2008.12三原山登山

「2008年の登山はこれで最後」と言いながらいくつ登ったことやら


こうして全景をとらえると台形に近い独特の形状なのが良く分かりますよね。標高は758mあります。
山頂への道はかなり整備されているので、軽装でスタートしました~。

山に幾筋も走っている黒い縦線・・・近づいてみたら真っ黒な溶岩でした。
噴火の際に流れ出した跡がそのまま残っているのかもね・・・当時を偲ばせる生々しい光景です。

誰もいない道は、見渡す限りの荒野です。

至る所に溶岩(というかスコリアと呼ばれるもののようだけど)が落ちているので、興味津々で観察しながら進みました。赤いのとか黒いのとか、灰色っぽいのとか色々あるんだよー。
アップにするとこんな感じです。

いよいよ山頂が近づいてくると、あちこちから大量の蒸気が噴き出していました。
火山としての三原山、まだ生きているんだなぁ~と思いながらふと視線を遠方に移すと、山の向こうに広がる海の先に、島の影(隣の利島かな?)が見えていました。

下界には見渡す限りの荒野、そしてその先には海が広がっている・・・こんな眺望が得られるのも島ならではですよね。とても新鮮でした。
そしてこれが噴火口。でっかすぎてカメラには収まりません


深くえぐられた火口は赤茶けた地肌を晒しながら奥深くまで続いていて、底には何があるのか見えません。今にもここからマグマが噴き出してきそうでちょっと背筋が寒くなる・・・

こうして約2時間半、火山の荒々しさや景色の雄大さを楽しんだ私たちなのでした。
それにしても人が全然いなかった・・・。

そして翌日。今度は山の東側に広がる荒野(裏砂漠)をちょっと散策してみることにしました。
道は昨日の登山コースと違って舗装などはされておらず、人の姿も全くありません。この先にあるはずの展望台を目指して、溶岩(正確にはスコリアだと思う)をざくざくと踏みながら進みます。

ここからの景色だけ見ると、宇宙のどこかにある見知らぬ星へたどり着いた宇宙飛行士の気分にもなれますね

・・・なんて、後だからのん気なことを言えるわけですが、実際は

風が強すぎるーーーーーーーーー!!

棒で身体を支えてないと吹き飛ばされそうなほどの超暴風が、一瞬たりとも休むことなくゴーーーーーーーーーーって吹き荒れてるんです!!
あまりの暴風で口から出した言葉は瞬時に風下まで飛ばされてしまい、横にいる人との会話すらままならず・・・

結局、奥にある展望台まで行くのは危険と判断して、写真にある途中の展望台までで引き返してきたのでした~

最後はなんだかドタバタでしたが、これで本当に2008年の登山はおしまい!(笑)
【終わり】
◆今回のルート
山頂口(12:10)→火口一周遊歩道(13:30頃)→山頂口(14:55頃)
◆周辺の天気予報
大島町のYahoo!天気情報
◆水場とトイレ
トイレは山頂口と火口近くの展望台にあり。
山頂口にはちょっとしたお店や自販機などもある。