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2011.10北アルプス燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳~涸沢テント泊縦走登山(1)【1日目:燕岳~大天井岳編】

燕岳(2,762.9m)・大天井岳(2,921.9m)・常念岳(2,857m)・蝶ヶ岳(2,677m)/長野県安曇野市・松本市



雲の上の世界へは、夏は遅れてやってきて、そして駆け足で去っていきます。
9月のカレンダーをめくろうとする頃には、富士山がいち早く白い薄化粧を施しました。
その他の高山たちにだって、いつ雪が積もってもおかしくありません。

それでも、本格的な冬が訪れる直前に、ほんの一瞬だけ秋の炎が山のてっぺんから駆け下りていくんですよね。
その瞬間をぜひこの目でとらえてみたいと、前々から思っていました

そして今回、2011年の夏山(秋山?)登山の締めくくりとして、北アルプスの燕岳~大天井岳~常念岳を縦走し、涸沢へ向かう登山計画を立てました!
北アルプス3泊4日のテント泊縦走登山は、自分にとって大きな挑戦でもあります
事前の情報収集や計画にはとにかく時間をかけ、装備も吟味に吟味を重ねて準備をしました。

大切なのは、山を楽しむこと。そして、元気に「ただいま」を言える登山にすること。
それでは、行ってきます!


こうして夜行バス「毎日アルペン号」で燕岳の登山口である中房温泉へやってきたのは、朝6時前のこと。
中房温泉

ちょうど2年前の燕岳登山の際にも同様の時間帯にここへ到着していますが、今回はものすごく人が多くて驚きました!
手早く準備をして登山届を書いたのですが、その後のトイレが大行列
そのため随分と時間をロスしてしまいましたが、なんとか今後の計画に影響しない範囲の遅れで出発することができました

歩き始めた登山道も、かなりの混雑ぶり
道幅の狭いところが多いので、抜いたり抜かされたりもほとんどできず、みんなが1列に連なって登っていきます。
そのため、歩行中はほとんど写真を撮ることができませんでした(苦笑)
登山道の雰囲気を知りたい方は、2年前の登山時のレポートをご覧頂ければと思いますー

それでも、ほぼ30分おきに現れるベンチ(第1ベンチ・第2ベンチ・第3ベンチ・富士見ベンチ)の辺りで、休憩する人を抜かしたり、前後の登山者さんとの間隔をうまく調整したりして進むことができました。
大混雑です

やっぱり前回同様、「いかにも」といった感じの急坂があるようにはあまり思えないのですが、じわじわと足腰に効いてくるような登りが続きます。
今回は3泊分のテント泊装備を担いでいるから、余計に応えますねー

登っていくにつれて、前後の登山者さんたちともうまくばらけて、少し余裕が出てきました。
所々、終わりかけの紅葉の木々が目に入ります。
終わりかけの紅葉
それにしてもいいお天気だなぁー!

こうして登り始めから2時間半、合戦小屋へたどり着きましたー!
合戦小屋

ここまでほとんど休憩を取っていなかったので、ベンチに座って行動食をつまみながら10分ほど休みました。
前回はこの先から突然天気が崩れてきたんだよね・・・。青空が見えてるからって油断できないなぁ

ここからはまず、燕山荘を目指して登っていきます。
いつ真っ黒な雲が湧いてくるかとドキドキしながら歩いていたのですが、幸い空は真っ青なまま、雲一つ出てはきませんでした。
うーん、いい天気。山並みもキレイだなぁー

・・・とキョロキョロしながら登っていた私は、山並みの向こうにものすごい景色を発見してしまったのです!

「あーっ!!!あれは・・・槍ヶ岳だっ!!
槍ヶ岳がっ!

青い空の下に黒々と聳える美しいとんがり山の姿に、私は大感動してしまいましたっ!
ルート的に、この後数日間はずっとあの美しい姿を拝みながら歩くことができそうです。
わー、すごいっ。ものすごく楽しみっ!

そして、燕岳方面の稜線も今回はくっきりと見えていました。
終わりかけの秋の色がとっても落ち着いた雰囲気を醸し出していて、すごく素敵な景色です!
燕岳方面も見えています

明るく開けた道は比較的歩きやすく、遠くに目指す燕山荘を眺めながら登っていきました。
所々にぬかるみがありましたが、登っていくにつれてそれは一面の霜柱に変わりました。
下の方から霜柱が融けてぬかってたんだね。これは午後にはドロドロになりそうだなー。

こうして体力的にはなかなか応える道のりだったものの、気分は軽いまま燕山荘まで登ってくることができました!
立派でキレイなこの建物では、きっと今夜、大勢の登山者さんたちが眠ることになるんだろうな。
燕山荘

私たちは邪魔にならない隅の方に重い荷物をデポさせてもらって、空身で燕岳山頂を往復してくることにしました。
荒々しさと繊細さが共存するこの光景は、2年前と変わらず、絵画のような美しさです。出てくるのはため息ばかり
燕岳へ

青空に白砂が映えて、真夏のビーチのような雰囲気でもありましたが、風は冷たく冬のようでした。
いい天気!

そして・・・燕岳登頂ですっ!やったー!
燕岳頂上

北燕岳へ向かう稜線も、今回はこんなにもはっきりと見えていました。
本当にこの世のものではないぐらい美しい光景です!
北燕岳方面の眺望

山頂は結構混雑していましたし、私たちはさらに先へ進まないといけないので、あまり長居はせずに引き返しました。
燕山荘へ向かう道も、本当に美しくて・・・
素晴らしい景色!

「これからあの稜線をずーっと歩いていくんだね。すっごく楽しみ
ワクワクとゾクゾクが止まりません!

こうして燕山荘まで戻ってくると、大きなザックを回収します。うぅ、ずっしり。(苦笑)
さぁ、ここからは私の未踏の領域。いざ出発です!
いよいよその先へ

燕山荘を後にした私たちは、遠くに聳える美しいとんがり山の方へ向けて歩き始めました。
稜線に付けられた登山道が、ずーっと先まで見えています。
こんなにも素敵な道を、ずっとずっと歩いていけるんだね。
なんて幸せなんだろう!
稜線の道

瞬きするのも惜しいほどの絶景の中を、私たちはひたすら進んでいきました。
30分ほど歩いたところで、大きな岩場へぶつかります。
「蛙岩」って書いてあるけど、どの辺りが蛙なのかはよく分からず(苦笑)

それからもまだまだ、どんどん稜線の道は続いていました。
燕岳を過ぎると一気に登山者さんの数も減り、随分と歩きやすくなりました。
私たちはしばしば足を止めて景色を眺めたり、写真を撮ったりしながら進みました。

そして「大下りの頭」に着いたところで、景色を見ながら少し休憩を取ることにしました。
槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの山々が、壁のように立ち並ぶ圧巻の光景です!
大下りの頭

本当にすごいところを歩かせてもらっているんだなぁ。感慨もひとしおです。
しかし・・・ここから本日の目的地である大天井岳まではまだあと3.5kmもあるみたい。なかなかハードですねー

大下りの頭から一気に下り、また登り・・・私たちはさらに先へと進みます。
ごつごつの岩場やザレ場など、やや注意が必要な場所もありましたが、全体的には歩きやすいところが多かったです。
やや険しい道も

そして、槍ヶ岳方面との分岐までやってきました!
あんなに美しい槍ヶ岳、登ってみたい気持ちは強くありますが、今回はそのまま大天井岳方面へ向かいます。
槍ヶ岳さんはまたの機会にお邪魔します

中ぐらいの岩が無造作に転がる登山道、岩の隙間にはチラチラと雪が姿を見せるようになりました。
目的地まではあとちょっとではありましたが、これまでの疲れがどっと出たこともあってか、最後の登りはかなりヒーヒー言ってました(苦笑)

こうして、ようやく大天荘へとたどり着きましたー!
中房温泉を出発してからちょうど8時間。いやー、長かった
大天荘

私たちは受付をして取り急ぎテントを設営すると、空身で大天井岳の山頂まで登ってくることにしました。
ここから山頂までは10分ほどの道のりなので、すぐそこではあるのですが・・・
疲れ切った身体では、岩ゴロゴロの斜面を見るだけでも「ヒエェー!!」と悲鳴を上げてしまいそうでした(笑)
岩がゴロゴロです

それでも、なんとか大天井岳登頂っ!
すっかり傾いた太陽が、槍ヶ岳に神々しいほどの光を浴びせていました。
あぁ、美しいなぁ・・・
大天井岳頂上

しばらく景色を眺めた後、私たちはテント場まで下りてきました。
大天荘のテント場

大天荘のテント場は開けた稜線の上にあって、風はよく通るものの見晴らしは良好!
中小の石をきちんとならせば、テントも比較的張りやすそうです。

人もそれなりに多いのですが、広いので大混雑というほどではありませんでした。むしろ、ほどよい距離感でテントがあるので、風除けになってありがたいかも!
(小屋泊まりした人に翌日聞いた話だと、小屋内はものすごく混雑していたみたいです
近くのテントの人とちょこちょこお喋りをしたり、晩ごはんにもはや定番となった永谷園 煮込みラーメンを頂いたりした後で、私たちは寝る支度を整えました。

標高2900mほどの稜線上、しかも10月というこのテント場は、かなり厳しい風や寒さがあることが予想されました。
そんな環境の中、明日以降もハードで長い道のりが待っているので、しっかりと睡眠が取れるようにしないといけません。

私はブレスサーモ上下にダウンジャケット、中綿入りパンツを着込みました。さらに顔回りには薄手のストールを軽く巻き、レインウェアなどその他のウェア類も手元に準備しました。
そして、ダウンシュラフ(NANGA ナノバック300SPDX)にはシュラフカバーをかけて、ZIPPOハンディウォーマーを入れました。

この夜の寒さは厳しくて気温が氷点下まで下がったため、最初はやや寒気を感じました。
それでもウェアなどを調整しているうちに、徐々に身体が暖まってきてポカポカになりましたー!
こうして私は翌日に備えて、きちんと眠ることができたのでした

【次回へ続く】
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Comment

2012.08.11 Sat 00:16  |  ようやく

こんばんは。

とうとう此処までやってきましたね、待ちわびすぎて忘れそうでした。 (^◇^)

テント三泊分の荷物を背負って燕岳!しかも合戦尾根おまけに一泊目が大天井 (#^.^#)

後の行程考えると必要ですがそこまで行ってしまう山女子さんを見てみたい。

どんな体格してるのか? 装備を分けて持つにしても何キロの荷物を担いで行くのですか。

後ろから見たら荷物しか見えない、と言うのですかね。 

そして氷点下の中 熟睡 (;一_一)

もう山女子ではなく「山おんな」がふさわしい。 (^_^)

稜線をずっと歩いて行く山女子さんの写真もお願いします。

私のコメント支離滅裂 (@_@;) 

次回楽しみにしています。 

2012.08.13 Mon 16:38  |  続きが読みたいです

8月4日から、似たようなコースで初北アルプスへ行ってきた者です。初日に大天井!すごい、私たちは燕山荘に泊まりました。記憶も既に薄れてきたので、ぜひ続きが読みたいです。
楽しみにしております。

2012.08.28 Tue 22:19  |  tahara_t2様

tahara_t2様、こんばんは!コメントありがとうございます。
返信が遅れてしまい、ごめんなさい!

テント3泊分の装備でこのルートを歩くのは、予想以上に大変でしたーe-330
それでも日を追うごとに荷物が軽くなる(=食料を消費していく)ので助かりました(苦笑)

今回は氷点下で風もある環境だったので、やはり寝始めは寒かったり途中で起こされたりしましたが、慣れもあるのかきちんと眠ることができましたよ♪

2012.08.28 Tue 22:22  |  くみん様

くみん様、こんばんは!コメントありがとうございます。
返信が遅れてしまってごめんなさい。

初北アルプス、いかがでしたか?燕山荘はきっと快適だったでしょうね!

大天荘のテント場は広くて、テントが張りやすかったです☆
その分寒さや風も厳しかったですが・・・(苦笑)

なんとか今回の山行レポートは一通りアップできましたので、お時間があればご覧ください♪

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