2009.10谷川岳登山(1)

谷川岳(1,977m/群馬県利根郡みなかみ町)

最近、登山道具を買い揃えたり、近場の低山へ出かけたりと妙に山づいている友達がいます。
今回はその友達と、山登りへ行くことにしました~

「・・・それで、どんな山がいいの?」
「ジュラシックパークみたいな山に登ってみたい!」
ジュ、ジュラシックパーク・・・ですか?その答えにいまいちピンとくる山が浮かばなかったのですが(苦笑)、山が好きになり始めた友達に、山の素晴らしい世界を見せてあげられたらいいな・・・そんな思いであれこれ検討の上、谷川岳へ向かうことにしたんです。
(実際に素晴らしい世界が見れるかどうかは、お山さんの気分次第ですけどね

谷川岳はロープウェイを使って天神平から山頂までを往復する一般向けのコースが有名ですが、その一方で、その険しい岩壁や激しい気候の変化などから遭難者も多く、かつては「魔の山」とも呼ばれた山であると聞きます。
今回一緒に行く友達には、自然の怖さ、レインウェアの重要性などを口がすっぱくなるほど説明して、ザックの中身だけはでなく心の準備も万全にしてきてもらった・・・はずっ。

そしてその日の朝、レンタカーでロープウェイの麓の駅へ到着した私達は、装備を整え、登山届を提出してからロープウェイへと乗り込みました~
時間も早めだったせいか、待ち時間もなく、車内にも余裕があって快適な空中散歩

車窓からは、初めのうちは美しい紅葉が眺められたのですが、徐々に木々は葉を落とし、やがてすっかり晩秋の景色へと変わってしまいました。
谷川岳ロープウェイの車窓から
この写真の下の方に写っている丸い影は、大きなリンゴではなく私の乗っているロープウェイの車体です(笑)

そしてロープウェイが天神平駅へ到着すると、枝ばかりになった木々の合間に一筋伸びる、緑の笹原と真っ赤なリフトが鮮やかに目に飛び込んできました。
天神平のリフト

でも私達はこのリフトには乗らず、ここから徒歩で登山スタートですっ

すると友達が、突然こんなことを言い出しました。
「あーっ!山頂でお茶飲もうって言ってたのにカップ忘れてきたーっ
「ちょっと~、家にカップ4つぐらいあるよって言ってたのに、全部家に置いてきたら使えないじゃんっ

・・・あれ・・・?

私も、車の中に日焼け止め忘れてきちゃった・・・・・・・・・・・・


持ってても、持ってこないと意味が無い。(yamajoshi心の川柳)


こうして出だしからつまずき気味の私達でしたが、何とか気を取り直して歩き始めました。

天神平の広場を出て山道を少し登ると、早速景色が開けてきます。
早速谷川岳の姿が・・・

わぁ、すごーい
雲ひとつない青空の中に、圧倒的な存在感をもって聳えているのは谷川岳山頂付近の岩肌。
まだ歩き始めて何分も経っていないのに、まるで高山の山頂付近まで登り上げてきたかのような景色が見えてしまうなんて・・・。贅沢すぎますっ

この辺りの道は、木道や階段がしっかりと整備されていて、ものすごく歩きやすいです。
整備された階段

木々の合間にちらちらとあの頂を望みながら、緩やかに登っていきます。
山頂方向だけでなく、多少霞んではいるものの遠望も利くようになってきましたよ~
遠望も開けました

見渡す限り、山また山の景色。本当に快適な山歩きです。
いつ雪が降ってもおかしくないぐらいの気候だと思っていたのですが、歩くほどに暑くなってきて、どんどん上着を脱いでいきました。
「山頂までずっとこんな道が続いていたらいいのにね~

・・・なんて言っていたら、急斜面の岩場に沿って、回り込むように付けられた鎖場に遭遇
危険な鎖場

ここまでは非常に歩きやすかっただけに、この鎖場ではちょっと緊張を強いられました。さすが魔の山、油断は禁物ですね~

しかし、この鎖場を越えると、再びなだらかで良く踏まれた、歩きやすい道に戻りました。
再び整備された道へ

ここは道幅もあるし、右手の景色も素晴らしいし、本当に気分よく歩けますね~

するとその時、背後で
「キャッ!」 ガサガサッ・・・
女性の小さな悲鳴と一緒に、藪の枝葉がこすれるような音が一瞬聞こえたんです。

「・・・ん?」
なんとなく立ち止まって、振り返った私の数十m先で、それは起こりました。

1人の男性が、谷を見下ろしながらしゃがみ込むような動作をして、そのまま何かに引っ張られるかのようにバランスを崩し、


登山道から、谷側の藪の中へ消えていきました・・・・・・・・・・


嘘でしょ?
「目を疑う」って、こういうことを言うのかもしれません。
私は今まさに目の前で起きた光景を理解することができず、少しの間身動きができませんでした。
そして、
「落ちた・・・・・・落ちたのっ!?」
少し遅れて実感が蘇ってくると、全身の血が逆流するような驚きと恐怖に襲われたんです。

その頃には後ろを歩いていた登山客の方が、「大丈夫ですかっ?」と現場に駆けつけていて、幸いなことに登山道に近い藪の中から話し声や笑い声のようなものも聞こえました。
恐らく、歩いていたご夫婦の奥さんの方が何かの弾みで登山道脇の藪の方へ転倒し、それを慌てて引き上げようとした旦那さんも誤って登山道下に転落してしまったのではないかと思います。
谷側は結構な急斜面だったと思うのですが、深い笹薮に覆われていたことが幸いしてちょっと道を踏み外した程度、大事には至らなかったようです。

あぁ・・・大丈夫みたい。良かったぁ・・・・・・。

ここは危険な要素を探すほうが大変なぐらい、本当に「何でもない道」でした。しかもその直前に危険な鎖場を越えているから、より歩きやすさが際立って、思わずホッとしてしまうかもしれません。
私自身も景色に見とれたりしながら、かなり油断して歩いていたと思うの。
事故はこういう何でもない場所こそ起こりやすいんだ・・・。そのことをすごく痛感しました
そして、自分の周りでこうした事故が起こった時、ただ傍観しているんじゃなくて、自分に何ができるか、何をすべきかを素早く判断し、必要とあれば迅速に行動に移せるような人間になりたいなぁ、とも思いました。

こうして道中ヒヤリとするような出来事に遭遇したものの、私達は何とか熊穴沢避難小屋までたどり着きました~。
熊穴沢避難小屋

周囲の木々がどんどん低くなり、青空にぐっと近付いたような気がします。
それに合わせるかのように、気温までぐんぐん上がっていくのは想定外でした~もうこれ以上脱げないってぐらいに脱いではいるのですが、ベースが防寒用のあったか素材だったので、かなり暑くなってしまいました

避難小屋からの道は、最初はこんな風にものすごく歩きやすいのですが・・・
最初はとても歩きやすい道

徐々に岩がごつごつし始め、鎖やロープの設置してある険しい登りも増えてきました。
ゆっくり、慎重に・・・。
険しい岩場が出てきました

こうして進んでいくほどに、辺りの木々は低く、数もまばらになり、ますます視界が開けるようになってきました。
そろそろ森林限界を抜けて、山頂へ向けた大展望の尾根歩きが始まります!

【次回へ続く】
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