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2011.07 愛鷹山(越前岳)登山

愛鷹山(越前岳:1,504m/静岡県富士市他)

今回のルートマップはコチラ(ルートラボ)

梅雨まっただ中のある週末、私はツーリング登山&キャンプの計画を立てました。
出発当日まで気がかりだったのは、雨雲の動きと、運動不足で重い自分の身体。果たして、今回の計画はうまくいくのでしょうか

今回の登山先は、愛鷹山(越前岳)。条件が良ければ、富士山が間近に望める素晴らしい展望の山です。
ここは以前からずっとずっと、お邪魔したいと思っていたんですよね


「うわっ、すごーい!!

その朝、登山口へと向かう林道で、私は思わず声を上げて、バイクを止めました。
朝もやの中、背の高い木々の合間から、神々しいほどの光が降り注いでいたんです。
木漏れ日がすごい!

うん。今日はきっと、いい天気になるに違いない!

こうして私たちは意気揚々と、越前岳の東側にある「山神社」の駐車場へやってきました。
装備を整えて、いよいよ出発!というところで、ちょっとした事件が。

「あっ!!スズメバチが飛んでる!!

登山口の看板の周囲を、それはそれは大きな"黄色と黒のシマシマ"が1匹、ゆっくりと飛び回っていたんです
それは今までに見たことがないほどの大きさでした。オオスズメバチでしょうか・・・。

彼(彼女?)と私たちの間にはまだ距離があったので、気付かれる前にダッシュで遠くまで逃げました(苦笑)
あんな巨大なハチに追いかけられでもしたら、刺される前にショック死してしまいそう

ハチは私たちに気づくことなくどこかへ飛び去ってしまいましたが、私たちのテンションは、あっという間に急降下してしまいました
口数少なく、やや速足で登山道へ入っていきます。
登山口

前日まで降っていたとみられる雨のために、登山道はしっとりと湿っていました。
辺りには土の匂いが立ち込め、深い森の中にいるんだという気持ちを強くさせてくれます。
登山スタート

よく踏まれた登山道は、丸太や石などで階段状に整備されているところもあり、とても歩きやすいです。
登山道の雰囲気も良く、水を得て鮮やかさを増した苔たちの姿が目を和ませてくれます。
先ほどのハチの件で萎縮していた私たちの心も、少しずつほどけていきました

30分ほど進むと、「この先120メートル 落石に用心して下さい」という看板が立てられていました
その先には、短いですが梯子のかけられている箇所も。気を付けて進みます。

そんな時、かわいらしい森の住人とばったり出会いました!
ギンリョウソウ!

ちょっとピントが合いませんでしたが・・・ギンリョウソウです!
こちらのギンリョウソウさんはかなり色白で、目玉の親父というよりは目玉のお嬢様といった感じでしょうか?(笑)
とってもキレイな子でした☆

それから少し進むと、簡単な作りの小屋が見えてきました。
手前には「男 小キジ専用」と書かれていて・・・まぁ、内容はその文字の通りです(笑)
反対側には個室がありましたが、この時は扉が一部はがれかけていて、使えるのか不明な感じでした。
(その後登った人のレポートなどを拝見すると、扉がキレイに直されているようですね!)

そのすぐ先には、「山荘兼避難小屋 無人・無料」と書かれた愛鷹山荘がありました。
山小屋というより、民家のような雰囲気ですねー。
愛鷹山荘

それから私たちは、傾斜のある坂を登って、富士見峠へとたどり着きました。
指導標によれば、越前岳までは2.5kmとのこと。
雨は降っていないものの、昨日までの雨の影響で、道のぬかるみが気になるようにもなってきました

ここからは緑いっぱいの尾根道を歩き始めます。
右側の木、すごく大きいですよねー!
大木の道

それから、この植物。
黄緑色と濃緑色のグラデーションがとってもキレイ!
グラデーションがキレイ!

こうして私たちは、辺りをキョロキョロしながら進んでいきました。

時期のせいなのか、この辺りにはハルゼミなのかな?独特のセミの鳴き声が響き渡っていました。
登れば登るほどその数は増えていき、気付けば会話すら阻まれるほどのセミの大合唱!
ザックに付けていたクマ避けの鈴(CHUMS BEAR BELL)の音もかき消され、もはや意味をなしていませんでした(苦笑)

それからも、花たちやシダ植物、きのこなど色んなものを見つけながら歩いていきました。
しかし、深く掘られてドロドロにぬかるんだところもでてきましたー!
つるつると滑って、かなり歩きにくいです
深く掘られた道

何度も足を取られ、ヒーヒー言いながら登っていくと、「鋸岳展望」という小さな看板がかけられたところにぶつかりました。
その先は木々が少し切れて、眺望が開けています。
見れば、緑の森の向こうに、少し霞んだギザギザのシルエットが浮かび上がっていました。
あの辺りが鋸岳なのかな?
鋸岳展望台から

それにしても、ここから見る限りでは、登山前に期待していたようなお天気ではなさそうです。
富士山、見えるかなぁ・・・ちょっと心配になってきました

やがて、私の心配はどうやら気のせいではないことが判明したんです。
「富士見台」という看板の立てられた場所があって、木々が開けていたのですが、見えるのは真っ白な雲ばかり!
"富士見"ってことは、富士山が見えるところなんだよね、きっと・・・(苦笑)

気を取り直して先へ進んでいくと、今度は辺りに霧まで立ち込めてきてしまいましたー!
霧が・・・

ムシっとする空気、ぼんやりと霞む視界、そして頭の上から覆いかぶさってくるセミたちの鳴き声・・・
なんだか私は、異空間に足を踏み入れたような、不思議な気分になってきました。
一瞬でも気を抜けば、ふわふわと宙を漂ってしまいそうになる意識を足元に集中させて、今はただ、激しいぬかるみや水たまりをうまく乗り越えることに心を尽くします。

すると、無数の花が敷き詰められた道に差し掛かりました。
「うわぁ・・・!すごい・・・!!
この花道を越えたら、異世界へワープしてしまいそう・・・!!
花の絨毯!

なんて思いながら花道を抜けると、そこにあったのは異世界ではなく、越前岳の山頂でした。(笑)
なにはともあれ、登頂おめでとう!ありがとう!
越前岳山頂!

そして、注目の愛鷹山からの眺望はこちらですっ!!(苦笑)
ガスってますねぇ・・・
やっぱり分厚い雲に覆われて、全然見えませんでしたーうーん、残念っ

「自然相手のことだし、仕方がないよね。」
「もしかしたら雲が切れるかもしれないから、少し待ってみようか。」
私たちは気を取り直し、山頂広場の片隅に腰を下ろしました。

こうして行動食をつまみながら、しばらくのんびりと過ごします。
私たちの歩いたコースにはあまり人がいなかったのですが、十里木方面からの登山者さんは多いようで、次々と登頂されてきました。
「あららー、残念!」
皆さん、富士山の眺めを楽しみにしていらっしゃったのでしょうね。そんな言葉が山頂に飛び交っています。

雲の流れは比較的早く、上空には時折青い空も覗きました。
その度に期待でドキドキしてしまうのですが、富士山方面の雲はどっしりと構えていて、動く気配がありませんでした(苦笑)

そんな時、私がすぐ脇の低木に何気なく目をやると・・・
細い枝には丸々と太った?ハルゼミさんがびっしりとまっているではありませんか!!

「ギョエエエエエー!!!!

ハチやブヨなどを除いて、虫は嫌いではない私ではありますが、この光景にはさすがにびっくりしてしまいました。
今日はハルゼミさんのお祭りでもあるのでしょうか(苦笑)


今日はもう富士山が姿を現してくれることはなさそうだね。諦めもついたところで、私たちは下山することにしました。
山頂直下の激しいぬかるみエリアを慎重に通過すると、深い森の中を順調に下っていきます。

歩いていくにつれ、心なしか空が明るくなってきたような気がします。
木々の合間に、木漏れ日も見えてきましたー
帰り道

越前岳からの富士山の景色は、以前からずっと楽しみにしていただけに、少し残念でした。
晴れていたら、どんな風に見えていたのかなぁ?あんなに開けた山頂だから、きっとどーんと聳えていたんだろうなぁ。
そんなことを考えながら、私はひたすら駐車場を目指しました。

・・・と、「富士見台」に差し掛かった時のこと。
「あれっ!?もしかして・・・!!
私たちは思わず声を上げました。

雲の切れ間にほんのわずか、富士山の肩が見えているではありませんか!
ほんの少し、富士山が・・・!

『またおいでよー!』
私には、富士山がそんな風に言ってくれているように感じました。
同行者さんも同じことを感じていると、横顔を見てすぐに分かりました。

そうだ、そうだね。今日出会えなかった景色には、また会いに来ればいいんだ。
次来た時にも会えなかったら、会えるまで何度でも来ればいい。
山はいつでも、ここにあるんだから!

その瞬間、すぅーっと音がするほど、私の心の霧は晴れていきました
急に足取りが軽くなって、ハルゼミさんたちのお祭りの中を、私は一気に下っていったのでした


愛鷹山(越前岳)は、富士山の眺望こそ得られませんでしたが、沢山の生き物が暮らす深い森はとても雰囲気が良く、楽しく山歩きができるところだと感じました。
また色々なコース取りもできるので、また違った時期やコースでお邪魔したいと思います!


ちなみに、この日の宿は、田貫湖のほとりにあるキャンプ場のバンガローでした。
バンガロー
家具などは何もない、シンプルな建物ですが、マットと寝袋があれば、テント以上に広く快適です!

また、炊事場もあるので、料理もしやすいです。
暗くなってから照明をつけて調理をしたので、きらびやかな蛾さんや、巨大なカミキリムシさんなど、無数の飛び入り客と一緒に夕食を楽しんだ私なのでした(苦笑)
晩ごはん!

【終わり】

※自分用メモは後日掲載予定です。
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Comment

2012.03.30 Fri 12:43  |  

楽しく読ませていただきました(^^)/
少し残念な天気だったみたいですが、最後には少し富士の眺望も見れてよかったですね!!
あと木立の間からこぼれる光、幻想的でとてもよい画が撮れましたね("⌒∇⌒")
またレポート楽しみにしてます!!

2012.04.13 Fri 22:46  |  Tad0706様

Tad0706様、こんばんは!コントありがとうございます。
返信が遅れてしまい、ごめんなさい。

はい、この時は期待した眺望は得られませんでしたが、最後にちらっと見えた富士山は感動的でした!
最初の光の光景も、とても素敵でしたよ~♪

ありがとうございます。マイペースで頑張ります!

2012.11.05 Mon 12:31  |  こんにちわ

愛鷹山に登ってみようか検討中のところ、こちらのブログを発見し読ませていただきました★天気がすこし残念だったようですが、少し富士山もみれたということでよかったですね^^
ところで登頂までの時間はどのくらいかかりましたか?一時間程度ならいってみようかな・・と考え中なもので><
お返事いただけるとうれしいです。

  • #-
  • なつお
  • URL

2012.11.13 Tue 22:58  |  なつお様

なつお様、こんばんは!コメントありがとうございます。

愛鷹山は天気が良ければ富士山が目の前にどーんと聳えていて、素晴らしい眺めだと思います☆

登山口から山頂までの所要時間ですが、私の場合は3時間近くかかったようです。
念のため他のコースも見てみましたが、どちらも1時間では登頂は難しそうですねー。

登山ガイドブックや登山地図などには所要時間が掲載されていますので、あくまでも目安ではありますが参考にして頂けるかと思いますよ☆

  • #-
  • yamajoshi
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