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2010.12 蛭ヶ岳~檜洞丸小屋泊まり登山(3)

蛭ヶ岳~檜洞丸小屋泊まり登山、(1)(2)の続きです。

蛭ヶ岳山荘の自炊部屋で、熱々のうどんをすすっていた私。
満員の部屋は皆さんの熱気や夕食の湯気、魚を焼く煙等々で白く霞んでしまうほどでした(笑)
そのうち一人の方が「ちょっと換気しよう」と立ち上がって後ろの窓をガラッと開けるなり、
「うおっ!!なんだこれー!!」
と大きな声で叫んだのです。

なんだなんだ、と窓に集まる人々の合間にチラッと見えた景色に、ドクン、と心臓が大きく脈打ちました。
私は慌てて器に残ったうどんを口の中へかき込むと、カメラを手に外へ飛び出しました。


なっ、なにこれー!!!

蛭ヶ岳山頂からの夜景


眼下一面に広がる、光の海!!


きんと冷えて透き通った空気の下、無数の光の粒たちがまるで生き物のようにキラキラと瞬いていました。
「すごい、宝石箱をひっくり返したみたいだ・・・!」
誰かのつぶやきに思わず頷いてしまいます。ここから見る夜景は、どのビルの展望台から見るものとも違っていました。

そして西側にも、素晴らしい光景が広がっていました。
空には星たちが、足下には街の灯が輝き、富士山のシルエットを浮かび上がらせています。
富士夜景

身体の芯から震えがこみあげてくるほどの寒さの中、私たちはしばらく景色に見入ってしまったのでした。


そしてまた、とてつもなく美しい1日が始まりました。
ご来光

夜は寒さもあってなかなか寝付けなかったのですが、耳栓のお蔭で「夜の大合唱」(苦笑)もなんとかやり過ごすことができ、そこそこ眠れたような気がします。
昨日に続いて今日もこんなにいい天気!朝日を浴びる富士山も、白い頬をピンクに染めてとっても気持ちが良さそうだね
赤く染まる富士

団体さんが続々と出発していく中、私たちは外のベンチで温かいスープを飲みながらのんびり過ごしました。
気づけばお客さんは誰もいなくなっていた・・・といういつもの?パターンで、8時前に小屋を後にしました。

辺りはまるで雪が積もったかのように霜がびっしりと降りて、真っ白な芝生のよう。
寒いけど、こんなにいい天気だからきっとすぐに温かくなるね!
霜に覆われた山頂

今日はこれから檜洞丸を経由して西丹沢自然教室へと下ります。
指導標に従って歩き始めると、すぐに「蛭ヶ岳から檜洞丸までは危険個所が多いので、十分注意して通行してください」という看板を目にしました。
その看板の言う通り、ここからは急傾斜で脆く崩れやすい土の下り坂が続くようになりました。
慎重に進んで行こう!

急な下り坂

ところが、気をつけなければならないのは道だけではありませんでした。
前回塔ノ岳~丹沢山を歩いた時にもあったのですが、登山道の脇や、ともすると道のど真ん中に、トゲトゲの沢山ついた低木の枝が伸びているんです!

「イタタタタッ!!トゲが刺さったー!!
このトゲの枝、想像以上に強力なんです
良く「辛いのに敢えて山に登るような人間はM体質だ」なんて言われることがありますが、

こんなトゲトゲのいっぱいついた鞭みたいな枝に、バシッと足を叩かれても喜べませんからーっ!!(泣)

トゲの枝!

私たちはトゲの木と足元に気を付けながら、慎重に下っていきます。
それにしても急傾斜。鎖のついたところも多く現れるようになりました
鎖のついた急坂

背の低い木や草の多い開けた斜面なので見晴らしは良好なのですが、その景色を望む視点がみるみるうちに低くなっていくのを感じます。かなり急激に高度を下げているんだね。
しかし、今回の行程はこのまま下って終わりというわけにはいかないので(苦笑)、ひとしきり下った後には檜洞丸までアップダウンが続くことになるのでした。

やがて、テーブルやベンチの置かれた広場のような場所に出てきましたー。指導標によれば、ここは臼ヶ岳とのこと。
私たちベンチに座って少しの間休憩することにしました。
臼ヶ岳
この辺りには、ブナかなぁ?迷彩柄の衣装をまとったオシャレな木々が立ち並んでいました。
こういう雰囲気の木がすごく好きなんです。眺めているだけで癒されますね

ここから檜洞丸までは2.9km。まだまだ長いなぁ・・・。
よし、もうひと頑張り!

こうして再び歩き始めた道には、先ほどのような急激な下りこそありませんでしたが、崩落個所などもあり易しいものとは言えませんでした。
これなんて、なんだかすごいことになっちゃってます
ものすごい道

体力だけでなく、精神力もかなり消耗してきた私たちでしたが、道中に見かけるちょっとした物事に元気をもらうことができました。
この小さな看板、「おね」ってひらがなで書かれていてなんだかカワイイ(笑)
源蔵おね

この木の根の形はまるで指みたい。地面に手をついた人間みたいだよね!
手みたいな根っこだねー

こうして、身の回りの景色を楽しみながら、前方にそびえる大きな大きな山へ少しずつ近づいていく私たち。
少しずつ檜洞丸へ

そしてついに現れた、檜洞丸山頂への最後の登り。
きつい坂をじりじりと登って、登って・・・ようやく青い建物が見えてきました。
青ヶ岳山荘に着いたー!
青ヶ岳山荘

ここから山頂までは、ごくわずかの距離のはずです。
この階段を登れば、きっと・・・!
最後の階段!

【次回へ続く】
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Comment

2011.11.06 Sun 22:27  |  これが地上の星?

中島みゆきさんの歌にある 地上の星の実写版でしょうか?
あの美しい光の一つ一つに地上の人のそれぞれの生活があるんですよね

2011.11.07 Mon 06:18  |  ライトアップ

むくぞうです。
以前沼津のとある漁港から、夜中に駿河湾越しに、うっすらと見える富士山のシルエットに光の列が山頂に向けて続いているのを見て驚いたことがあります
それをきっかけに3度も登ってしまいました(笑)
山女子の写真の富士山は凄いね。あんな遠くなのに、ライトアップされている

2011.11.14 Mon 21:09  |  zzneco様

zzneco様、こんばんは!コメントありがとうございます。

地上の星、まさにそのような感じですね!
自分もあの光の中に日々の生活があるはずなのに、今はこうして地上の世界を見下ろしているなんてなんだか不思議な気分になりますよね♪

2011.11.14 Mon 21:11  |  むくぞう様

むくぞう様、こんばんは!コメントありがとうございます。

沼津の漁港から富士山の光の列が見えたとはすごいですね!
それをきっかけに3度の富士登山、素敵なお話ですe-454

この時も三脚がなくて撮影に四苦八苦していました。ちゃんと持っていけばいいのですけど・・・(苦笑)

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