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2010.02弓立山~上谷の大クスひとり登山(2)

弓立山~上谷の大クスひとり登山、(1)の続きです。

登り始めに道を間違えるというトラブルもありながら、なんとか男鹿岩までたどり着いた私。
どーんと立つその大きな岩を前にしてふと左に顔を向けると、まぶしい朝日に目を射られて視界は一瞬真っ白になりました。
それからぼんやりと霞みながら、遥かに広がる風景が徐々に浮かび上がってきたんです。

うわぁっ、この景色!
私は男鹿岩に上方から回り込むようにしてよじ登ると、まるでビルの屋上のようなその上に立ちました。

「わぁぁぁぁ――・・・っ

信じられる?この景色。眼下に延々と続いていくこの台地の広さ!
男鹿岩からの景色

まるで自分が鳥になってしまったかのような浮遊感に身をゆだねて、私はしばらくこの素晴らしい世界の中を漂っていました。
男鹿岩に腰を下ろします

ふと足元の崖下を見ると、解け残った雪が白く浮かび上がっています。季節はまだ冬だね。
足元には残雪

男鹿岩の上は不思議と風がなく、とっても穏やかです。
他に登山者が来ているようなら、ここに長居をして邪魔はしたくないなぁと思っていたのですが、今この山にいるのは私1人なのではないかと思うほどに山全体がひっそりと静まり返っているのでした。

それじゃあ、ここでちょっとお茶にしよう。私はザックから調理道具を取り出しました。
エスビット ポケットストーブにそっと火を入れると、小さな鍋の下で音もなく炎がゆらゆらと上がり始めます。
正直、ガスストーブに比べたら、この固形燃料を使うコンロは火力も弱く、お湯を沸かすのにも時間がかかります。
だけど、静かに揺れる炎を眺めながらお湯が沸くのを待っていると、心がすーっと落ち着いてくるんです。
もちろん登山の行程や人数などの状況によっては、「便利さ」や「速さ」を重視することもあるけれど、ひとり登山の時にはこういう「贅沢な時間」も大切にしたいなぁって思います

やがて、沸いたお湯を使って私はフリーズドライのおしるこを作りました。
うーん、温まる~

静かな静かな山の中、崖に突き出した岩の上で遥かに広がる景色を眺めている・・・
標高500mにも満たないこの場所で、私は「高山の頂で一服している登山家」みたいな気分を楽しむのでした。
のんびりお茶タイム

こうしてカップを空けた私は、荷物を片付けると男鹿岩を降りました。
事前に調べた情報によれば、ここから山頂までは何分もかからないはず。私は何度も景色を振り返りながら、坂を登っていきました。
男鹿岩を後にして・・・

そして再び植林の道へ入っていくと、朝の斜光が木々の合間から一杯に差してきて、地面にストライプ模様を描き出していました。
それに、両脇を固める下草たちが、葉っぱの1枚1枚に光を反射させて、キラキラとまるで宝石のように輝いていたんです
山頂への花道

先ほど道を間違えた時と違って、今度は訪れる登山者を歓迎してくれているように思えます。
私はまぶしくライトアップされた山頂への花道を進みながら、誰ともなしにつぶやくのでした。

「私にこの道を歩かせてくれて、ありがとう。」

こうして坂を登り切ると、一部が切り開かれて見晴らしの良い場所に出ました~!
太陽の向きの関係か、さっきよりもくっきりと景色が見渡せます。
再び景色が開けました!

さて・・・、ここからどちらに進むのかな?
いくつか踏み跡があるように見えたので、私はキョロキョロと辺りを見回しました。

・・・と、

「弓立山 四二六米」

・・・えええ!!ここがそうなのっ?

突然目に飛び込んできた山頂標柱に面食らいながらも、ひとまず記念撮影を(笑)
弓立山山頂~・・・
登って登って、「やったー!登頂だー!」みたいな演出はありませんでしたが、とにかく弓立山の山頂に到着ですっ

この山頂の近くにはパラグライダーの発着場があって、少し小高くなったところに登ると、すぐそこに駐車場と野球のスタジアムみたいな建物が見えました。
パラグライダー発着場
ちょうど車から大きな荷物を降ろしている男性がいたので、私は早足で駐車場まで下りていき、その人に道を尋ねました。

「あぁ、大附の集落なら、この車道に沿って下っていって下さい。そうしたら丁字路に出ますから、そこを左折するんです。その後また山道に入れるようになっていますので。」
「この道を行って、左折ですね。ありがとうございます!」
お礼を言って立ち去ろうとした私に、その男性は続けました。
「そうだ、良ければこの上に上がってみたらどうですか?見晴らしいいですよ。」
「えっ、いいんですか?ありがとうございます!」
その言葉に甘えて早速その建物に裏から回り込むと、
「うわぁぁぁ――!!」
発着場からの景色
競輪のバンクのようになだらかに傾斜した斜面の先には、遮るものもなく、遥か遠くの街まで見通すことのできる絶景が広がっていたんです!

すごい!パラグライダーってこんなところから空に飛び出していくんだぁ。
私は自分も空を飛んでいるような気分になりながら、しばらくこの爽快な眺めを楽しみました。

こうして事務所の方にお礼を言ってパラグライダー発着場を後にした私は、先ほど教わった通りに車道を下り始めます。しかし、歩きやすい舗装道のはずなのに、私の足は一向に前へと進まないのでした。

参ったなぁ・・・。どうしよう。これは困った・・・

あまりに景色がキレイすぎて、一歩も動けないよ・・・


歩き始めてもこの絶景・・・


私はカメラのシャッターを切ることすら忘れて、まるで金縛りにあったかのようにじっと動かずに、ただ目の前に広がる光景を見つめていました。

お地蔵さんになって、毎日ずっとこの景色を眺めていられたらいいのに。

私はそんなことを考えながら、石のように固まった足を地面からようやく引き剥がし、素晴らしい青空の中を一歩ずつゆっくりと進み始めたのでした。

気持ちの良い舗装道

【次回へ続く】
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Comment

2010.03.28 Sun 18:34  |  景色が素晴らしいね

男鹿岩の標高はそれ程高くないのに
とても景色が良いですね。
こんな景色を眺めながらボーっとお茶をするのは
とても優雅です。

昨日秦野市の頭高山303Mですが行ってきたのですが
真正面に丹沢の山々が素晴らしかったですよ。

2010.03.29 Mon 04:21  |  ありがとうございます

yamajoshi様

おすすめのゴリラポッド(一眼レフ用)を購入しました。
ものすごく便利ですっ。

加重制限800グラムまでのようですが
ズームレンズも使用しちゃって重量オーバーでも
落とさないように使っちゃってます(笑

おかげさまで、三脚の持ち運びの煩わしさから
開放されました。
私も、その分飲茶セットを持っていこうと
もくろんでます。(笑

  • #-
  • とってぃ
  • URL

2010.03.29 Mon 17:51  |  絵について

逆光の絵がとてもいいですね。

2010.03.31 Wed 23:47  |  sam様

sam様、こんばんは!コメントありがとうございます。

男鹿岩は山の中腹(山頂に近いのですが)にあるので、まさかこれほど見晴らしが良いとは思ってもみませんでした。
岩の上も比較的平らになっていて、混雑していなければ休憩するにはもってこいの場所なんです。
本当に優雅な時間が過ごせました~e-454

秦野市の頭高山・・・初めて聞きました!
素敵な情報ありがとうございますe-466早速調べてみますね♪

2010.03.31 Wed 23:56  |  とってぃ様

とってぃ様、こんばんは!コメントありがとうございます。

おお!ゴリラポッド購入されましたか~!
お役に立てたようで良かったですe-454

これからもゴリラポッドとどんどんお出かけして、素敵な写真を沢山撮って下さいね♪
そして是非、山頂で優雅な飲茶タイムを満喫して下さい。
・・・風の強くない日がオススメです(苦笑)

2010.03.31 Wed 23:58  |  野良通信様

野良通信様、初めまして!ブログご訪問ありがとうございます。

ありがとうございます!たまたまですが、逆光の写真がうまく撮れました。
よろしければ、また遊びにいらして下さいね。

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