2009.08乗鞍岳登山(2)

乗鞍岳登山、(1)の続きです。

真っ白なガスに覆われた乗鞍岳の登山道。なんとか肩の小屋まではたどり着きましたが、弱いものの雨風もあるので、ここで引き返すべきかどうかを考えなくてはいけない状況でした。
ところが、トイレ休憩を兼ねて小休止を取っている内に、雨風がおさまってガスも薄くなってきたんです。
剣ヶ峰へ通じる登りもだいぶはっきりしてきましたね~
剣ヶ峰口
よし、じゃあもう少し様子を見ながら先へ進んでみよう

こうして、再び歩き始めた私達。
いよいよ勾配の増してきた登山道を、数組の団体さんと前後しながら5分ほど登ったところで・・・
あらっ?なんだか前方の視界がやけにスッキリしているような・・・
前方の視界がクリアーに!

もしかして、ガスが晴れてきてたりします・・・?
友達にそのことを伝えようと、何気なく振り返った私の目に飛び込んできた光景は・・・

雲海が・・・

ええええええ!?

景色が開けました・・・

おおおおおおお!!

青い空に緑の丘、赤い小屋・・・

きゃ――――っ!!

ほんの一瞬前までは、ただただ真っ白だったその世界が、突然ぱぁーっと開けて壮大な景色へと変わっていたのでした!!
雲の上に浮かぶ砂礫とハイマツの丘、その上に立っている小さな小さな人間たち・・・

そうだ、思い出した。
私が山に登り始めた理由って、こういう雲の上の別世界を見たいからだったんだ。
これまで低山を中心とした山歩きを楽しんできたのですが、こういうスケールの大きさや"異世界感"っていうのはやっぱり高山特有のものかもしれないですね。
もちろん、低山には低山の面白さ、美しさ、爽快感、色んな楽しさがあります地上に近い分、まるでジオラマのようにはっきりと見て取れる眼下の景色にもすごくワクワクしてしまいますよね~
だから低山がいい、高山がいいと区別するつもりは全然ないのですが、この時はふと、自分の登山の原点を再認識した瞬間でもあったのでした

ねぇねぇ、せっかくだからこのすっごい景色をバックに写真撮ってよ!
そう言って同行の友達に撮ってもらった写真が、これ。

やっぱりガスに巻かれる・・・

・・・・・・・・・・。
私にカメラを向けたとたん、急激にガスが眼下の世界を覆い尽くしたのだそうです
さすが・・・雨女。。。

ええーと、ここから先しばらくは真っ白なだけですので、写真はありません。(苦笑)
ただ、道は先ほどまでとは打って変わって、かなり険しくなりました。
ごつごつした岩の転がるきつい登りが続き、ただでさえ息が上がるのに加えてこの標高。
海外の高山を登る人たちが、驚くほどゆっくりと歩を進めている様子をTVで観たことがありますが、今回はそれを意識しながら普段の自分をスローモーション再生するぐらいの速度で歩く必要がありました。

友達もこの時、少しだけ頭が痛くなっていたんだとか。
時々立ち止まって激しく脈打つ心臓をなだめながら、ゆっくりゆっくりと進んで行きます。

そして・・・頂上に到着!!

蚕玉岳だった・・・

あれっ?「蚕玉(こだま)岳」って書いてある・・・。どうやら手前の山だった模様
でも、ここでも既に標高2,979m!!
目指す剣ヶ峰、3,026mまではもうひと頑張り

そして・・・

今度こそ、本当に剣ヶ峰に到着しました~!
剣ヶ峰山頂!

・・・予想通り、真っ白です~
しかも後ろから冷たい風が強く吹き付けてきて、かなり寒いですっ

あまり広くない山頂には、神社がありました。
先に登頂されていたグループの方々が、社殿に身を寄せて風を凌いでいます。
乗鞍神社

不思議なことに、社殿の裏側に回るとほとんど風がこないことが分かったので、私達は裏側の岩場に腰を下ろして、しばらく天候の回復を待ってみることにしました

カロリーメイトの箱がベコベコになってるなぁ~と思って開けてみたら、中のパッケージがぱんぱんに膨らんでいます!
カロリーメイトがぱんぱんです
こんなところで標高の高さを実感する私達なのでした(笑)

【次回へ続く】
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