遭難した「心」

山歩きをしてきて道に迷った経験というと、「この分岐はどっちかな?」としばらく地図とにらめっこしたり、「間違えて別の登山コースの方へ進んじゃった」と気付いて引き返したり、あくまでも「登山道上での道間違え」と言える程度のものしかありませんでした。

それが前回の記事に書いたきのこ狩りの時には、意図的に登山道を外れるわけです。
やはり道迷いの不安があったので、スタート地点でコンパスをセットし、あまり深入りしないよう注意しながらぐるっと森の中を小回りで1周して戻ってくることにしました。
10~20分おきに友達とスタート地点の方角を確認しつつ、きのこを狩ること約1時間。「それじゃ、一旦スタート地点に戻ろうか♪」と何の迷いもなく元の場所へ戻る・・・はずでした。

ところが、スタート地点まであと少しというところで、「あ、あっちの方にきのこがあるよ!」と徐々に方角がそれていきました・・・そして気付けば、スタート地点を行き過ぎてしまっていたんです。。

「あれー?スタート地点ってこの辺りじゃなかったっけ?」
この時点ではスタート地点はすぐそこにあるものだと思っていました。
ちょうどすれ違ったきのこ狩りの方に場所を聞いて、言われた通りの方角へしばらく進んだのですが、目的地にぶつかる様子は一向にありません。
「あれ?本当にこのまま進んで大丈夫なのかな?」
「どうしよう。一旦戻ってみようか?」
こうしてしばらくうろうろしているうちに、心の奥の方にぼんやりと漂っていた黒いモノが、急激に大きく膨れ上がって私の全身を支配していったんです。

そして、
『どうしよう、私・・・道に迷っちゃったかもしれない・・・』
そう思った瞬間、頭の中にものすごい速さで最悪のシナリオが展開し始めました。
『この森の中で遭難して、寒さと飢えに耐え切れなくなって、そして・・・』
気付くと目の前の世界もがらりと変わっていました。
見上げれば森の向こうに白い空が見えるのに、歩いても歩いてもその空の下に出ることができない。高くそびえる木々はさっきまであんなに美しく見えていたのに、今は暗く冷たい壁のよう・・・。
まるで自分が深くて狭い井戸の底に落とされたような、強烈な閉塞感に襲われたんです。
こんなに広大な森の中にいるのに!

心臓が喉元までせり上がってきて、バクバク脈打ち始めました。
コンパスを握り締める手も震えています。
『やばい!私パニックになってる!』

自分の精神状態に危機感を覚えた私は、
「ちょっとレインウェア羽織るから待ってね~」
と、わざとのんびりと言いながらその場にしゃがみこみ、ゆっくりとレインウェアを着込みました。
そしてラムネを数粒口に放り込んで、水を一口。さらにガムを取り出して噛み始めたんです。
するとすぅーっと気持ちが落ち着いてくるのが分かりました。

いざ冷静になって自分たちの置かれている状況を考えてみると、それはそんなに悪いものではありませんでした。
朝8時なのでまだまだ日はあるし、日中の行動に十分な食料・水・防寒の装備もありました。
登山道を外れているとはいえ、この時期一帯には多くのきのこ狩りの人たちが歩き回っているので、日没までに誰かに会う可能性も低くありません。
そして何より、この場所は携帯電話の電波がしっかり届いていました!GPSも使えて、自分たちの現在地が地図上にちゃんと表示されています(笑)
携帯GPSと腕時計の標高計から判断するに、私達はスタート地点から真西に、数十m(標高差)登ってきてしまったみたい。
見ると真東の方角へ明瞭な踏み跡が・・・。
「もしかして、この道をまっすぐ真東に進めばいいだけのことじゃない・・・?」
果たして、それが正解だったのでした(笑)

・・・と、かなり長々と大袈裟に書いてしまいました~
結論だけ言うなら少し道に迷っただけのことでしたが、場合によっては大事になっていたかもしれないですよね無謀なことをして親や周囲の人に心配かけないようにしないと・・・反省です
今回のことで道に迷わないための行動や装備などの対策をもっとしっかりしなきゃ、と思ったのは勿論なのですが、一番怖いのは自分がパニックに陥って思考がショートしてしまい、冷静な判断力を失ってしまうことかもしれないと感じました。

ほんの数分のことでしたが、「心が遭難」してしまったこの一件を良い教訓として、これからの山歩きにも生かしていきたいと思います
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2009.09富士山きのこ狩り☆

3年ほど前から、友人たちと季節の味覚狩りを楽しむサークル活動のようなものをやっています
普段は農園などで野菜や果物を狩るのですが、年に1~2回、野山に入ってきのこ狩りもしているんです。
という訳で、今年もきのこ狩りへ行ってきました~

今回の行き先は、富士山です。

苔がふさふさの森です

今年はまだ時期が早めだったためか、去年ほど数は多くなかったのですが、一緒に行った友達ときのこ鍋をするには十分な量が獲れたので満足です

ちなみに、私の中で美味しいきのこのベスト5は・・・

【1位】ハナイグチ
ハナイグチ
赤くてぬめりのあるきのこ。裏側はスポンジ状になっているのが特徴。独特の風味があって、ハマるとクセになる美味しさです

【2位】ナラタケ
アシナガさん
富士山の辺りでは「アシナガ」って呼ばれているみたい。木の幹にまとまって生えているのを見つけると嬉しくなります
歯ざわりも良く、鍋に入れたらナメコのようですごく美味しかったです。

【3位】キヌメリガサ
キヌメリガサ
シーズン終盤に沢山出てくる、ぬめりがあって小ぶりなきのこ。鮮やかなレモン色なので彩りにも使える(火を通しすぎると色が抜けちゃうので注意)。

【4位】カベンタケ
カベンタケ
これもシーズン後半に出てくるキノコ。菊の花びらのような、ミニチュアのバナナのような変わった形だけどクセもなく、プリッとした食感で彩りに使えます。(火の通しすぎ注意)

【5位】ヌメリササタケ
ヌメリササタケ
見た目は柄の部分が紫色がかっていて、ぬめりの強いシメジのよう。歯ざわりもよく、クセもなくてすごく美味しかった!

去年狩ったきのこたちの写真はこんな感じです。野生のきのこって色とりどりですね~。
去年の収穫

今年はこれよりとれた量は少なかったですが、秋の味覚を十分に楽しめました。
きのこ鍋
きのこ鍋

きのこチャーハン
きのこチャーハン

きのこ炒り卵
きのこ炒り卵

とはいえ、農園でのきのこ狩りと違って、山でのきのこ狩りは色々と注意しなければならないことが多いです。
きのこ狩りをして良い場所、ダメな場所、有料の場所などを事前に調べたり、狩ったきのこは専門家(長野県ならきのこ衛生指導員、富士山周辺ならきのこ指導員の方など)にきちんと鑑定して頂いたりする必要がありますよね。
また、乱獲しない(生活のための狩りではないので1食分程度でも十分かと)、根元(石づき)を残して切り取る、胞子が落ちるようにカゴのような隙間のある入れ物に入れるなどの配慮も必要になります。
そして何より、きのこ狩りに夢中になって、道に迷う危険がありますっこのことについて書いておきたいことがあったので、今回の記事はその前置きということで・・・

今回のきのこ狩りは色々なことがありましたが、そのお陰もあってこの「自然の恵みのおすそ分け」のありがたみを強く感じることとなりました。
これからもずっと、きのこたちがのびのびと暮らしていける素敵な森を守り続けていきたいですね

富士山周辺でのきのこ狩りには、御殿場食品衛生協会で発行している書籍、「富士山のきのこたち」(付 きのこのおいしい料理法)がとても参考になります!ホームページはこちら
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この連休は”雲の上の世界旅行”

嬉しい秋の大型連休、皆様はどこかへお出かけされましたでしょうか?
国内旅行、海外旅行・・・。私もちょっと”雲の上の世界”を旅してきました!

雲の上の世界・・・

雨女の私ですが、この連休中は好天に恵まれてまさに感動の連続。
この時の山行以外にも、ご報告したいことがいくつもたまっていますので、これから徐々にアップしていきますね~

とりいそぎご報告でした
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