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2015.08双六岳2泊3日テント泊登山(2)【2日目:わさび平小屋~双六小屋前編】

双六岳テント泊登山、(1)の続きです。

初日に新穂高温泉からわさび平小屋まで移動してテント泊した私たち。
2日目はまだ夜が明ける前に動き始めました。

テント場が空いていたためか、昨夜は早い時間からとても静かになり、眠る時に耳栓をする必要はありませんでした。
それどころか、近くを流れる沢の音が心地よく耳に入ってきたので、リラックスしてぐっすりと眠ることができました

連日熱帯夜で寝苦しい自宅のベッドより、山の中の方がよっぽど熟睡できますね(苦笑)

目を覚ました私は、お湯を沸かして温かい飲み物とサタケ マジックパスタをいただいてから、片付けを進めます。
(朝はまだ真っ暗だし、周囲に寝ている人もいるので簡単な朝食で済ませています・笑)

昨夕に少しだけぱらついた雨も、すぐに止んだようでこの日の行動に支障はなさそうです。
私たちはテントを片付けて荷物をまとめると、いったん小屋の前まで移動して、身支度とパッキングを済ませました。

さぁ、出発するよ
空はだいぶ明るくなってきていましたが、私たちの歩く林道は背の高い木々に囲まれていたので、しばらくは薄暗い状態が続きました。
1508双六岳2日目1

道は砂利道だったので、薄暗くても特に危険はありませんでした。
写真では写しにくかったのですが、この辺りもテント場同様に美しいブナなどの森が続いていて、とっても気分が良かったです
やがて、木々の合間には朝焼けも見えるようになりました。

奥丸山へ向かう道との分岐を過ぎて少し進むと、開けた河原の景色が広がります。
1508双六岳2日目2

雲が多いけど、お天気もまずまず。
今回はお天気が一番心配だったので、少しホッとしながら先へと進んでいきました。

ここからの登りは、石畳のような雰囲気の道になりました。
大きな岩がゴロゴロしているのですが、奥穂高岳登山をした時に通った涸沢~ザイテングラートの登りのように、足を置きやすい平らな岩が積み上げられていたので、思ったより歩きづらさはありませんでした。
1508双六岳2日目3

時折木々に囲まれたり、再び開けたりしながら1時間ほど登っていくと、急に涼しい風がふわーっと吹き付けてきました。
その先にあったのが秩父沢です。きちんと橋がかけられているのですが、渡る時には豊富な水量に圧倒されました。
天気が崩れた時には、この辺りの状況が重要なポイントのひとつになりそうですね
1508双六岳2日目4

この先にももう1つ小さな渡渉がありました。
ひたすら登りベースで岩だらけの道が続いているので、荷物の重さもあってなかなかペースが上がりません

それでも、辺りは緑がいっぱい。そして花もあちこちに見られました。
この花はなんだか毛がふさふさ(笑)
1508双六岳2日目5

何だろう?実も鈴なりです!
1508双六岳2日目6

こうして身近な植物や遠くの景色を楽しむ余裕を残しつつ、淡々と進んでいく私たち。
やがて開けたところに出たーと思ったら、そこに「イタドリヶ原」という表示がありました。
ここから鏡平まで、1時間45分とのこと。うーん、まだ結構あるねぇー

さらに登っていくと、今度は登山道上にクマらしき糞がありましたーっ!!
他の動物かもしれないけど・・・いやー、このボリューム感はやっぱり・・・

なんて言いながらまた少し進んだところに、またもや似たような糞の塊がっ!!

そう言えば、前回の縦走時に、双六岳から三俣蓮華岳に向かう途中でお話した登山者さんに、「新穂高から双六岳に登る途中で熊に会った人がいたらしいよー」って話を聞いていたんだっけ・・・

私たちの先にも登山者さんが何組かいらっしゃったし、熊鈴も付けてるから大丈夫とは思うけど・・・気をつけよう

こうして、雪と緑の雄大な景色が広がる中を登っていった私たち。
1508双六岳2日目7

しばらくして、シシウドヶ原というところまでやってきましたー!
1508双六岳2日目8

ここにはベンチなども設置してあって、景色を眺めながら休憩するのにもってこいの場所でした。
ところが私たち、この数分前にちょっと立ち止まって休憩を取っていたため、ここは少し景色を眺める程度にして先へと進んでいきました。

この先もひたすら登りが続きます。
まだ先は長いので、とにかく淡々と、自分のペースを守って歩を進めていくばかりです。
1508双六岳2日目9

すると、木道が設置されていて、なんだか湿原みたいな雰囲気の場所が現れましたー!
1508双六岳2日目10

へぇ、これまでの道とはちょっと雰囲気が違う感じ。面白いなぁーと興味津々でキョロキョロしながら通過しようとしたら、足下に
「熊のおどり場」
と書いてありました。

そ、そっかぁ・・・さっきの糞って、きっとここに踊りに来た熊さんたちのだったんだね(苦笑)

そこからも景色や花などを眺めながら淡々と登っていくと、ついに「あと5分」という表示が!
1508双六岳2日目11

岩々の積み重なる道を登り、木道を進んでいくと・・・
1508双六岳2日目12

目の前に、とっても美しい池が現れましたーっ!
正面には槍穂高の山並みが聳え、それが鏡のように水面に反射しています。その景色には思わず感動っ
1508双六岳2日目13

しばらく立ち止まってこの美しい景色を眺め、シャッターを何枚も切って、ようやく登山を再開すると・・・
そのすぐ先に鏡平小屋がありました
1508双六岳2日目14

実は前回の縦走で、西鎌尾根を歩いた日(槍ヶ岳山荘~双六小屋)に、あまりにも景色が開けているのでここ鏡平小屋と思われる建物もばっちり見えていたんです。

その時、
「すっごい場所に小屋が建ってるあの小屋からはめちゃめちゃ眺めが良さそうだなぁー」
なんて言っていたのですが、予想通り素晴らしいロケーションの小屋でした

見て、目の前にはこんなに美しい池。
1508双六岳2日目15

それから、ちょーっと雲が上がってきちゃったけど・・・この展望!
小屋の前に掲示されていた分かりやすい展望案内と照らし合わせた感じ、今見えているのは小槍~槍ヶ岳~大喰岳~中岳!で合ってるかな?
1508双六岳2日目16

わさび平小屋から本日の宿泊地である双六小屋までの行程のうち、この段階で半分以上を登ってきたことになります。
残りはコースタイムでいうとだいたい2時間くらいなのですが、地図を見る限り、そう楽な道のりではなさそう・・・
特に、ここから1時間ほどの登りは、かなりの急坂のようです

ちょうど小屋脇のテーブル&ベンチが空いていたので、今後のハードな登りに備えて、ここでしっかり休憩することにしました
売店で冷たい飲み物を買って、行動食をつまみながら景色や地図を眺めてのんびりと。

じっとしていると辺りに虫が集まってきますが、ブヨらしき虫はほとんどおらず、血を吸わないハナアブがほとんどのようでした。
その中で、普段みたことのないカラーリングのハナアブがいたので写真に撮っておいたのですが、帰宅後調べたらヘリヒラタアブという種類らしいと分かりました。
虫が嫌いな人もいると思うのでここには乗せませんが、黄色と黒のしましまではなく、ブルーグレーと黒のしましまでとってもオシャレでしたよー(笑)

30分ほどの休憩を終えて、私たちは重いザックを背負い、再び歩き始めました。
さぁ、まずは弓折乗越までの約1時間。マイペースに楽しく登っていきましょう
1508双六岳2日目17

鏡のように輝く美しい池に渡された木道を通って登山道へ入ると、予想通り結構な登りになりました。
前方の景色が開けると、目の前に立ちはだかる斜面をトラバースするように一筋の道がすぅーっと伸びているのが見えています。

これからのあの道を行くんだね。なかなかキツそうだなぁ
1508双六岳2日目18

振り返れば、下界と上空から湧いてくる雲にはさみうちにされて、槍ヶ岳の姿が今にも消えて無くなりそう・・・
1508双六岳2日目19

それなのに、私たちの歩いている道にはさんさんと真夏の陽射しが降り注いでいて、みんなすぐに汗だくになってしまいました
暑いけど、キツイけど、ゆっくり、ゆっくり、マイペースで。
みんなで声を掛け合いながら、この急な坂道をじわじわと登っていきます。

そんな私たちのことを、辺り一面に満開のシシウドさん(かな?)たちが頑張れ!頑張れ!と励ましてくれていたのでした
1508双六岳2日目20

【次回へ続く】
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2015.08双六岳2泊3日テント泊登山(1)【1日目:新穂高温泉~わさび平小屋】

双六岳(2,860m)/岐阜県高山市、長野県大町市


ルート詳細はコチラ
※2日目の双六小屋から双六岳への往復の記録をとり忘れたようです・・・すみません

■今回のコースと所要時間
所要時間合計(テント設営撤収、食事、休憩等込み):
【1日目】約1時間40分
【2日目】約10時間
【3日目】約5時間55分

(行動時間)
【1日目】
新穂高温泉登山者用無料駐車場(仮設トイレあり)―【約20分】→新穂高センター(トイレあり)―【約1時間20分】→わさび平小屋(トイレあり)(テント泊)

【2日目】
わさび平小屋(トイレあり)―【約1時間20分】→秩父沢―【約2時間10分】→鏡平山荘(トイレあり)―【約55分】→弓折乗越(弓折岳分岐)―【約1時間10分】→双六小屋(トイレあり)―【約55分】→双六岳頂上―【約50分】→双六小屋(テント泊)

【3日目】
双六小屋(トイレあり)―【約1時間10分】→弓折乗越(弓折岳分岐)―【約30分】→鏡平山荘(トイレあり)―【約1時間25分】→秩父沢―【約40分】→林道―【約15分】→わさび平小屋(トイレあり)―【約1時間】→新穂高センター(トイレあり)

■参考マップ
山と高原地図 35 鹿島槍・五竜岳 北アルプス
山と高原地図 36 剱・立山 北アルプス
山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳



前回、北アルプスで充実した夏休みを過ごすことができた私。
実は早くも夏の山旅第二弾の計画を立てていました(笑)

今度は4~5泊程度で南アルプス南部の山々へお邪魔しようと、打ち合わせを進めていたのですが・・・
出発の日が近づくにつれて、日程後半の天気予報がだんだんと怪しくなってきたんです

南アルプス南部はアクセスが良くないので、悪天候につかまると下山後もしばらく動けなくなってしまう恐れがあります。
日程を短縮することも考えましたが、メンバーのお休みの都合や移動時間を考えると、山で過ごす時間が大幅に削られてしまう・・・

相談を重ねた結果、計画当初から代案として考えていた、北アルプス笠ヶ岳へのテント泊登山に変更することにしました
えぇと・・・タイトルと行き先が違っている理由については、これからのレポートの中で明らかになるでしょう(苦笑)

笠ヶ岳は私が以前からずっとずっと憧れていたお山で、前回の縦走時にも、笠ヶ岳へ立ち寄るかどうかギリギリまで悩んでいたのでした。
このタイミングでお邪魔するチャンスができて、とっても嬉しかったのですが、笠ヶ岳って新穂高温泉から直接登り下りするには、道がかなり急でハードなんですよね

そこで、移動疲れもある初日は、無理せずいったんわさび平小屋でテント泊しようということになりました。
そして翌日は一気に笠ヶ岳へ・・・と思いきや、私は思い立ってしまったんです。「そうだ、双六岳にも立ち寄ろう!」と。

双六岳はつい最近お邪魔したばかりですが(笑)、私はあの景色やあの場所に流れる時間、テント場の過ごしやすさがとても気に入っていたんです。
今回は前回と違うメンバー編成で、裏銀座方面を訪れたこともないメンバーもいたので、ぜひその素晴らしさを知ってもらいたいと思ったのでした。
(自分がいいと思ったモノをつい人に勧めたくなるタイプ・笑)


登山初日はゆっくり出発ということで、お昼近くに新穂高温泉に到着!
登山者向けの無料駐車場はいつも満車のイメージだったので今回も期待はしていませんでした。

ところがっ!
時間と曜日が中途半端だったためか、予想外にめっちゃ空いてるーっ
1508双六岳1

ありがたく無料駐車場に停めさせていただいた私たちは、荷物をまとめて駐車場の奥から歩き出しました。
1508双六岳2

緑いっぱいの気持ちの良い道を少し歩いて坂を登り、舗装道路に出ると、その先に新穂高センターがありました。
やっぱりこちらの駐車場からだと近いですねー。
1508双六岳3

ここでトイレを借りたり登山届の確認をしたり、身支度を整えたりしていよいよ登山スタート
以前、新穂高温泉から槍ヶ岳を登った時には右俣林道を進みましたが、今回は左俣方面へ入っていきます。
楽しみだなぁー、ドキドキ

駐車場到着時から出発まではかなりどんよりとした空模様でしたが、だんだん明るくなってきて、陽射しも出てきました!
辺りの景色や建物などを眺めながら舗装道路を進んでいき、ゲートを通過します。
1508双六岳4

その先に続く道も、舗装路~砂利道でかなり歩きやすかったです。
この日の予定コースタイムは1時間20分ほどだったので、私たちはのんびりと歩いていきました。
1508双六岳5

辺りは背の高い木々に囲まれたり、開けたりしながら続いていきます。
まだまだ山登りといった雰囲気ではないものの、開けたところから望む景色は実に雄大です
1508双六岳6

ちなみに・・・この日、駐車場で腕時計を見たら気温が28度くらいと表示されていました。
街に比べれば低い気温ではありますが、日光を浴びながら身体を動かしているとやっぱり暑いんです

そんな時、なんとなーく林道脇の斜面の方から涼しい風が吹いてくるような感じがありました。
あれっ?なんかこの辺涼しくない?という話になり、風の出どころをたどってみると・・・
1508双六岳7

なんと、岩と岩の隙間から涼しい風が出ていたんです!
その少し先に、「お助け風(風穴)」という看板があって納得。
上高地から岳沢に向かう時にもあった、天然クーラーだね
これ、うちにもあったらいいのになぁー(苦笑)

それからも、歩きやすい道は続いていきました。
橋を渡って、こんな開けた場所を通って・・・
1508双六岳8

さらに少し進むと、なにやら看板が見えてきましたー!
1508双六岳9

ここが笠新道との分岐です。
計画通りに進んだ場合には、私たちは明々後日に笠ヶ岳からこの道を下ってくる予定になっています。
(まぁ、計画通りにはいかなかったのですが・・・)

ここまで来れば、この日の宿泊地であるわさび平小屋はもうすぐです。
ですが・・・コースタイムが短く、歩きやすい道だった割に、気分的には予想よりもずっと長く感じました

それは同行のメンバーも同じだったようです。やはり自宅から登山口までの移動疲れがあるのかもしれませんねー。

それでも、このお天気に助けられてのんびり楽しく歩いていくことができました。
1508双六岳10

お花も色々咲いていたんですよー
1508双六岳11

すると、向こうに赤い屋根の建物が見えてきました。
あっ、着いた!
結局気分的には長く感じたものの、ほぼ予定通りの時間でわさび平小屋に到着することができましたー
1508双六岳12

小屋の外には、飲み物や野菜、果物が水で冷やされていました。
これはいいっ!見ているだけでも清涼感があって、とっても素敵な眺めですねー
1508双六岳13

私たちは小屋で受付をしてから、テント場へと移動しました。
わさび平小屋のテント場は小屋の建物の脇を入ったところにありました。辺りは木々に囲まれていて、沢の音が聞こえてきます。
とっても落ち着いた雰囲気だし、たまたまなのか人はいないし、地面は平らな場所が多くてとっても泊まりやすい感じでした
1508双六岳14

今日はこの後にどこかへ登りに行くような予定もないので、テントを設営したらのんびりとくつろいで過ごしました。
私たちと一緒に、鳩もテント場をのんびりとことことお散歩していましたよー
1508双六岳15

周囲には、ブナなのかな?とても立派で美しい木々が立ち並んでいました。
こうやって、大木を見上げながら対話するのもとっても楽しいんです
1508双六岳16

ちなみに、水場は小屋のすぐ近くにある清流から直接汲む形になっていました。
なんだかとーっても雰囲気のいいところ。あぁ、ここを素通りせず1泊する予定にして良かったなぁ
1508双六岳17

私たちはその後、夕方までぐっすりとお昼寝してしまいました(笑)

そして17時頃にごそごそと起き出してきて、テントの外で夕食作り開始!
この時間帯になると、他にもテントがいくつか張られていました。それでもスペース的にはゆったりしています。


前回の縦走は8日間という長い日数だったため、日持ちと軽量化重視でフリーズドライ食品などしか持っていくことができませんでした。

そのぶん、今回は食事にこだわることにしたんです

というわけで・・・
まずはベビーリーフ&ミニトマトに焼いたベーコンを散らしたシーザーサラダ、そしてフリーズドライのスープ
1508双六岳18

それから、アルファ米に千切りキャベツと豚のしょうが焼き(湯煎でできるもの)を載せた、しょうが焼き丼
1508双六岳19

さらに・・・余った千切りキャベツとベーコンも盛り付けて1品完成
1508双六岳20

えーっと・・・今日って2時間も歩いてないのに、だいぶカロリーを摂取しているような気もしましたが
みんなで美味しくいただきました

夕食を食べ終わる頃に、空から雨粒がパラ、パラと落ちてきたのを感じたので、急いで片付け
寝支度を整えたら、ちょっと早めに眠りに就いたのでした。

おやすみなさーい、また明日

【次回へ続く】
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2015.08北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山(8)【8日目:烏帽子小屋~高瀬ダム】



【2015.08北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山】山行一覧

◆1日目:中房温泉~燕山荘(燕岳、北燕岳)
◆2日目:燕山荘~ヒュッテ西岳(西岳)
◆3日目:ヒュッテ西岳~槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳)
◆4日目:槍ヶ岳山荘~双六小屋(樅沢岳、双六岳)
◆5日目:双六小屋~三俣山荘(三俣蓮華岳、鷲羽岳)
◆6日目:三俣山荘~野口五郎小舎(水晶岳、野口五郎岳)
◆7日目:野口五郎小舎~烏帽子小屋(ニセ烏帽子岳、烏帽子岳)
◆8日目:烏帽子小屋~高瀬ダム

登山概要・データはコチラ



■この日の歩行ルート
烏帽子小屋~高瀬ダム。GPSの不調によりスタート直後に記録が切れてしまったので、ルートマップはありません。ごめんなさい

■今回のコースと所要時間
所要時間合計(テント設営撤収、食事、休憩等込み):約2時間55分

(行動時間)
※全体的に、細かい休憩などは含まれてしまっています。
烏帽子小屋(トイレあり)―【約2時間20分】→北アルプス裏銀座登山口―【約10分】→濁沢不動沢キャンプ指定地(トイレあり)―【約20分】→高瀬ダム

■参考マップ
山と高原地図 35 鹿島槍・五竜岳 北アルプス
山と高原地図 36 剱・立山 北アルプス
山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳



ついに、この日が来てしまいました。
山旅8日目、下山の日です。

私たちは昨日よりも早い時間に起きて、温かい飲み物とアマノフーズ フリーズドライ ふかひれ雑炊をいただきました。

身支度を整え、テントを片付けてパッキングを済ませると、私たちはザックを背負って烏帽子小屋へと登っていきました。
途中の一段上がったところにヘリポートがあって、見晴らしがよく携帯の電波も通じるので昨日から何度か立ち寄っていたのですが、この時も少し寄ってみることに。

すると、タイミングよく素晴らしい朝焼けの景色を望むことができました
顔を出したばかりの太陽から溢れた光が、雲海と山々を優しく照らしていきます。
表~裏銀座8日目1

高瀬ダムを挟んだ向かいには、餓鬼岳が聳えています。ちょうどU字型(『し』の字かな?)に歩いてきたので、表銀座方面の山並みと向かい合う形になるんです。
色んな思いがよぎりますが、今は最後まで気を緩めず、安全に下山すること、そして元気に帰宅することを心に誓います。

この美しい朝焼けが、山の上で過ごした8日間の素晴らしい締めくくりになりました。
本当に、本当にありがとうございましたっ!!

こうして私たちは烏帽子小屋まで移動すると、トイレを借りて準備を整えました。
表~裏銀座8日目2

さぁ、いよいよ下山開始!
私たちは小屋の前を通り過ぎて、その奥にある高瀬ダム方面の登山道へと入っていきました。
表~裏銀座8日目3

ここから、道はほとんど森の中になりますが、歩き始めて数分のところでいったん景色が大きく開けました
私たちはこの美しい山々の眺めを目に焼き付けてから、さらに下っていきました。
表~裏銀座8日目4

今回、北アルプス三大急登の合戦尾根を登り、日本三大急登のブナ立尾根を下るということで、この下りもかなりキツイだろうなーと覚悟していました。
実際に下ってみると、時々平らな所や少し開ける所もありましたが、大きな段差やハシゴ、階段が増えてきて、かなり足に負担がかかってきましたー
うーむ、ここを登ることになったらかなり大変そうだなぁ

それでも、この道はキツイだけのところではありませんでした。
森の雰囲気が素晴らしく、年季の入った立派な木の幹や、新緑のように優しく柔らかな緑が生い茂る様子に心奪われました
表~裏銀座8日目5

朝陽を浴びて気持ち良さそうな苔もいましたよー
おはようさーん
表~裏銀座8日目6

でもやっぱり道は急なのです。(苦笑)
表~裏銀座8日目7

花もあちこちに見られました。ついつい足を止めて見入ってしまいますねー
表~裏銀座8日目8

でも・・・しつこいようですが、やっぱり急なんです、道が。(苦笑)
足の短い私には段差の大きさがかなりこたえます
表~裏銀座8日目9

全体的に坂がきつかったため、ハシゴや階段が整備されている場所が多かったのはありがたかったです。
ただ、道幅の狭いところが多いので、登山者さん同士のすれ違いは結構大変そう

実はこの日、下るだけなのにかなり早く出発したのにはその辺りの事情もありまして・・・。
日程的に、この日は朝から大勢の登山者さんがこのルートを登って来られるだろうと予想していたんです。

この細くて急な坂道で、登りの方々の渋滞に巻き込まれてしまうと、少数派の下山者としては大変なことに・・・

というわけで、登りのラッシュが始まる時間帯や場所を予測しながら、自分たちはそのラッシュにぶつかるまでに、できるだけ標高を下げておきたいと考えていました。
焦らずに、でも道の状況が良いところではペースアップして、森の雰囲気や花などを楽しみながらもどんどん下っていった私たち。

こうして出発から1時間ちょっとは、誰もいない登山道を下っていくことができました
その後、ちらほらと登ってこられる方がいらっしゃり、道を譲っていたところ・・・そのうちどんどん、どんどん登ってこられる方の数が増えて、道が大渋滞になってきましたーっ!!

予想はしていたものの、その混雑具合は想像以上
やはり人気の高いコースなのですねー!

このきつーい坂をずっと登り続けてこられた方々のペースを乱さないよう、細い道の所々に退避ポイントを見つけては邪魔にならないよう端に寄り、道を譲っていきました。
それでも、1グループに道を譲ると、すぐ次のグループが続いているという状況だったため、私たちは全く先に進めなくなってしまいました

中には、疲れたので下りの人とのすれ違いのタイミングで少し休みたいなぁーという登山者さんもいらっしゃったので、そういう雰囲気を察した時には声をかけて先に下らせていただいたりもしました。

でも、このままだといつ下山できるか分からないなぁ
どうしようかなぁー、と考えながら、待ち時間はすれ違う方々に笑顔で挨拶とエールを送りつつ、辺りの花や木々を眺めて過ごしました(笑)
表~裏銀座8日目10

表~裏銀座8日目11

ううーん、さすがにこのままではヤバイかも
ということで、時々登山者さんが途切れるタイミングに、小走りで次の退避ポイントまで移動することにしました!
もちろん、大きな段差など危ないところは慎重に足を運びましたが、歩きやすいところでは忍者のようにシュタタタタッと移動して、人が来る前にササッと退避ポイントにはまる、の繰り返し。(笑)

十数キロの荷物を背負ってシュタタタタ、ササッ!とかやってる私はもはや野生児です(爆)
でもこれのお陰で、なんとか下っていくことができました

やがて、下の方から大きな沢の音が聞こえるようになってきました。だいぶ標高が下がってきたようです。
それからさらに進んでいくと、かなりの急斜面に鉄階段などがジグザグに設置されているところに出てきましたー!

わぁっ、これは急だよっ
表~裏銀座8日目12

手術を受けた方の足首があまり曲がらないのと、ここまでの下り続きで足がだいぶ疲れていたのとで、この階段は私にとってかなりの難所でした
ヒエエェー!!とか言いながら、一段ずつ何とか下っていきました。

そしてこのジグザグ階段を下りきると・・・すぐ近くに白い岩の転がる広ーい沢が見えてきました。
あれっ?この標柱に「登山口」とか書いてある・・・。
表~裏銀座8日目13

まさかとは思ったのですが・・・どうやら、予定よりも1時間は早く山を下りてきてしまったようです
途中のチェックポイントを見落としていたため、あと40分くらいは急坂を下るつもりでいたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました

そして、広く平らな砂浜みたいなところを、とことこと歩いていきます。
この時点でもまだ、「あれ?ホントにもう登山口まで下りてきたの?」とか思っていました(苦笑)
表~裏銀座8日目14

そのまま進んでいくとキャンプ場にぶつかり、その先には長ーいつり橋がありましたー!
表~裏銀座8日目15

このつり橋を渡ると、今度はトンネルが。
これがまた長くて、しかも誰もいなかったので、歩いているうちにちょっとドキドキしてきました(笑)
表~裏銀座8日目16

そしてこのトンネルを抜けると、ぱぁっと景色が開けました!!
これまで過ごしていた山々の世界から、人間の世界へと戻ってきた感覚・・・そう、

高瀬ダムに無事ゴールしましたーっ!!
表~裏銀座8日目17


やったぁ!とトンネルの前でバンザイをしていたら、向こう側に停まっていたタクシーの扉が開いて、サングラスをかけた運転手さんが出ていらっしゃいました。
タクシーの手配はしていなかったのですが、たまたま待機されていたようで、車の横に立ってこちらを見ながら、私たちが来るのを待っている様子。

私たちは、エメラルドグリーンの美しい水をたたえたダムを眺めながら、タクシーの待つ方へ歩いていきました。

その時ふと、
「なんか・・・宇宙から地球に帰還した私たちを、ボスが出迎えてくれてるみたいだね」
「まさに!!ヘルメットを手に持ったらますますそれっぽい!!」
という話の流れになってしまい、何故かエアロスミスを歌いながらタクシーへと向かったのでした・・・(笑)

そしてボス、いやタクシーの運転手さんと
「どちらまで?」
「信濃大町駅まで行ってもらえますか?」
とのやりとりの後、大きなザックをトランクに積み込みました。

これで、8日間の山旅が終わる。
タクシーに乗り込む前に、私はもう一度来た道を振り返りました。
表~裏銀座8日目18


本当に・・・・・・ありがとうございました!


それから、タクシーの運転手さんから地元のお話などを色々と伺いながら信濃大町駅まで移動した私たち。
やっぱり車はすごいね、速いねー!

ここから大糸線で穂高駅まで30分の移動なのですが、待ちきれず駅でお蕎麦を食べてしまいました(笑)
あーっ、美味しい
表~裏銀座8日目19

そして電車に乗って穂高駅に降り立った私たちは、駅前で今度はアイスまで(苦笑)
あー、美味しいーっ
表~裏銀座8日目20

思いっきり自分を甘やかし、欲望に忠実に過ごしたのでした(爆)


その後、私たちは駐車場で車を回収し、しゃくなげ荘へ。
ここの温泉で8日間の汗と疲れをしっかりと流して、さっぱりしてから帰路に就きました。

そして、笑顔で「ただいま」を言って、この山旅を締めくくったのでした!


今回の北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山は、こうして8日間の計画通りに無事歩き通すことができました。
もちろん、自分の力量でも無理なく楽しく歩き続けられるよう、計画にはかなりの工夫を凝らしましたが、それを実現できたのは、お天気のおかげ、山のおかげ、山で出会った山小屋や人々、動植物など、皆さんのおかげです。

皆さんのお陰で、私はいつものように自分のペースで、最初から最後まで自分らしく楽しんで山を歩くことができました

私は本当にラッキーでした。幸せ者でした。
ありがとうございました


北アルプスの、どこまでも続く大きな大きな山々の世界の中を、ゴマつぶみたいに小さな私が、小さな小さな一歩を積み重ねて歩いてきた道。
あの雄大な景色、涙の出るような夕焼け、可憐に揺れる花たち・・・他にも他にも、忘れることのできない出会いが沢山ありました

憧れの山への訪問を少しずつ実現している私ですが、山へ登れば登るほど、お邪魔したい山やコースがどんどん増えていきます。
今回初めて訪れた裏銀座方面は、すっかり大好きなエリアのひとつになりました。
これだから、山はやめられませんね!

今回の経験を通じて、多くの改善点も見つかりました。
これからも事故なく楽しい登山ができるよう、自分をもっともっと高めていきたいと思います!

【終わり】
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プロフィール

yamajoshi

yamajoshi (ヤマジョシ)
【特徴】
・胃腸が弱い
・身体が小さい
・雨女、カナヅチ、方向音痴

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 ・ 湯ノ丸山

◆北関東

 ・ 岩船山
 ・ 筑波山
 ・ 三毳山

◆日光・前日光・那須

 ・ 石裂山
 ・ 朝日岳
 ・ 鬼怒沼
 ・ 茶臼岳
 ・ 戦場ヶ原・小田代ヶ原
 ・ 日光白根山
 ・ 半月山

◆奥武蔵

 ・ 伊豆ヶ岳
 ・ 大高山
 ・ 鐘撞堂山
 ・ 官ノ倉山
 ・ 関八州見晴台
 ・ 白銀平・富士山
 ・ 武川岳
 ・ 天覚山
 ・ 天覧山・多峯主山
 ・ 破風山(皆野)
 ・ 日向山(横瀬)
 ・ 日和田山・物見山
 ・ 武甲山
 ・ 棒ノ嶺
 ・ 宝登山
 ・ 丸山
 ・ 焼山
 ・ 弓立山
 ・ 横瀬二子山

◆奥秩父・西上州

 ・ 四阿屋山
 ・ 荒船山
 ・ 入川渓谷
 ・ 御座山
 ・ 笠取山
 ・ 釜ノ沢五峰
 ・ 金峰山
 ・ 雲取山
 ・ 国師ヶ岳・北奥千丈岳
 ・ 小楢山
 ・ 外秩父七峰縦走
 ・ 秩父御岳山
 ・ 南天山
 ・ 西沢渓谷
 ・ 般若山
 ・ 二子山
 ・ 瑞牆山
 ・ 妙法ヶ岳
 ・ 飯盛山
 ・ 両神山
 ・ 早滝・中止の滝

◆奥多摩

 ・ 網代弁天山・城山
 ・ 大塚山
 ・ 金袋山
 ・ 金比羅山・南沢あじさい山
 ・ 浅間嶺
 ・ 鷹ノ巣山
 ・ 高水三山
 ・ 日の出山
 ・ 本仁田山
 ・ 御岳山
 ・ 三頭山

◆高尾

 ・ 石砂山
 ・ 草戸山
 ・ 小仏城山・影信山
 ・ 三国山・生藤山
 ・ 陣馬山
 ・ 石老山
 ・ 高尾山
 ・ 津久井城山
 ・ 坪山

◆千葉

 ・ 伊予ヶ岳
 ・ 嵯峨山
 ・ 富山
 ・ 鋸山

◆丹沢

 ・ 大野山
 ・ 大山
 ・ 大山三峰山
 ・ 鐘ヶ嶽
 ・ 弘法山
 ・ シダンゴ山
 ・ 丹沢山
 ・ 塔ノ岳
 ・ 鳶尾山
 ・ 鍋割山
 ・ 二ノ塔・三ノ塔・烏尾山
 ・ 檜洞丸
 ・ 蛭ヶ岳
 ・ 仏果山・高取山
 ・ ミツバ岳

◆大菩薩・道志

 ・ 今倉山・赤岩
 ・ 岩殿山
 ・ 扇山
 ・ 大菩薩嶺
 ・ 高川山
 ・ 高畑山・倉岳山
 ・ 鳥ノ胸山
 ・ 本社ヶ丸・清八山
 ・ 百蔵山

◆富士山周辺

 ・ 富士山2009
 ・ 富士山2010
 ・ 富士山2012
 ・ 愛鷹山
 ・ 石割山
 ・ 小富士
 ・ 杓子山・高座山
 ・ 二ツ塚(双子山)
 ・ 宝永山
 ・ 三ツ峠山
 ・ 竜ヶ岳

◆伊豆・箱根・鎌倉・天城

 ・ 天城山
 ・ 大丸山
 ・ 鎌倉アルプス
 ・ 金時山
 ・ 金冠山・達磨山(伊豆山稜線歩道)
 ・ 沼津アルプス
 ・ 猫越岳(伊豆山稜線歩道)
 ・ 幕山
 ・ 明神ヶ岳・明星ヶ岳

◆八ヶ岳

 ・ 赤岳
 ・ 編笠山・西岳
 ・ 阿弥陀岳
 ・ 硫黄岳・横岳
 ・ 美ヶ原
 ・ 北横岳・大岳
 ・ 霧ヶ峰・車山
 ・ 権現岳・三ッ頭
 ・ 縞枯山
 ・ 蓼科山
 ・ 茶臼山
 ・ 天狗岳(東・西)

◆北アルプス

 ・ 烏帽子岳
 ・ 奥穂高岳
 ・ 涸沢
 ・ 唐松岳
 ・ 常念岳・蝶ヶ岳
 ・ 白馬岳
 ・ 水晶岳・野口五郎岳
 ・ 双六岳・樅沢岳
 ・ 岳沢
 ・ 立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)
 ・ 燕岳・大天井岳
 ・ 剱岳
 ・ 西岳
 ・ 西穂高岳
 ・ 乗鞍岳・富士見岳
 ・ 三俣蓮華岳・鷲羽岳
 ・ 焼岳
 ・ 槍ヶ岳

◆中央アルプス

 ・ 伊那前岳
 ・ 木曽駒ケ岳・宝剣岳・将棊頭山
 ・ 兀岳

◆南アルプス

 ・ アサヨ峰・栗沢山
 ・ 甘利山・千頭星山
 ・ 甲斐駒ケ岳・駒津峰
 ・ 北岳・間ノ岳
 ・ 仙丈ケ岳
 ・ 日向山
 ・ 鳳凰三山
 ・ 入笠山
 ・ 守屋山

◆御嶽山周辺

 ・ 木曽御嶽山

◆中国・四国

 ・ 扇ノ山
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◆九州・沖縄

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◆離島

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◆海外

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