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2013/14年末年始 アフリカ・タンザニア登山遠征(5)【キリマンジャロ・後編】



アフリカ・タンザニア登山遠征、(4)キリマンジャロ・中編の続きです。


【キリマンジャロ登山5日目】
バラフキャンプ(標高約4,600m)→ウフルピーク(標高5,895m)―バラフキャンプ→ムウェカキャンプ(標高約3,100m)

ついに登頂日となった登山5日目、私は夜中の0時過ぎに起床しました。
前夜19時半頃寝袋に入ったのですが、さすがに標高4,600mのテントの中は酸素が薄く、動悸がしてなかなか寝付けませんでした

それでも時間は待ってはくれません。朝食を済ませて装備を万全に整え、深夜1時半にテントを這い出しました。
「準備はいいか?」
「OK」
ガイドさんと短くやりとりをして、私たちはポーターさんたちに見送られながら山頂目指して歩き始めました。

真っ暗な中、ヘッドライトに照らされるガイドさんの後ろ姿を頼りに歩いていくと、早速一枚岩でできているかのような急な斜面が現れました
メルー山登頂日よりも1枚多く防寒着を着ていた私は、この急登に一気に暑くなり、慌ててジャケットのチャックを半分ほど下ろしました。

それからはゴロゴロと転がる岩の間に伸びる砂混じりの登山道をジグザグに登っていきました。
急坂が落ち着くとしばらくはなだらかになりましたが、再び傾斜が出てきてその後はずっと急登が続きました

そのうち冷たーい風が強く吹き付けてくるようになり、今度は身体が一気に冷えてきます
すぐにチャックを引き上げ、バラクラバとフードをかぶりましたが、足先と指先はすっかり冷え切って痛いほどでした。

また、昨日まではある程度余裕を持って、通常の呼吸と深呼吸を使い分けながら自分のSpO2(血中酸素飽和度)をコントロールできていましたが、さすがにここまでくると毎回の呼吸を深くしないと酸素が足りなくなるように感じました。

そして、前を行くガイドさんがふいに立ち止まったのにつられて足を止めた時、一瞬自分の呼吸がコントロールできなくなり、発作的な激しい呼吸が2回出てしまったんです
ハッとして意識的に呼吸を落ち着かせましたが、その直後に私の心の中に強い恐怖感が湧き上がってきました。

「ここはとんでもないところだ」

目には見えないけれど、ここにある空気はまるで空っぽだ。吸っても吸っても、何も入ってきやしない。
もしここで倒れたって、酸素のある場所まですぐに下りることもできない。
しかも私は今、もっともっと空っぽの世界に向かって登っていこうとしているじゃないか!

そんな思いを抱えながら見上げると、闇の中に黒々と聳えるこの山が、昨日まで憧れの眼差しを向けていたはずのこの山が、とても恐ろしいものに変貌していくようでした。
このまま恐怖感に支配されて、パニックでも起こしてしまったら・・・・・・。

それでも、私は見たんです。
眼下に広がる、儚い天の川のようなモシの町の明かりを。
空に瞬く、数えきれないほどの星たちを。
そして、ゆっくりゆっくりと空へと昇っていく、先行者たちのヘッドライトの小さな小さな光の筋を。

私にはそれら一つひとつが、命の光のように思えました。
このキリマンジャロが、地球に輝く光と宇宙に輝く光をつなぐ存在であるように感じました。

「・・・美しいなぁ
私の心の底から、そんな感情が湧いてきました。

そして、私は確信したんです。
美しいものを「美しい」と思える心の余裕が残っている限り、私は大丈夫だ。安心して、しっかり自分の山登りをすればいいんだ

それから私は自分の呼吸と足運びのペースを整えながら、冷たい風の合間に壮大な景色・・・それこそ「宇宙と地球の景色」を楽しんで登っていきました
気持ちもとても安定し、体調にも不安は全くありませんでした。

2枚重ねの手袋の中が凍えるほどの寒さで、カメラを出す余裕もありませんでしたが・・・
1度だけガイドさんにお願いして、写真を撮らせてもらいました。

ホラ・・・東の空が明るくなってきましたよー!!
明るくなってきた

富士山でもキナバルでもそうだったのですが、標高が上がるほど環境が厳しくなる一方、景色の素晴らしさに感動した私はどんどん元気になり、テンションが上がるという法則があります(笑)
今回も苦しくなるどころかどんどん足が軽くなり、そして予想よりも早くステラポイント(火口の淵。富士山でいうと富士宮口頂上みたいなところ)に上がることができてしまいましたー
ステラポイント

「あれっ!?もう着いちゃった!やったぁー!!
と妙にハイテンションな私(笑)は、ガイドさんたちと喜びを分かち合った後、写真を何枚も撮りました。

しかし、ここステラポイントは標高5,739m。本当の頂上(富士山でいうと剣ヶ峰)であるウフルピークまではあと100m以上登らなければなりません。
ここで日の出の瞬間まで待ちたいところでしたが、「この標高でのんびりしているのは良くない。早く先に進もう」とガイドさんに促され、再び歩き始めました。
さぁ、その先へ

ステラポイントに上がる前からちらほらと雪が出始めていましたが、この辺りからはほぼ完全な雪道になりました。
予想以上に雪があったので、少し驚きながらもザクザクと雪の感触を楽しみながら進んでいきます

そしてふと振り返ると、ちょうど地平線から太陽が顔を出したところでした!
夢にまで見た、キリマンジャロでのご来光です
真っ赤に染まる・・・

太陽の光が届くと、キリマンジャロの頂を覆う雪は真っ赤に染まり、キラキラと輝き始めました。
気付けば、ガイドさんも私も、みんなみんな赤に染まっています。
まるで夢のような赤い世界の中を、私は自分の呼吸音とザク、ザクという足音だけを響かせながら歩いていきました。

すごい、すごい。キリマンジャロの上に、こんなにも美しい世界があったなんて!!
私は思わずバラクラバの下で笑顔になってしまいました。

そして・・・見えてきたー!!あれがキリマンジャロの氷河です
地層のようになった雪の壁の向こうには、すっかり小さくなったメルー山も見えています!
氷河です!

やがて向こうには、山頂を示す緑の看板が見えてきました。
あと少し!もはや私の登頂を阻むような難所は何もありません。

あと30歩、20歩・・・そして10歩・・・



ウフルピーク到着!





着いたーっ!!
キリマンジャロ、無事登頂しましたーっ!!


「おめでとう!!
私はガイドさんたちとハグをして、これが夢ではないことを確かめました。
やった、本当にここまでやってこれたんだね。
もう胸が一杯になりました

辺りには雪と岩、頭上には雲一つない青空、そして眼下には地球の丸さが分かる位の果てしない地平線が広がっています。

「『ウフル』はスワヒリ語で『freedom(自由)』っていう意味なんだよ」
ガイドさんが私に教えてくれました。
「『キボ』は日本語の『hope(希望)』って言葉に響きが似ているんだよ」
と私もガイドさんに伝えました。
白く輝く山の、自由の頂。本当に素晴らしいところだなぁ!

それでも、この標高にのんびりと滞在することはできません。
何枚か記念撮影をした後、私たちは早々に来た道を引き返し始めました

しかも、帰りのガイドさんの歩行ペースの速いこと!!足の短い私なんて小走りでやっと追いつく速度です。
うぅ・・・まだ登頂の余韻を楽しみたいんだけど・・・
下ります!

私は早足で歩きながらも、辺りの景色をあちこち見回しては、写真を撮りました。
これがキリマンジャロのクレーターらしいのですが、大きすぎて雪原にしか見えませんね
クレーター

そしてあっという間にステラポイントまで戻ってきましたー

ここからは雪もなくなり、暑くなりそう。私は防寒着を脱いで日焼け止めを塗り、準備を整えました。

そして、バラフキャンプに向けて下山開始!!
ここからが大変なことになりました(苦笑)

バラフキャンプへの下りは砂がちな道も多いことから、富士山の砂走りのように小走りで下ることもできます。
それでも走りやすい柔らかな砂地がずっと続いているわけではないので、富士山ほど快適な道ではありません

ところが、私のガイドさんはそこをノンストップで駆け下りていきます!!(爆)
私も必死で着いていくのですが・・・とにかくものすごいスピードなんです

私が見た範囲では、先行する登山者さんたちは普通に歩いていて、中には登頂で力を使い果たしたのか、ガイドさんたちに抱えられてゆっくりと下っていく方も少なからずいらっしゃいました。
それなのに、なぜうちらだけ全力疾走なのかっ!?(苦笑)
砂を全身にかぶりながら、まるでモーグル選手のように延々と続く急坂を駆け下りていく私たち。

結局3回ほど小休憩を要請したものの、登りに5時間半ほどかけたバラフキャンプからウフルピークまでの道のりを、帰りは2時間かからずに下り切ってしまいましたー!
まだ朝の9時前というから驚きです
一気に下ります

バラフキャンプまであと数分のところまで下ってきた時、ふとガイドさんが振り返ってこう言いました。
「あ、ガイドはかなりハイペースで下る時もあるから、必ずしもぴったり着いてこなくていいよ。」

それ、今言うんかーいっ!!(爆)

こうしてついさっきまで標高5,895mのところにいたはずなのに、気付いたらもう4,600mのキャンプにいた私たち(苦笑)

ガイドさんがふいに真顔でこう言いました。
「高所に長時間滞在することは危険が伴うし、早くバラフに戻れれば、その後ムウェカキャンプへ出発するまでに休憩時間を長く取れるからね」

いつも冗談を言って笑っているガイドさんが、今日の行動中にはずっと真剣な表情をしていたことを思い出します。
確かに、標高5000mを超える世界は本当に厳しかった。
そして彼らは「仕事」として、その厳しい世界に自らの身を晒し、さらにお客さんの安全管理もしなければいけないんだよね。

本当に、本当に感謝です


バラフキャンプではスタッフさんが冷たいジュースを用意して待っていてくれました。これも本当に嬉しいっ
一緒に乾杯して一息ついた後、テントに戻って身体を休めます。

テントの窓から見える山頂方面の景色。さっきまでの出来事がまるで夢のようです
テントからの景色

数日前から少し風邪気味だったのですが、ここに来て気持ちが緩んだのか一気に悪化してきました
結局あまりランチを食べられませんでしたが、とにかく横になって体力を回復させてから12時半にバラフキャンプを後にしました。

午後になるとやはり天気は下り坂。ガスで真っ白な中を下っていきます。
それでも勾配がきつくないので歩きやすい道です
真っ白です

途中でこんなものを見ました!
これは体調が悪くなってしまった人を運ぶための車輪付き担架のようです。
担架です

今日の行動中には高山病や疲労でかなり辛そうな登山者さんを何人も見かけましたし、ガイドさんによれば昨日バラフキャンプに着いてから、高山病で先へ進めなかった人も多くいたのだそう。
やっぱり厳しい世界なんだなぁ

やがて低木がちらほらと出てくるようになってくると、ミレニアムキャンプ(ハイキャンプ)と呼ばれるキャンプサイト(標高3800m位かな?)へとたどり着きました!
日程によってはここで宿泊する方もいるようですが、私たちはさらに下ってムウェカキャンプで泊まる予定です。

少し座って休憩をしましたが、私の登山靴はすっかり色が変わっていました(砂で真っ白・苦笑)。
靴が変色(苦笑)

さらに下っていくと、少しずつ背の高い木々が増えていきます。
途中で大きくてキレイな花を見かけました。ガイドさんが「その花のことを好きな○○っていう鳥がいるんだよー」と話しているそばから、噂の鳥が登場(笑)
南国風のキレイな鳥でしたー
キレイな鳥!

その後岩の段差や滑りやすい土の道が現れ、疲労も相まって少し苦労しましたが、なんとかムウェカキャンプに到着
ここは森の中のキャンプサイトですねー。
ムウェカキャンプ到着!

標高は約3100mとのこと。だいぶ呼吸が楽になりました
鳥の鳴き声もあちこちから聞こえてきて、疲れた心と身体を癒すにはもってこいの場所のようです。

キリマンジャロで眠るのはもう最後なのだと思うと少し淋しい気がしますが、今日はかなりの距離と標高差を歩いたのでしっかりと休まなければなりません。
風邪も引いていたので、夕食の後は早めに寝袋へともぐりこみました


【キリマンジャロ登山6日目】
ムウェカキャンプ(標高約3,100m)→ムウェカゲート(標高約1,600m?)

ついにキリマンジャロ登山最終日。6時に起きた私たちが準備を整えるのを、スタッフさん全員が待っていてくれました。
そして出発直前に、サプライズプレゼント!スタッフさんがみんなでキリマンジャロの歌を歌ってくれたんです
とっても嬉しかったぁ

その後一人ひとりと握手をしてお礼の言葉を伝えてから、いよいよ下山スタート!

今日歩くのはとっても美しい森の中の登山道です。花も緑も輝いています。こんなアフリカの景色、実際に来なければ知ることはなかったのかもしれないなぁ
キレイな森

このルート、前日に「岩場も傾斜もないから歩きやすいよー」とは聞いていたのですが、高尾山みたいによく踏まれてツルツルになった地面は少し湿っていて、逆に滑りやすくなっていました
何回かツルっと行きかけましたよ・・・

それでもしばらく下っていくと、道幅も広がってとても快適なお散歩道のようになりました
歩きやすい道

と、シロクロコロブス(猿)の家族が、朝ごはんを食べている所に出くわしましたー
あ、あっちにもいる!尻尾がふさふさだよ!などと言いながら写真撮りまくりです(笑)
シロクロコロブス

こうして最後までキリマンジャロの景色や動植物との出会いを楽しみながら、無事にムウェカゲートまでたどり着くことができましたー!
私はガイドさんとお疲れさまのキリマンジャロビールを飲んでから、街へと帰っていったのでした。
ムウェカゲート到着!


私の長いようで短かった6日間のキリマンジャロ登山は、こうして幕を下ろしました。
登頂できたことはもちろん嬉しいのですが、それ以上に「登山の過程で景色・動植物・人との出会いを楽しむ」という自分らしい山登りができたことが、大きな収穫になりました

このレポートには書いていませんが、手術した足の状態が落ち着いてから、キリマンジャロ登山を目標に日本でずっと各種トレーニングや想定される問題への対策に取り組んできました。
そのため、今回の登山ではあまり苦しい体験をしなかったものの、「思いつきで登ったら軽く登頂できちゃった」ということでは決してないということをどうかご理解下さい。

登山道の技術的難易度こそ高くはありませんが、やっぱりキリマンジャロは色々な意味で厳しい山だと私は感じました。
日本・タンザニアでの多くの方々のサポートがあったからこそ、そして天気などの幸運に恵まれたからこそ、私は6日間無事に山を歩かせて頂けたと思っています。
皆さま、一人ひとりに心から感謝しています。山の神様にも、感謝、感謝!です。
本当にありがとうございました

雄大で、厳かで、美しく、その懐に多くの命を育んでいる「白く輝く山」、キリマンジャロ。
山あり谷あり氷河あり、その6日間の一歩一歩を、私は一生忘れることはありません。

そして、大型野生動物と遭遇したり、北アルプス的な険しい岩場があったりと素晴らしい体験をすることができたメルー山。
欧米の登山者さんたちとも一緒に登山をすることができ、とても楽しい思い出になりました。


私のタンザニア登山のご報告はこれにて終わりです!
長い長いブログ文章にお付き合い頂いた皆さま、どうもありがとうございました!

【終わり】
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2013/14年末年始 アフリカ・タンザニア登山遠征(4)【キリマンジャロ・中編】



アフリカ・タンザニア登山遠征、(3)キリマンジャロ・前編の続きです。


【キリマンジャロ登山3日目】
シラキャンプ(標高約3,800m)→バランコキャンプ(標高約3,900m)

今朝は6時に起床するつもりが、予定の30分前に目が覚めてしまいました
トイレに行こうとテントから出ると、昨日の天気が嘘かのように辺りはすっきりと晴れ渡っています。

明るくなり始めた空の下、白く浮かび上がるキボ峰の姿
2日後には、あの上を歩いているのか・・・。そのことが信じられないほど遠く、大きな頂です。

その後ゆっくりと支度をして、朝食を済ませたらいよいよ出発
朝陽に照らされてまぶしく輝くキボ峰を目の前に眺めながら、岩と低木ばかりが目立つ広大な大地(・・・といっても既に山の中腹ですが)を進んでいきます。

なんという素晴らしい景色でしょう!あの頂とこの場所が地続きだなんて、到底思えませんよね。
素晴らしい景色

時々岩場はあるものの、全体的に歩きやすい道が続きます。
私はこのあまりにも美しい眺めに幸せを噛みしめながら、快適に登っていきました

しばらくすると、辺りに巨大な「つくし」のような植物がいくつも立ち並んでいるのが見えてきました。
これはメルー山でも見たロベリアです。つくしのように伸びた後は枯れて倒れてしまうようですね。
でもその後、周りには新しい芽がぴょこぴょこ出てくるみたいです。
ほら、こんな風にね。
ロベリア

こうしてガイドさんにキリマンジャロの動植物のことをあれこれ聞きながら進んでいくと、空には徐々に雲が増えてきました。
ああー、キボ峰が隠されちゃう・・・。まだ9時過ぎなのに、やっぱり山の天気は変わりやすいですね

やがて、辺りの雰囲気が随分と変わってきました。
辺りに転がる岩たちは黒っぽくなり、その表面に紅葉しているのか枯れているのか?黄色~オレンジ色の苔がはりついて、独特の景色が広がっています。
これはまるで、人の頭みたいな岩だよね。台湾の野柳にある「女王の頭」をふと思い浮かべました。
人の頭岩?

途中で少し座って休憩をとることにしましたが、辺りはすっかりガスの中。景色は楽しめそうにありませんねー

・・・と、そこにやってきたのがカワイイこの子
テニスボール

見た目は地味ですが、アルパイン・チャットというかっこいい名前の小鳥です!
ガイドさんによれば、寒い時に真ん丸にふくらんだ姿から、テニスボールとも呼ばれているとか(笑)

この子たちとは登山中至る所で出会いました。
また、この場所にはガイドさんがスリーストライプマウスと呼んでいるネズミも出てきてくれました!(写真は後ほど)

私たちは標高約4600mのところにあるラヴァタワーを目指して登っていきます。
しかしだんだんと天気が悪くなり、気温も下がってきました
私は少しずつ防寒装備を着足しながら、標高を上げていきました。

そして、ようやくラヴァタワーに到着!!
・・・だったのですが、辺りが真っ白でタワーらしきものすら何も見えません(苦笑)

高度順応のためにここでランチをとりますが、準備をしていたら小雨まで降ってきてしまいましたー(泣)
寒いし濡れるしでお弁当をまともに食べることができず、手早く片付けて先へと進むことに

本日のキャンプ地は標高約3900mのところにあるので、ここからはかなり下ることになります。
この写真はラヴァタワーからの下り始めのところなのですが・・・
ガスガスです

最初は半分川みたいになった浮石だらけの急坂で、かなり危険な感じがしました
それでも少し下っていくと、道の険しさが落ち着いてなんとか普通に下れるようになりました。

私たちは小雨の中、真っ白で景色の見えない道をひたすら無言で下っていきます。
その後徐々に雨は収まってきましたが、ガスは消えません。きっと夕方まで天気は回復しないだろうし、後はただただキャンプサイトを目指すだけかなぁ

そう思っていた矢先に、素敵な出会いが訪れましたー!!

どどーん!!
どどーん!

「わぁっ!!何コレ!?すごーい!!

ガスに霞む登山道に現れたのは、何とも奇妙な姿をした木、ジャイアントセネシオさんでしたー!
身体は細いのに頭はふさふさしていて、とってもかわいらしいではありませんかっ
(前回の記事に書いた「とってもユニークな姿をした植物たち」というのがこの子たちでした)

どうやら下の方は枯れた葉っぱがそのまま残ってこのようにふさふさになっているようです。
ガイドさんに促されて幹に触れてみると、表面を綿のようなモノが覆っていて、ふわふわになっていました!

「ぼくらが着ているダウンジャケットみたいに暖かいだろう?」とガイドさん。確かに!

しかも、しかも!ガイドさんによれば、この頭・・・というか、枝?が1本生えるのに25年位かかるんだそうです。
「ってことは、この木は枝が8本あるから・・・200年もかかってるのかー!!

見れば見るほど、聞けば聞くほど興味を惹かれるこの不思議な木に、私は夢中になってしまいました

そこからはセネシオさんの森(?)が続いていきました。
沢山枝分かれしている木、一本立ちしている木、幹のふわふわが取れて寒そうな木・・・個性あるその姿に、見ていて飽きることはありません

ホラ、これが森です!本人たちはきっと、「鬱蒼と生い茂っている」つもりですっ!!(笑)
なんて面白いんだろうっ!!
セネシオの森?

こうしてセネシオ観察を楽しみながらハイテンションで下っていったら、あっという間にバランコキャンプへ着いてしまいましたー(笑)
これは受付をする事務所の建物です。セネシオさんがどれだけ大きいか分かって頂けるでしょうか?
セネシオ大きいです

私たちは受付を済ませ、自分たちのテントが設営されている場所へと移動しました。
辺りはガスで真っ白ですが、素敵な出会いに満足、満足。今日は途中で標高4600mまで上がりましたが、体調もとても良いです

テントの中でお茶休憩を取った後、少しガスが晴れてきたタイミングを見計らってキャンプサイトを散歩することに。
鳥やセネシオ、お化けアザミなどを見て回りました。

時折ガスがさぁっと流れて向こうの景色が少し見えたのですが、またすぐにガスに覆われてしまい、広く景色を見渡すことはできませんでした。
明日は4000mを越える高所での行動、宿泊になります。しっかり疲れを取って、体調を維持していかないと。

こうして夕食を取り、暖かくして眠りについた私なのでした


【キリマンジャロ登山4日目】
バランコキャンプ(標高約3,900m)→バラフキャンプ(標高約4,600m)

今朝も6時に寝起きのお茶を飲み、7時に朝食をとって8時頃出発

やはりこの時期のお天気のパターンなのか、朝は気持ちがいいほど晴れ渡っています
眼下には広く広く、遠く遠く、見渡す限りの大雲海!
あまり実感がなかったけれど、既に標高4000m近いところにいるんだよね。うーん、素晴らしい景色
素晴らしい雲海

そして、振り返ればこんなにも迫力ある絶壁がどどーんと聳えていました。
こんなにすごい場所にテントを張っていたんだねぇ・・・
雪も見えます

私たちはその岩壁に向かって進んでいきます。
高い壁に朝の陽射しが遮られると、一気に気温が下がりました。

やがて、セネシオさんたちがもじゃもじゃと生えているエリアに差し掛かりました。
やっぱりとっても面白い木だなぁ!個性豊かなその姿を楽しみながら進んでいきます
セネシオの森を進む

・・・が、その背後に聳えている大きな壁こそ、今日の登山ルートなのです。

えっ!?これって登山「道」じゃなくて「壁」ですよねぇ?

驚く私にガイドさんが笑いながら頷きます。
「ここはバランコウォールって言うんだけど、みんな朝イチで登るから、ブレックファーストウォールとも言ってるんだ

そしていよいよ壁登りが始まりましたー!
ストックをザックにしまい、両手両足を使って岩場を乗り越えていきます。
バランコウォール

しっかりした足場が多いのでそれほど難しい岩場ではないのですが、標高が高いのですぐに息が上がります
頭に大きな荷物を乗せたポーターさんたちもここを登っていくんです。本当にすごい。。。

キリマンジャロを登るグループにはそれぞれガイドさんがついていますが、色んな年齢や性格の方がいらっしゃり、また登山者さんとの関係も色々のようです。
私の担当は若いイケメン(笑)ガイドさんで、とっても陽気でお茶目な性格。私たちは冗談を言い合ったりしながら毎日楽しく登らせてもらっています

この時も、ガイドさんが「まずここに手を置いて、次にここに足を置くでしょ。それからこの岩にキスしてトラバース!!(笑)」と岩場の通過方法を指示してくれたりして(笑)
「そこでキスは必要なのかっ!!(笑)」と言いながらも、とりあえずキス(のフリですがっ)して進みました(爆)

こうして何とか岩壁を登り切った私たちは、開けた岩場で少し休憩しました。
ここからの眺めも本当に素晴らしいです
いい眺めです!

それでも、山頂方面にはすでに雲がかかっていました。うーん、今日も早いなぁ・・・。雨に降られないといいけど。

休憩を終えた私たちは、今度はだだっ広い荒野(とはいえ山の中腹です・苦笑)のような場所を下っていきました。
やや白っぽい水の流れるせせらぎの脇を進み、セネシオの森を見たりしながらどんどん歩いていきます。

この辺り、以前訪れたアメリカのグランドキャニオンを少しだけ思い出させるような風景でした。
グランドキャニオンみたい

今日は標高約4600mにあるバラフキャンプで宿泊する予定ですが、その前にカランガキャンプ(標高約4000m)を通過します。

「そこを登り切ったところにカランガキャンプがあるよ」とガイドさんが指差した先には、かなり急な登り坂が!
それを見た時は一瞬白目をむいてしまいましたが(苦笑)、ゆっくり一歩ずつ足を運んでいって、何とか登り切ることができました!

こうしてやってきたカランガキャンプは・・・ガスで真っ白(苦笑)
カランガキャンプ

行程によってはここで宿泊する人もいるのだと思いますが、私たちはここでランチです!
手頃な岩に腰を下ろし、ランチボックスを開きますが・・・風が冷たくて寒すぎるっ

朝食の時にお茶用に出されたお湯をサーモス 山専ボトルに入れていたので、それをみんなで分け合って身体を温めました

山専ボトルは保温力が高いので、寒い時期の登山にはとてもありがたいのですが、今回山専ボトルポーチも使ったところ、あまりの保温性能の高さに驚愕しました!

そして寒い中ランチを頬張っていると、近くに現れたのはこちらの鳥。
White-necked Raven(シロエリガラス)です。
大きな鳥

この鳥はメルー山でもキリマンジャロでも、山小屋やキャンプサイト、登山者の休憩場所などに「お裾分け」を求めて数多くたむろっていました。
大型な上にカラスとワシの中間みたいな風貌をしているのでなかなか迫力があります!

ランチタイムを終えた私たちは、再びガスに覆われた白い世界の中を登っていきます。
時折ガスが薄くなって辺りの景色が見えるようになるものの、あまりにも広大な場所なので大きな景色の変化はなく、道のりが長く感じられました
私はとにかく、「キャンプサイトに着くまでは雨が降りませんように」とひたすら祈っていました。

こうしてしばらく歩いていくと、空が明るくなってきて前方の景色がはっきりと見えるようになりました
岩と砂だらけの荒野(といっても山の中腹ですが・苦笑)の中を、ひとすじの登山道がぐねぐねと伸びていきます。

その行く先を目で追っていくと、荒野はやがて空へと向かって大きくせり上がり、登山道もその急斜面を一気に登っていくようです。
うわぁ、また急坂が待っているのかぁ

と、その時ガイドさんがその斜面の上を指さして言いました。
「あの上に小さな建物があるのが見える?あそこがキャンプのトイレだよ」

「えっ?あれがトイレ?それじゃあ、あそこを登り切ったらバラフキャンプなの?
一気にテンションが上がる私(笑)

こうしてどんどん急坂に迫っていきましたが、ゴールが見えているので私の足取りはとても軽くなりました。
しかも、私の心と同じように、空もどんどん晴れていくではありませんか!
晴れてきた!

そしていよいよ、最後の急坂に差し掛かりました。
標高もあるのでかなり時間がかかるかと思いましたが、30分ほどで登り切ることができました

こうしてたどり着いたバラフキャンプは、これまでのように広く平らな場所ではなく、ゴツゴツとした岩の合間にパラパラとテントが張られているようなところでした。
自分たちのテントを見つけて荷物を下ろし、受付を済ませる頃には、またガスが出てきて景色が見えなくなっていました

でも・・・ホラ。
テントのすぐ脇の岩場にマウスが巣を作っていて、生まれて間もないと思われる赤ちゃんがよちよちと出てきてくれたんです
マウスの赤ちゃん

このマウスはメルー山のサドルハットでも見かけました。
(ガイドさんからはスリーストライプマウスと聞いていたのですが、帰宅して調べたらfour-striped grass mouseのような・・・。ストライプが1本多い?笑)

親マウスと数匹の子マウスが岩場をちょこちょこ歩いたり日向ぼっこしたりしていて、とっても癒されました

こうして精神的に癒された後は、テントの中で疲れた身体を癒します。
いよいよ明日、というより今夜遅くから、山頂に向けて出発です。ここに来て体調を崩すわけにはいきません。
風邪やお腹の調子など少し気になるところについては、明日に備えて薬で対処することにしました。

私たちは早めに夕食をとり、明日の準備を整えました。
そして17時頃、トイレへ行こうとテントから出てみると、辺りには美しい景色が広がっていましたー

マウェンジ峰

分厚い雲の上に姿を現したギザギザの荒々しい頂は、キリマンジャロ3つのピークのひとつであるマウェンジ峰。
人を寄せ付けないような圧倒的な厳しさと神々しさをまとっています。

さらに顔を上げれば、私たちが明日向かうキボ峰方面の景色もはっきりと見えていました。
所々に雪も見えています。明日は雪の上を歩くことになるのかな。どんなところなんだろう。
山頂方面は雪

崖の方へとゆっくり歩いていくと、キャンプサイトのどこかから、風に乗ってタンザニアの方々の美しい歌声が聞こえてきました。
他方では、この辺りに住んでいる小鳥が、夜の訪れを前に最後のさえずりを響かせていました。

私の目の前には、まるで生き物のように大きくうねり、湧き上がる大雲海が広がっています。
私の立っているこの場所は、標高4600mのまさに「雲の上の世界」でした。

ああ、なんと神々しい世界なんだろうか。
私は、なんていう世界に生きているんだろうか。

私はその世界のあまりの美しさに一歩も動くことができず、まだ登頂もしていないのに涙がこみ上げてきました。

いよいよ明日、私はキリマンジャロの頂を目指します。
もし自分にそれが許されるのなら・・・この上に広がる世界の景色を、この目で確かめてきたいと思います!

【次回へ続く】
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2013/14年末年始 アフリカ・タンザニア登山遠征(3)【キリマンジャロ・前編】



キリマンジャロ(5,895m/タンザニア)


※ルートラボだと周辺の詳細地図が無いようです
ルート詳細はこちら

メルー山登山を無事に終えた私たちは、いよいよキリマンジャロへと向かいます!

しかし、5,000mを超える標高はもちろん、テント泊5泊6日という長い行程も初めてのこと。
また、直前のメルー山登山が思った以上にハードな行程だったので、既に両足には筋肉痛が・・・

しかも、数ヶ月前までは歩くこともままならず、現在も足にはボルトが2本刺さったままというツッコミどころ満載の状態な私(苦笑)
果たしてそんな私が、予定の行程を無事に歩き通せるのでしょうか?


【キリマンジャロ登山1日目】
マチャメゲート(標高約1,800m)→マチャメキャンプ(標高約3,000m)

キリマンジャロの登山ルートはいくつかありますが、最も利用者が多く一般的なのが、山小屋泊まりで山頂を目指す「マラングルート」です。
あのイモトアヤコさんが利用されていたので、TVなどで映像をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今回私が利用したのは、「マチャメルート」というテント泊のルートです。
マラングルートと山頂直前で合流するまでは全く別の道を歩くため、TVでは見たことのない景色が楽しめるかも!と大いに期待しています


私たちが登山口であるマチャメゲートへと車でやってくると、辺りは既に沢山の登山者さんやガイドさん、ポーターさんたちで賑わっていました。
やはり人気の山ですねー!!メルー山ではほとんど見ることのなかったアジア系の方々も何組か見かけました。(話をした範囲では皆さん中国の方でした)

ガイドさんたちが入山手続きをしてくれるのをゲート近くのあずま屋で待っていたのですが、手続き終了までにかなり時間がかかりました
ようやく出発できることになった時には、すでに13時前になっていました。明るいうちにキャンプサイトまでたどり着けるのかな!?

こうして歩き始めたのは、森の中の広くなだらかな登山道でした。
森の中の道

この後時々傾斜のきつい坂も現れましたが、全体的に砂利道のような整備された道でとても歩きやすかったです。
登山道がずっと森の中だったこともあってか、メルー山登山の初日のように暑さにやられることもなく、快適に歩くことが出来ました。

そして、この日の登山中には様々な花を見ることもできましたよー

こちらのカラフルなインパチェンスは、キリマンジャロ版のツリフネソウさんみたいでとってもキュート
私はこのくるりと丸まっている部分が尻尾みたいに思えるのですが、ガイドさんたちはこの部分を象の鼻に見立てていました。確かにそうかも!
カラフルな花

この花もインパチェンスの仲間のようですー(名前聞いたんだけど失念)同じものをメルー山でも見かけたのですが、こちらでは登山道沿いに群生していてとっても癒されました
マレーシアのキナバルで見かけたキナバルバルサムにも似ているんですよね。意外な共通点に驚き!
カワイイ花

そしてこちら、ファイヤーボールリリー。森の中にぼわっと大きな赤い玉が浮いている感じで、初めて見た時はびっくりしました!
ファイヤーボールって名前にぴったりの花ですね
ファイヤーボールリリー

また、メルー山のように大型草食獣に遭遇することはありませんでしたが、猿の群れが木々を飛び移っていったり、いきなりすぐ脇のやぶに猛禽類らしき鳥が飛び降りてきたりして私たちを楽しませ(驚かせ?)てくれました。

出発時間が遅かったので、それほど歩かないうちにランチタイムを取ったりとのんびり進んでいく私たち。
気付けば同じ行程の登山者さんたちの中でも私たちはほぼ最後尾になっており、期せずしてとても静かな山歩きを楽しむことができてしまいました(笑)

こうして、17時過ぎにキャンプサイトに到着ー!
やはり夕方になるとお天気も下り坂なので、開けたところでも景色は望めませんでした。
マチャメキャンプ

先回りしてくれたポーターさんたちの手によって、すでにテントは設営済みでした。
しかもテントが広くて(3~4人用かな?)とてもゆったりしています。

さらに、夕食は手作りの温かい食事をテント内まで運んでもらえるんです!
自分たちの普段のテント泊登山では考えられないような贅沢をさせて頂いております・・・本当に感謝です
贅沢な食事

今日から6日間のキリマンジャロ登山。その前のメルー山も加えると、連続して10日間の長い登山生活になります。
最も過酷であろう登頂日に向けて、日々行動を続けながらも疲労を翌朝までにできるだけ取り除き、体調も良好に維持していく必要があります。

だから今は、登山に集中できる環境を用意して下さっているスタッフの皆さんに感謝しながら、よく飲み(お酒じゃなくて水ですよ!笑)、よく食べ、よく休む!
それが私のするべきことだなと思いました。

こうして私は、キリマンジャロでの最初の1日を無事に終えたのでした



【キリマンジャロ登山2日目】
マチャメキャンプ(標高約3,000m)→シラキャンプ(標高約3,800m)

昨夜少し高度の影響(動悸など)が出て寝苦しい時間帯があったものの、何とか落ち着いてある程度の睡眠時間を確保することができました。
朝6時に起きて7時に朝食をとると、身支度を整えて8時に出発

空はすっきりと晴れていて、木々の合間にメルー山を望むことができましたよー!!

森の中を進んでいくと、足下にはごつごつとした岩が増えてきました。
傾斜もかなりきつく、土の部分がぬかるんでいたり、岩が濡れていたりするところもあるので、あまり登りやすい道ではありません
岩がちな道

重い荷物をかついだポーターさんたちも同じ道を登っていくので、とても大変そう・・・

私はというと、連日の登山に身体が慣れてきたようで、筋肉痛も治まり、急坂でも省エネモードでスムーズに登ることができるようになっていました
それでも油断すると酸素が不足するようで、指の爪の色が紫色になってきます
自分の状態をよく確認しながら、呼吸とペースに気を付けて登っていきました。

周囲の木々は随分と背が低くなり、数もまばらになってきています。
振り返ると、こんな景色。向こうに見えるメルー山が本当に美しいですね
振り返る

道が細いのであまり立ち止まることができなかったのですが、私はこの坂を登りながら、ある光景に心躍らせていました
ようやく撮れた写真がこちら。
苔!

ご覧の通り、ごく普通?の苔です(笑)

この辺りの岩場は湿りがちなのか、至る所に様々な種類の苔が群生していたんです。
アフリカの山でこんなに生き生きとした美しい苔たちと出会うことができるなんて
これまでアフリカの自然に対して岩や砂、サバンナといったイメージが強かった私は、まずそのことに驚いたんです。

やっぱり、実際にその場所を訪れて、自分の五感で確かめてみないと気付かないことって沢山あるんだなぁ
しみじみそう感じました。

やがて、ガイドさんから「この辺りで休憩しよう」と声がかかりました。
そのすぐ脇にあった大きな岩場がビューポイントだと言うので登ってみると・・・

「うわぁぁぁぁーっ!!
ビューポイントから

見渡す限りに広がる濃緑の森の向こうには、まるで別世界のように白く輝くピークがっ!!
あれが私たちの目指すキボ峰なのかぁ・・・!!とにかくスケールが壮大すぎて、圧倒されてしまうような光景です。

私は歓声を上げながら辺りの景色をぐるぐると眺めました。
森にもよーく目をこらしてみると、とってもユニークな姿をした植物たちを見つけることができました
(その植物の写真は次回のレポートでご紹介します!)

また、メルー山ほど大規模に広がっているわけではないようですが、サルオガセの仲間?とろろ昆布風な植物の姿も見られましたよー

こうして素晴らしい景色を堪能した私は、さらに先を目指して登っていきました。
このような岩場が続くので、かなり登りごたえがありますよー
岩場が続きます

そして、開けた場所で再び小休止。
小休止

たまたま近くで休んでいた別のグループのガイドさんに話しかけられたのですが、その方は日本語が少し話せるとのこと。
私たちもメルー山登山初日からガイドさんたちにスワヒリ語を教えてもらっていたので、お互いに覚えた単語や挨拶を言い合って楽しみました

さぁ、それでは先へと進みます。
上の写真だと小さくて見づらいと思いますが、先行者を目で追っていくと、ここからやや右手上方へと急坂を登っていき、その先で左上方へと進路を変えてさらにずーっと登っていくようです。

しかも、だいぶ雲がかかってきてしまいました。雨に降られる前にキャンプサイトへ着きたいけれど、まだまだ先は長そうだなぁ・・・

私はまた一歩一歩、しっかりと踏みしめながら登っていきました。
実際に登ってみると、見た目よりはきつさはなかったのですが、時間が経つほど徐々にガスが濃くなり、肌寒ささえ感じられるようになってきました。

辺りは低木や草、苔などが茂り、独特な雰囲気が漂っています。
独特の雰囲気

この雰囲気を作り出している植物のひとつが、エバーラスティングフラワーと呼ばれているこちらのお花。
エバーラスティングフラワー

遠目では銀色に見える細かい葉がこんもりと生い茂り、その茎の先には可憐な花が身を寄せ合うようにして咲いています
「ドライフラワーみたいに見えるけど、彼らは生きているんだよ」とガイドさん。

このエバーラスティングフラワーは、この先かなりの標高のところまで見ることができました。
こんなにも過酷な環境なのに・・・。命って本当に素晴らしく、美しい

この後すっかり辺りが真っ白になってしまいましたが、何とか雨に降られることなくキャンプサイトへたどり着くことができましたー
こちらのキャンプサイトは広いのですが、到着した時はガスガスでほとんど何も見えませんでした
下の写真は夕方に少し天気が回復してから撮影したものです。
シラキャンプ

そしてテントに入った瞬間、バタバタバタっとフライを叩く音が。
わ、雨が降ってきた。ギリギリセーフだったみたいだね

私たちはひとまずランチをテント内で頂きました。
本当はこの後高度順応も兼ねてお散歩にいく予定でしたが、雨が強いので外に出ることがなかなかできません

しばらくして雨が止んだようなので、ガイドさんたちと一緒に受付しに行き(各キャンプサイトには管理棟があり、到着時にそこで受付をします)、そのまま近くの洞窟まで散歩してきました。
この洞窟は中が結構大きくて、昔ここで煮炊きをした跡も残っていました。(今は洞窟内での宿泊は禁止されているようです)
洞窟

本来は30分ほど先の場所まで足を伸ばす計画でしたが、天気が良くないのでここまでにしてテントへ戻ります。
時間がたっぷりあるので、お茶を飲んでからキャンプサイト周辺を散策してみることにしました

ここまで同じ日程で登ってきている登山者さんの数はそれなりに多く、テントも多数ありましたが、キャンプサイトが広いのでとてもゆったりしています。
カラスや鳩などの鳥たちもあちこちで遊んでいました。

それから、変わった植物も色々います!
こちらは人参の葉っぱに似た黄緑色の葉を広げ、そこからふきのとうみたいなモノがにょきっと出ている何だか美味しそう?な植物。(笑)
美味しそう?

逆にこちらは、触ると危険な感じのするお化けアザミ!?
これはメルー山にも生えていました。葉っぱも花もとても大きいです!
恐竜の時代に生えていそうなイメージですねー
お化けアザミ!?

結局日が暮れる前に周囲のガスが晴れることはありませんでしたが、きっと明日の朝にはすっきり晴れてくれるはず。
そんな期待を胸に、眠りについたのでした。

【次回へ続く】
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