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2009.11金袋山巨樹めぐり登山(3)

金袋山登山、(1)(2)の続きです。

人形山からの踏み跡はますます不明瞭となり、落ち葉に埋もれて見失うことさえ度々ありました。
私たちは所々につけられた道しるべのテープとコンパスの指す方角を頼りに、広い尾根を緩やかに登っていきます。

見上げれば、こんなに青い空。
青空とサルノコシカケ
どうやらこの木、おサル専用のベンチ(=サルノコシカケ系のきのこ)が設置されているようですね(笑)

この辺りになると入る人の数もよほど少ないのか、落ち葉はまるで新雪のようにふかふかと降り積もっていました。
そこに足首まで埋まりながら、ガサッ、ガサッと音を立てて進んでいくのはとっても楽しい!
前日は雨だったので、道がぬかるんでいることを予想して登山用スパッツ(モンベルGORE-TEXライトスパッツ)を装着していたのですが、むしろ乾いた落ち葉が靴に入り込むのを防ぐのに役立ったようです

こうしてしばらく、人の気配すら感じない静かな山の中に、落ち葉を踏む音と熊鈴の音色だけを響かせていった私達。
木の影が迷路のよう・・・

やがて、道の雰囲気が一瞬変わって、岩や土の露出したところを通りかかったのですが、そこに細い標柱が立てられているのを見つけました。
そこに書かれていたのは、「↑スズ坂の丸」という文字。

んっ・・・?その名前、聞いたことあるよ!?
地図を広げて確認すると、金袋山よりも先へ進んだところにある山(?)の名前のようです。
「えっ!もしかして金袋山行きすぎた?」
「うそ!?まだそれらしき看板とか見てないよ?」
私の登山用時計(HIGHGEARアクシオミニ)で現在地の標高を確認すると、ちょうど金袋山頂の標高に近いところまできていました。
「こっちの方角がスズ坂の丸ってことは私達の進路は間違っていないみたいだし、標高も金袋山の山頂に近い辺りだから・・・もしかしたらこの辺に山頂標識があるのかも!」
「じゃあ、辺りをキョロキョロしながら進んでいこう。」

こうして再び進み始めた私達。
果たして、無事に金袋山の山頂へとたどり着くことができるのでしょうか・・・・・・



・・・んっ!?



金袋山山頂・・・
『金袋山 1,325M』


・・・どうやら、金袋山頂に到着したようです(苦笑)
これが山頂を目指す登山だったら、ちょっと消化不良を起こしてしまいそうなさりげなさですよね

それから私達は、近くの良さそうな場所に腰を下ろしました。
木々が葉をすっかり落としたお陰で、この場所からは、青い空と遠くの山も少しだけ望むことができました~
景色も少し見えますね~

そして温かい豚汁を頂きます
今回は豚汁!
うーん、やっぱり美味しいなぁ友達も予想外の美味しさにびっくりしてました

奥多摩はハイカーにも人気のエリアですが、ここは来る人もほとんどなく、とっても静かです。
落ち葉のじゅうたんが敷き詰められた明るい森の中で、私達はのーんびりとした時を過ごしていました。
静かな山頂

その時、遠くスズ坂の丸の方角から、森の動き出す気配がしました。
向こうの木々がざわざわと騒ぎ出し、そのざわめきがどんどんこちらに向かって広がってきます。
「来るよ、風が来る!」
そう言って手早く身の回りの荷物を引き寄せるが早いか、木々の枝葉を大きく揺らしながら強い風がやってきて、ゴゴゴォーっと大きな声で鳴きながら私達にぶつかり、そして谷へ向かって駆け抜けていきました。

それはほんの一瞬の突風で、私達がこうして座っている間に2回だけここへやってきました。
姿が見えないはずの風なのに、それが遠くで生まれて、こちらへ駆けてきて、そして去っていく・・・その様子が森の動きや音を通じて手に取るように見えたんです。
そのことが私に、すごく新鮮な驚きと感動を与えてくれました

「さて、そろそろ帰りますかっ。」
森の中でのリラックスした時間を満喫した私達は、いよいよ腰を上げて来た道を戻り始めます。
ふかふかの落ち葉はとても柔らかいけど、その下に隠れている小石や木の根っこにつまづかないよう注意しながら歩いていきます。

クマ自動撮影カメラ
この写真、左側の木の根元近くに、緑色のテープで巻かれた何かが設置されてるの、見えるかなぁ?
行きには気付かなかったんだけど、実はこれ、ツキノワグマなどの動物を撮影するために設置されたカメラだったんです
ってことはやっぱり、この辺を彼らがウロウロしているってことだよね

確かにこの辺りでは、人間よりもむしろ動物に遭遇しそうな雰囲気が強くありましたし、実際に金袋山へ向かっている途中で明らかに肉食(もしくは肉食寄りな雑食?)の動物と思われるフンも見つけていたんです。(しかもそんなに古いものじゃなかった
とはいえ、小さかったからクマではなくて恐らくテンとかの小型の動物のものだろうなぁとは思うんだけど。

こうして、なんとなく彼らの存在を予感させるものたちには遭遇していたものの、生の動物達とは一切会うことなくミズナラさんのところまで戻ってこれました。
この時間になると、少しずつ登ってくる人が増えてきてるみたい。私達はそのまま下っていきました。

そして、行きにも通ったとても快適な尾根道を歩き、
快適な尾根道

急斜面で滑りやすい九十九折れの道は慎重に歩を進めながら、無事下山を果たすことができました!
九十九折れの急坂を下ります

こうして私達は、駐車場近くの奇岩を眺めたり、
鍾乳洞周辺の奇岩!

終わりかけの紅葉を見たり、
最後の紅葉もキレイです~

日原鍾乳洞へちょっと立ち寄ったりしながら、帰路へ就いたのでした~


私が山に登り始めた理由・・・それは「雲の上に広がる世界を見てみたかったから」。
でもただキレイな景色を見たいってだけなら、写真や映像を見れば事足りてしまうと思うんです。
それなら、私が山に登る理由って?私を惹きつけている山の魅力って?
その答えが今回の山行の中にあったと、私は感じています。

ふくらはぎが悲鳴を上げるほどの急登、スズメバチの恐怖、落ち葉に埋もれた道なき道、クマの気配・・・そしてそこに暮らす巨樹たちの姿。
こんなに奥深い山が、まさか東京にあったなんてこれまで奥多摩の山へお邪魔する機会がほとんどなかったこともあって、今回の金袋山巨樹めぐり登山は新たな驚きや発見に満ちていました
ミズナラさんをはじめとした巨樹たちは、本当に大切な大切な、地球の財産だと思います。
いつまでもずっと、彼らが元気で暮らしていけるような、静かな環境を守っていけたらいいなぁ
こうして私は今日も、都会のビルの森の中で、奥多摩の深い森に思いを馳せるのでした。

【終わり】

(自分用メモ)
◆今回のルート
日原鍾乳洞先の登山口(8:31)→尾根に上がる(9:19)→蛇みたいな木(9:27)→おへその木(9:36)→ミズナラの巨樹(9:40-9:53)→人形山(10:03)→金袋山山頂(10:22-11:06)→クマ自動撮影カメラ(11:22)→ミズナラの巨樹(11:26)→登山口(12:19)

◆周辺の天気予報
西多摩郡奥多摩町日原周辺のYahoo!天気

◆水場とトイレ
トイレは日原鍾乳洞周辺になんでそんなに沢山?ってぐらい何箇所もある(笑)ただしコース中にはない。
水場もコース中にはない。鍾乳洞周辺に自販機があったかどうか!?持参した方が確実かも。
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Comment

2009.12.03 Thu 19:31  |  風の音

yamajoshiさんこんばんは。

風で木々がざわつくのは木達がお話しをしているから?
マンガの「岳」の確か第10集?で谷村のおばちゃんが木々とそんなやり取りをしています。
http://big-3.jp/bigoriginal/rensai/gaku/index.html

そんなふうに、私も山と話せるようになりたいなぁ。

2009.12.03 Thu 21:36  |  

こんばんは♪
白山に登ったときの下山道で、これから降りる尾根を見たとき、葉っぱを落としたダケカンバが踊っているように見えました。
きっと登山者がいなくなった夜には、ダケカンバ達はきっと踊っているんだと妄想にふけっていました(笑)
山へ登れば登るほど、いろんな発見があってより自然に近づいている気がします♪

2009.12.04 Fri 00:02  |  マニアックなお山

こんばんはー
またお邪魔しまーす

それにしてもシブイお山に行かれましたねー!
と、言いながら自分もマニアックな山大好きなので
夏に登りましたがー!

ビビリなのでミズナラまででやめましたが
カメラがあるくらいなのでホントにクマさん
こんにちは!になるところなのですねー!!

そんなビビリな自分ですが
カゴ岩に登っちゃいました!!!
と、言ってもクライミングではなく
急なガレ場を上がった辺りの上の方に
古い案内板があるのを見つけて
行ってみたら登れました。
ちょっぴり足汗が出る高さです。
でも、廃道みたいなのでオススメしませんが...

オススメと言えば川苔山はイィですよー
雲取山が良く見えますし(山荘も)
コースもいろいろあるのでー
でも、冬は百尋ノ滝方面はお気を付けを!

また失礼いたしまーす。

2009.12.04 Fri 21:27  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2009.12.04 Fri 23:56  |  長次郎様

長次郎様、こんばんは!コメントありがとうございます☆

マンガ「岳」、その名前は知っていたのですが、読んだことはありませんでした~。
教えて頂いたURLで途中まで立ち読みできたのですが、すごく面白そうですね!
マンガ喫茶にあるかなぁ。続きを読んでみたくなりましたe-454

私も自然の色んなものと話ができたらいいなぁって思います~!
今一番知りたいのが、木の気持ちなんです。
木ってどういうことされると嫌なのかなぁとか、さっぱり分からなくて・・・e-330

珍しく熱を出してしまったので、この週末は山はお休みです~(泣)

2009.12.05 Sat 00:08  |  hiro様

hiro様、こんばんは!コメントありがとうございます☆

ダケカンバが踊っている・・・それってとっても楽しそうですe-257e-420
確かに葉っぱを落とした木って、「えぇ~そんな形をしてたんだ?」ってなんだか新鮮に見えますよね!

以前屋久島で縄文杉を見た帰りに途中で日没を迎えてしまったのですが、屋久鹿やら屋久猿やらがわらわらと溢れてきて、夜の森は大賑わいでした(苦笑)
しかも・・・同行の友達を怖がらせたらいけないと思って言わなかったのですが、無事下山を果たして宿に戻る車の窓から、山の精なのかな?ものすごく大きくて半透明の”何か”が、霧で霞む道の真ん中をどーん、どーんって歩いてたのを目撃してしまったんです・・・。

やっぱり私達の知らないところで、山の生き物たちは楽しく日々を暮らしているのかもしれませんね!

2009.12.05 Sat 00:18  |  ひよっこ様

ひよっこ様、こんばんは!コメントありがとうございます☆

はい、渋い山に・・・って、ひよっこ様は既に行かれていましたかー!(笑)
あのミズナラ、本当に素敵ですよねe-454

かっ、カゴ岩って登れるんですか!?e-451
すごい!かなーり危険な感じですよねe-330

川苔山、今回も最後まで候補に残っていたんですよね。やっぱりいいところなんですねー。
季節としては、春から秋にかけて辺りが良さそうでしょうか!?

はい、それではよろしければ、また遊びにいらして下さい♪

2009.12.06 Sun 22:42  |  川苔山

yamajoshiさん、こんばんは!
またまた、お邪魔いたします♪

毎週、頑張られていますねー!
それにしても険しい山ばかり...
きっと男性を見る目も厳しいのでしょうねー???(笑)

川苔山には今年3回も登りました!
山も素晴しいですが
何によりアクセスの良いのです。

大丹波の林道終点からなら2時間で登れるので
朝寝坊した時はピッタリ!のお山なのです。(汗)

何よりオススメなのは
途中にある獅子口湧水です!
岩の形が獅子の形に似ているのが
由来のようですが(ちょっと微妙)
本当に口から出ているように水が湧いています。
まさにライオン風呂的なー!?
名水ハンターの血が騒ぐのでは?
川沿いに歩くので夏にオススメです。(涼)

冬も良いですが百尋ノ滝付近は危険なようです。
自分も滝直前で引き返した事があります。(泣)
奥多摩救助隊金副隊長の本に
このあたりの事故の事がよく載っています。
ご参考までに

では、お怪我の無い様に!
またお邪魔いたしまーす

2009.12.07 Mon 22:55  |  ひよっこ様

ひよっこ様、こんばんは!コメントありがとうございます。

10月に山へ行き過ぎて(苦笑)、レポートが遅れてしまい、いまだ11月の登山のことを書いている状態ですe-330
男性には唯一、「山好きであること」を条件にしているのですが・・・出会えませんねe-444
この際、山の中で山男を捕獲とか・・・(笑)

川苔山、詳細な情報をありがとうございます!
獅子口湧水って面白いですね。すごく興味あります。
名水ハンター!(笑)同じハンターとしてイモトさんと話が合いそうな気がします☆

是非百尋ノ滝も尋ねてみたいので、行くとしたら来年になるかもしれませんが、その時はひよっこ様に頂いた情報を参考にさせて頂きますね♪

2011.12.13 Tue 15:56  |  金袋山

はじめまして!

奥多摩の山は結構行っていたのですがこの山は知りませんでした・・・山女さんの本を読ませていただき早速、昨日金袋山に登ってきました。

鍾乳洞の先が落石で一部通行止めになっていてスタートはやや緊張でしたが約5時間のあいだ、お1人としか遭遇しないとても静かな山歩きができました。

そこに立っていたミズナラには静穏と力強さを感じました!!
近くで眺めながらゆっくりランチをとり、あらためて奥多摩の山の良さを再認識しました!

来週は蕎麦粒山に行ってきたいと思っていま~す。

2011.12.14 Wed 22:34  |  マロン様

マロン様、こんばんは!コメントありがとうございます。

金袋山は本当に知る人ぞ知るといった静かな雰囲気の山ですよね。
ミズナラさん、お元気でしたか?本当にオーラのある素敵な巨樹ですよね。

私もまた会いに行きたいなぁe-446
蕎麦粒山、どうぞお気をつけて!

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