
しかもこの湧き水は無料で飲み放題なんです。とっても冷たくて、とっても美味しい!本当にありがたいことです

あわせて、大きめのスタッフバッグにもお水をもらってきて、シャツなど衣類の一部を水洗いさせてもらいました。
ストックと細引きで作った物干しに洗濯物を干したら一段落。ふーっ。


ここまでの移動でだいぶ疲れていたはずの身体ですが、重い荷物から開放され、CCレモンと冷たいお水を補給してクールダウンした結果、また元気が戻ってきました。
しかも、ここまでやってもまだ午前中という時間の余裕が、気持ちの余裕にも繋がりました。

この日は午後以降、夕方にかけてお天気が崩れるかも・・・という予報だったので、双六岳に行くなら今のうちだね。
というわけで、私たちはサブザックに必要な荷物を詰めて、テントを後にしました。

先ほどの「上から双六小屋を見下ろした写真」で、小屋の向こう側に細い登山道が見えていると思いますが、それが双六岳に上がる道です。
登りはじめから三俣山荘方面への分岐までは20分ほどなのですが、岩がゴロゴロとした細くてかなり急な坂道になっています。

この時はよく晴れていて、両側に木々が茂っているので風も通らず、とっても暑かったーっ
表~裏銀座4日目14

ここをなんとか乗り切って分岐までやってくると、景色が開けて風も通るようになったので、ほっとしました。
ところが、水分補給をしているうちに、上の方には分厚い雲がかかってきてしまいましたー
表~裏銀座4日目15

雨が降る前に、早めに行かないと!私たちは再び歩き始めます。
なかなかの斜面を残雪のすぐ近くまで登っていくと、さらに斜度が増してものすごく急な坂になってきました!
しかも大岩がゴロゴロしているので、慎重に登らなければなりません。
とはいえ、曇ってきたお陰で涼しくなり、身体的にはとても楽になりました。
表~裏銀座4日目16

息を弾ませながら何とか急坂を登り切ると、その先には驚きの光景が広がっていました。
何これ!?キリマンジャロみたい!
先ほどまでの急坂はどこへやら、ずーっと向こうまでほとんど平らな、台地のようになっていたんです。
表~裏銀座4日目17

歩きやすくて涼しくて、とっても快適な道だったので、私はついつい足が軽くなって、スイスイと進んでいきました。
この時、自分の身体がこの山旅生活に適応できたというか、「山旅仕様」に変化してきたんだなということを感じました。
時間と気持ちだけでなく、身体にも一段階余裕が増えたことによって、今後の行程にも良い変化が生まれることになったのです。

頂上を目指して登っているとは思えないような、この平らな登山道を、私はとっても楽しく歩いていきました。
そして、最後のこんもりとしたピークの岩場を、えいやっと登っていきます。
表~裏銀座4日目18

こうして無事に双六岳登頂!!
やったー!ありがとう
表~裏銀座4日目19

上空はどんよりとした雲で覆われていましたが、ラッキーなことに、景色はまだ隠されてはいませんでした。
そうか、あっちが三俣蓮華岳方面で、あの辺りに明日のテント場があって、その向こうが・・・と、目で景色を追いながら脳内散歩を楽しみました
表~裏銀座4日目20

それでも、あんまりのんびりしていると、そろそろ雨に降られてしまうかも
私たちはテント場に向けて、来た道を引き返し始めました。

山旅仕様に変化した私の足はここでも快調で、予定していた時間よりも早く、小屋まで戻ってくることができました!
テント場周辺にはまだ陽射しがあって暑かったので、冷たいお水で頭を流し、身体も拭いてさっぱりしました!

それからお昼ご飯にラーメンを作っていると、ついに雨がパラパラと・・・。
慌てて洗濯物を取り込み、テントにもぐりこむと、一時的でしたがかなり本降りの雨になってしまいました。

それでも、今日の予定はすべて終えていた私たち。後はのーんびりするだけです!
フライを叩く雨音をBGMにしながら、食べたり飲んだり、ゴロゴロしたりとくつろぎました
双六小屋のテント場は、地面が砂地で比較的平らなこともあり、とーっても快適だったんですよー♪

夕方近くになると雨も上がり、また青空が広がりました。
私たちはテントから出て、小屋の周りをお散歩したり、大きな岩に寝転がってみたり、テントの脇に座っておしゃべりしたりして楽しく過ごしました。

今日の夕食は、岳食 もち入りわかめうどん岳食 山菜そばをシェア!
なんだか今日は麺類ばかり食べていますが(笑)、美味しかったです!
表~裏銀座4日目21

この日から始まった裏銀座ルートですが、初日にしてそのあふれる魅力に引き込まれてしまいました。
これは明日からも本当に楽しみだなぁ。最終日までお天気が持つといいけれど・・・。
また明日も青空に出会えることを祈って、眠りについた私だったのでした。


ちなみに・・・この日までの山行の中では、初日に泊まった燕岳とここ双六岳のテント場で、朝晩ブヨに囲まれました(苦笑)。
西岳と槍ヶ岳のテント場では、ハナアブ系の血を吸わないアブがメインだったのであまり気になりませんでしたが、さすがにブヨにたかられるのはちょっと・・・

今回、ヘッドネット(頭からかぶる虫除けのネット)を何気なく持って来ていたのですが、これが初日からものすごく役立ちました!
今回の山旅で一番持っていって良かったなぁと思ったモノ・・・それがこの虫除けネットだったのでした(笑)


【次回へ続く】
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2015.08双六岳2泊3日テント泊登山(1)【1日目:新穂高温泉~わさび平小屋】

双六岳(2,860m)/岐阜県高山市、長野県大町市


ルート詳細はコチラ
※2日目の双六小屋から双六岳への往復の記録をとり忘れたようです・・・すみません

■今回のコースと所要時間
所要時間合計(テント設営撤収、食事、休憩等込み):
【1日目】約1時間40分
【2日目】約10時間
【3日目】約5時間55分

(行動時間)
【1日目】
新穂高温泉登山者用無料駐車場(仮設トイレあり)―【約20分】→新穂高センター(トイレあり)―【約1時間20分】→わさび平小屋(トイレあり)(テント泊)

【2日目】
わさび平小屋(トイレあり)―【約1時間20分】→秩父沢―【約2時間10分】→鏡平山荘(トイレあり)―【約55分】→弓折乗越(弓折岳分岐)―【約1時間10分】→双六小屋(トイレあり)―【約55分】→双六岳頂上―【約50分】→双六小屋(テント泊)

【3日目】
双六小屋(トイレあり)―【約1時間10分】→弓折乗越(弓折岳分岐)―【約30分】→鏡平山荘(トイレあり)―【約1時間25分】→秩父沢―【約40分】→林道―【約15分】→わさび平小屋(トイレあり)―【約1時間】→新穂高センター(トイレあり)

■参考マップ
山と高原地図 35 鹿島槍・五竜岳 北アルプス
山と高原地図 36 剱・立山 北アルプス
山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳



前回、北アルプスで充実した夏休みを過ごすことができた私。
実は早くも夏の山旅第二弾の計画を立てていました(笑)

今度は4~5泊程度で南アルプス南部の山々へお邪魔しようと、打ち合わせを進めていたのですが・・・
出発の日が近づくにつれて、日程後半の天気予報がだんだんと怪しくなってきたんです

南アルプス南部はアクセスが良くないので、悪天候につかまると下山後もしばらく動けなくなってしまう恐れがあります。
日程を短縮することも考えましたが、メンバーのお休みの都合や移動時間を考えると、山で過ごす時間が大幅に削られてしまう・・・

相談を重ねた結果、計画当初から代案として考えていた、北アルプス笠ヶ岳へのテント泊登山に変更することにしました
えぇと・・・タイトルと行き先が違っている理由については、これからのレポートの中で明らかになるでしょう(苦笑)

笠ヶ岳は私が以前からずっとずっと憧れていたお山で、前回の縦走時にも、笠ヶ岳へ立ち寄るかどうかギリギリまで悩んでいたのでした。
このタイミングでお邪魔するチャンスができて、とっても嬉しかったのですが、笠ヶ岳って新穂高温泉から直接登り下りするには、道がかなり急でハードなんですよね

そこで、移動疲れもある初日は、無理せずいったんわさび平小屋でテント泊しようということになりました。
そして翌日は一気に笠ヶ岳へ・・・と思いきや、私は思い立ってしまったんです。「そうだ、双六岳にも立ち寄ろう!」と。

双六岳はつい最近お邪魔したばかりですが(笑)、私はあの景色やあの場所に流れる時間、テント場の過ごしやすさがとても気に入っていたんです。
今回は前回と違うメンバー編成で、裏銀座方面を訪れたこともないメンバーもいたので、ぜひその素晴らしさを知ってもらいたいと思ったのでした。
(自分がいいと思ったモノをつい人に勧めたくなるタイプ・笑)


登山初日はゆっくり出発ということで、お昼近くに新穂高温泉に到着!
登山者向けの無料駐車場はいつも満車のイメージだったので今回も期待はしていませんでした。

ところがっ!
時間と曜日が中途半端だったためか、予想外にめっちゃ空いてるーっ
1508双六岳1

ありがたく無料駐車場に停めさせていただいた私たちは、荷物をまとめて駐車場の奥から歩き出しました。
1508双六岳2

緑いっぱいの気持ちの良い道を少し歩いて坂を登り、舗装道路に出ると、その先に新穂高センターがありました。
やっぱりこちらの駐車場からだと近いですねー。
1508双六岳3

ここでトイレを借りたり登山届の確認をしたり、身支度を整えたりしていよいよ登山スタート
以前、新穂高温泉から槍ヶ岳を登った時には右俣林道を進みましたが、今回は左俣方面へ入っていきます。
楽しみだなぁー、ドキドキ

駐車場到着時から出発まではかなりどんよりとした空模様でしたが、だんだん明るくなってきて、陽射しも出てきました!
辺りの景色や建物などを眺めながら舗装道路を進んでいき、ゲートを通過します。
1508双六岳4

その先に続く道も、舗装路~砂利道でかなり歩きやすかったです。
この日の予定コースタイムは1時間20分ほどだったので、私たちはのんびりと歩いていきました。
1508双六岳5

辺りは背の高い木々に囲まれたり、開けたりしながら続いていきます。
まだまだ山登りといった雰囲気ではないものの、開けたところから望む景色は実に雄大です
1508双六岳6

ちなみに・・・この日、駐車場で腕時計を見たら気温が28度くらいと表示されていました。
街に比べれば低い気温ではありますが、日光を浴びながら身体を動かしているとやっぱり暑いんです

そんな時、なんとなーく林道脇の斜面の方から涼しい風が吹いてくるような感じがありました。
あれっ?なんかこの辺涼しくない?という話になり、風の出どころをたどってみると・・・
1508双六岳7

なんと、岩と岩の隙間から涼しい風が出ていたんです!
その少し先に、「お助け風(風穴)」という看板があって納得。
上高地から岳沢に向かう時にもあった、天然クーラーだね
これ、うちにもあったらいいのになぁー(苦笑)

それからも、歩きやすい道は続いていきました。
橋を渡って、こんな開けた場所を通って・・・
1508双六岳8

さらに少し進むと、なにやら看板が見えてきましたー!
1508双六岳9

ここが笠新道との分岐です。
計画通りに進んだ場合には、私たちは明々後日に笠ヶ岳からこの道を下ってくる予定になっています。
(まぁ、計画通りにはいかなかったのですが・・・)

ここまで来れば、この日の宿泊地であるわさび平小屋はもうすぐです。
ですが・・・コースタイムが短く、歩きやすい道だった割に、気分的には予想よりもずっと長く感じました

それは同行のメンバーも同じだったようです。やはり自宅から登山口までの移動疲れがあるのかもしれませんねー。

それでも、このお天気に助けられてのんびり楽しく歩いていくことができました。
1508双六岳10

お花も色々咲いていたんですよー
1508双六岳11

すると、向こうに赤い屋根の建物が見えてきました。
あっ、着いた!
結局気分的には長く感じたものの、ほぼ予定通りの時間でわさび平小屋に到着することができましたー
1508双六岳12

小屋の外には、飲み物や野菜、果物が水で冷やされていました。
これはいいっ!見ているだけでも清涼感があって、とっても素敵な眺めですねー
1508双六岳13

私たちは小屋で受付をしてから、テント場へと移動しました。
わさび平小屋のテント場は小屋の建物の脇を入ったところにありました。辺りは木々に囲まれていて、沢の音が聞こえてきます。
とっても落ち着いた雰囲気だし、たまたまなのか人はいないし、地面は平らな場所が多くてとっても泊まりやすい感じでした
1508双六岳14

今日はこの後にどこかへ登りに行くような予定もないので、テントを設営したらのんびりとくつろいで過ごしました。
私たちと一緒に、鳩もテント場をのんびりとことことお散歩していましたよー
1508双六岳15

周囲には、ブナなのかな?とても立派で美しい木々が立ち並んでいました。
こうやって、大木を見上げながら対話するのもとっても楽しいんです
1508双六岳16

ちなみに、水場は小屋のすぐ近くにある清流から直接汲む形になっていました。
なんだかとーっても雰囲気のいいところ。あぁ、ここを素通りせず1泊する予定にして良かったなぁ
1508双六岳17

私たちはその後、夕方までぐっすりとお昼寝してしまいました(笑)

そして17時頃にごそごそと起き出してきて、テントの外で夕食作り開始!
この時間帯になると、他にもテントがいくつか張られていました。それでもスペース的にはゆったりしています。


前回の縦走は8日間という長い日数だったため、日持ちと軽量化重視でフリーズドライ食品などしか持っていくことができませんでした。

そのぶん、今回は食事にこだわることにしたんです

というわけで・・・
まずはベビーリーフ&ミニトマトに焼いたベーコンを散らしたシーザーサラダ、そしてフリーズドライのスープ
1508双六岳18

それから、アルファ米に千切りキャベツと豚のしょうが焼き(湯煎でできるもの)を載せた、しょうが焼き丼
1508双六岳19

さらに・・・余った千切りキャベツとベーコンも盛り付けて1品完成
1508双六岳20

えーっと・・・今日って2時間も歩いてないのに、だいぶカロリーを摂取しているような気もしましたが
みんなで美味しくいただきました

夕食を食べ終わる頃に、空から雨粒がパラ、パラと落ちてきたのを感じたので、急いで片付け
寝支度を整えたら、ちょっと早めに眠りに就いたのでした。

おやすみなさーい、また明日

【次回へ続く】
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2015.08双六岳2泊3日テント泊登山(2)【2日目:わさび平小屋~双六小屋前編】

双六岳テント泊登山、(1)の続きです。

初日に新穂高温泉からわさび平小屋まで移動してテント泊した私たち。
2日目はまだ夜が明ける前に動き始めました。

テント場が空いていたためか、昨夜は早い時間からとても静かになり、眠る時に耳栓をする必要はありませんでした。
それどころか、近くを流れる沢の音が心地よく耳に入ってきたので、リラックスしてぐっすりと眠ることができました

連日熱帯夜で寝苦しい自宅のベッドより、山の中の方がよっぽど熟睡できますね(苦笑)

目を覚ました私は、お湯を沸かして温かい飲み物とサタケ マジックパスタをいただいてから、片付けを進めます。
(朝はまだ真っ暗だし、周囲に寝ている人もいるので簡単な朝食で済ませています・笑)

昨夕に少しだけぱらついた雨も、すぐに止んだようでこの日の行動に支障はなさそうです。
私たちはテントを片付けて荷物をまとめると、いったん小屋の前まで移動して、身支度とパッキングを済ませました。

さぁ、出発するよ
空はだいぶ明るくなってきていましたが、私たちの歩く林道は背の高い木々に囲まれていたので、しばらくは薄暗い状態が続きました。
1508双六岳2日目1

道は砂利道だったので、薄暗くても特に危険はありませんでした。
写真では写しにくかったのですが、この辺りもテント場同様に美しいブナなどの森が続いていて、とっても気分が良かったです
やがて、木々の合間には朝焼けも見えるようになりました。

奥丸山へ向かう道との分岐を過ぎて少し進むと、開けた河原の景色が広がります。
1508双六岳2日目2

雲が多いけど、お天気もまずまず。
今回はお天気が一番心配だったので、少しホッとしながら先へと進んでいきました。

ここからの登りは、石畳のような雰囲気の道になりました。
大きな岩がゴロゴロしているのですが、奥穂高岳登山をした時に通った涸沢~ザイテングラートの登りのように、足を置きやすい平らな岩が積み上げられていたので、思ったより歩きづらさはありませんでした。
1508双六岳2日目3

時折木々に囲まれたり、再び開けたりしながら1時間ほど登っていくと、急に涼しい風がふわーっと吹き付けてきました。
その先にあったのが秩父沢です。きちんと橋がかけられているのですが、渡る時には豊富な水量に圧倒されました。
天気が崩れた時には、この辺りの状況が重要なポイントのひとつになりそうですね
1508双六岳2日目4

この先にももう1つ小さな渡渉がありました。
ひたすら登りベースで岩だらけの道が続いているので、荷物の重さもあってなかなかペースが上がりません

それでも、辺りは緑がいっぱい。そして花もあちこちに見られました。
この花はなんだか毛がふさふさ(笑)
1508双六岳2日目5

何だろう?実も鈴なりです!
1508双六岳2日目6

こうして身近な植物や遠くの景色を楽しむ余裕を残しつつ、淡々と進んでいく私たち。
やがて開けたところに出たーと思ったら、そこに「イタドリヶ原」という表示がありました。
ここから鏡平まで、1時間45分とのこと。うーん、まだ結構あるねぇー

さらに登っていくと、今度は登山道上にクマらしき糞がありましたーっ!!
他の動物かもしれないけど・・・いやー、このボリューム感はやっぱり・・・

なんて言いながらまた少し進んだところに、またもや似たような糞の塊がっ!!

そう言えば、前回の縦走時に、双六岳から三俣蓮華岳に向かう途中でお話した登山者さんに、「新穂高から双六岳に登る途中で熊に会った人がいたらしいよー」って話を聞いていたんだっけ・・・

私たちの先にも登山者さんが何組かいらっしゃったし、熊鈴も付けてるから大丈夫とは思うけど・・・気をつけよう

こうして、雪と緑の雄大な景色が広がる中を登っていった私たち。
1508双六岳2日目7

しばらくして、シシウドヶ原というところまでやってきましたー!
1508双六岳2日目8

ここにはベンチなども設置してあって、景色を眺めながら休憩するのにもってこいの場所でした。
ところが私たち、この数分前にちょっと立ち止まって休憩を取っていたため、ここは少し景色を眺める程度にして先へと進んでいきました。

この先もひたすら登りが続きます。
まだ先は長いので、とにかく淡々と、自分のペースを守って歩を進めていくばかりです。
1508双六岳2日目9

すると、木道が設置されていて、なんだか湿原みたいな雰囲気の場所が現れましたー!
1508双六岳2日目10

へぇ、これまでの道とはちょっと雰囲気が違う感じ。面白いなぁーと興味津々でキョロキョロしながら通過しようとしたら、足下に
「熊のおどり場」
と書いてありました。

そ、そっかぁ・・・さっきの糞って、きっとここに踊りに来た熊さんたちのだったんだね(苦笑)

そこからも景色や花などを眺めながら淡々と登っていくと、ついに「あと5分」という表示が!
1508双六岳2日目11

岩々の積み重なる道を登り、木道を進んでいくと・・・
1508双六岳2日目12

目の前に、とっても美しい池が現れましたーっ!
正面には槍穂高の山並みが聳え、それが鏡のように水面に反射しています。その景色には思わず感動っ
1508双六岳2日目13

しばらく立ち止まってこの美しい景色を眺め、シャッターを何枚も切って、ようやく登山を再開すると・・・
そのすぐ先に鏡平小屋がありました
1508双六岳2日目14

実は前回の縦走で、西鎌尾根を歩いた日(槍ヶ岳山荘~双六小屋)に、あまりにも景色が開けているのでここ鏡平小屋と思われる建物もばっちり見えていたんです。

その時、
「すっごい場所に小屋が建ってるあの小屋からはめちゃめちゃ眺めが良さそうだなぁー」
なんて言っていたのですが、予想通り素晴らしいロケーションの小屋でした

見て、目の前にはこんなに美しい池。
1508双六岳2日目15

それから、ちょーっと雲が上がってきちゃったけど・・・この展望!
小屋の前に掲示されていた分かりやすい展望案内と照らし合わせた感じ、今見えているのは小槍~槍ヶ岳~大喰岳~中岳!で合ってるかな?
1508双六岳2日目16

わさび平小屋から本日の宿泊地である双六小屋までの行程のうち、この段階で半分以上を登ってきたことになります。
残りはコースタイムでいうとだいたい2時間くらいなのですが、地図を見る限り、そう楽な道のりではなさそう・・・
特に、ここから1時間ほどの登りは、かなりの急坂のようです

ちょうど小屋脇のテーブル&ベンチが空いていたので、今後のハードな登りに備えて、ここでしっかり休憩することにしました
売店で冷たい飲み物を買って、行動食をつまみながら景色や地図を眺めてのんびりと。

じっとしていると辺りに虫が集まってきますが、ブヨらしき虫はほとんどおらず、血を吸わないハナアブがほとんどのようでした。
その中で、普段みたことのないカラーリングのハナアブがいたので写真に撮っておいたのですが、帰宅後調べたらヘリヒラタアブという種類らしいと分かりました。
虫が嫌いな人もいると思うのでここには乗せませんが、黄色と黒のしましまではなく、ブルーグレーと黒のしましまでとってもオシャレでしたよー(笑)

30分ほどの休憩を終えて、私たちは重いザックを背負い、再び歩き始めました。
さぁ、まずは弓折乗越までの約1時間。マイペースに楽しく登っていきましょう
1508双六岳2日目17

鏡のように輝く美しい池に渡された木道を通って登山道へ入ると、予想通り結構な登りになりました。
前方の景色が開けると、目の前に立ちはだかる斜面をトラバースするように一筋の道がすぅーっと伸びているのが見えています。

これからのあの道を行くんだね。なかなかキツそうだなぁ
1508双六岳2日目18

振り返れば、下界と上空から湧いてくる雲にはさみうちにされて、槍ヶ岳の姿が今にも消えて無くなりそう・・・
1508双六岳2日目19

それなのに、私たちの歩いている道にはさんさんと真夏の陽射しが降り注いでいて、みんなすぐに汗だくになってしまいました
暑いけど、キツイけど、ゆっくり、ゆっくり、マイペースで。
みんなで声を掛け合いながら、この急な坂道をじわじわと登っていきます。

そんな私たちのことを、辺り一面に満開のシシウドさん(かな?)たちが頑張れ!頑張れ!と励ましてくれていたのでした
1508双六岳2日目20

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