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2011.10北アルプス燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳~涸沢テント泊縦走登山(4)【4日目:パノラマコース~下山編】

北アルプス燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳~涸沢登山、【1日目】(1)、【2日目】(2)、【3日目】(3)の続きです。

中房温泉から燕岳~大天井岳、そこから常念岳~蝶ヶ岳と歩き、3日目に横尾を経て涸沢へと入った私たち。
最終日の今日は4時過ぎに起床。これまでの厳しい環境に比べたら寒さも風もずっと穏やかで、地面の凹凸は多少気になったもののぐっすりと眠ることができました!

そして今朝も、尾西の白がゆにスープを足した朝食を頂きます

ゆっくりと身支度を整え、テントを片付けると、時間はもう6時半過ぎ。
外はすっかり明るくなっていました
涸沢の朝

昨日までに比べると、かなり雲が増えてきました。
でも、出発前~山行中にずっと天気予報をチェックしていたので、これは想定内。
今日中に下山すれば、雨に降られることもなさそうです!

ザックを背負った私は、もう一度ぐるりと涸沢の景色を見渡しました。
ずっと憧れていたこの場所に自分の足で訪れることができて、そしてこの場所で一晩を過ごすことができて、本当に幸せでした!
ありがとう。そして、また会う日まで。

涸沢ヒュッテでトイレを済ませてから、私たちは上高地へ向けて出発しました。
ちなみに、涸沢ヒュッテのトイレは個室の数がすごく多くて使いやすかったです。
しかも、便座が温かかったのには感動しました!
(ただし、中には便座が冷たいものもあったので、油断して座ると衝撃を受けます・苦笑)

ヒュッテを後にして黄葉の道を歩きはじめると、すぐに「パノラマコース」と書かれた岩の分岐にぶつかります。
パノラマコースへ

ここからは昨日登ってきた横尾経由の道でも上高地へ下りることができますが、今回はこのパノラマコースを経由して徳沢へ向かうことにしていました。
「パノラマ」なんて言われたら、行かずにはいられないわけで・・・(笑)

こうして大岩の転がる道を歩き始めた私たち。
のんびり出発だったこともあってか、意外と人は多く、前後には多数の登山者さんたちが歩いていました。
そのため、なかなか立ち止まってゆっくりと景色を眺めることはできませんでした

歩き始めて数分、ふと振り返った先には、涸沢の素晴らしい景色がありました!
振り返った景色


「うわぁ・・・キレイ!
後ろの登山者さんが追いついてくるまでの間、私は立ち止まってその景色を眺めました。
残り火のような秋の色は、もう間もなく真っ白な雪に覆われてしまうのでしょう。
その一瞬の季節の変わり目に立ち会えたことを、本当に嬉しく思いました。
ここに来て良かったなぁ!

それから私たちは、さらに先へと進んでいきます。
すると、道は徐々に険しさを増していきました。

左手の景色は素晴らしいのですが、右側は荒々しい岩壁が聳えています。
このコース、気が抜けません。
険しくなってきました

それからこんなに険しい岩場も現れましたー!
渋滞しているのでしばらく待ちましたが、その間に上部から「カラ、カラ・・・」と小さな落石の音が響いていたので、かなり緊張を強いられました。
険しい岩場!

そして、この場所で最も身の危険を感じる出来事がありましたー!
危険個所

道がカーブしているところは岩が少しせり出して庇のようになっていたのですが、そこで何人かの登山者さんが休憩していらっしゃいました。
追い抜くためには崩れそうな崖沿いの部分を進まなければならず、ちょっと危ないなーと感じていました
そして、ちょうどすれ違う時に上からザザザザザーっ小石が落ちてきたんです!

かぶっていた帽子のつばに、ドドド・・・といくつもの小石がぶつかる感触がありました。
「危ない!」と頭をカバーして速足で通過しましたが、もしこれが大きめの石だったら・・・と思うと、背筋が凍る思いでした

怖い思いをしたので、できればスムーズに危険な岩場の道を通過したかったのですが、やはり渋滞があってなかなか思うようには進めませんでした
それでもなんとか前穂高岳から伸びる北尾根まで上がってくると、景色が変わって少しホッとしました。

細い道なのでゆっくり写真は撮れなかったけど、カワイイこの子が沢山いましたよー☆
ここまでずっとピリピリと神経を尖らせていたので、ものすごーく癒されました!
癒されますー!

この辺りからは前後の登山者さんとも適度にばらけ、道も落ち着いてきたのでかなり歩きやすくなりましたー。
快適に進んでいきます!
快適です

そして、槍ヶ岳さんとも再会!!
槍ヶ岳と再会!

こうして快適に進むこと数分で、屏風のコルへとたどり着きましたー。
このまま600mほど進むと屏風の耳へ行けるのですが、今回はそのまま上高地へ向けて下山することにしました。

屏風のコルから下り始めると、辺りにはほとんど人がいなくなり、とても静かになりました。
林の中の急な坂道を、ハイペースでひたすら下っていきます。
下ります

1時間ちょっと下ったところで、河原のように大きな岩がごろごろと転がる場所に出てきました!
岩に付けられたペンキのマークをたどって渡り、少し行ったところの大岩に、赤いペンキで矢印と文字が書いてあります。

ここが中畠新道分岐のようで、右手は山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳に「熟達者向」と書かれた松高ルンゼ、奥又白池へのルートになります。
迫力の光景

見ているだけでもすごい迫力で、私たちには無理だなぁーなんて思いながら眺めていたら、女性を含めたグループの方が下りていらっしゃったのでびっくり!
すごいなぁと思いました

私たちはここから左手の徳沢方面へ。
辺りはまたすぐに木々に囲まれるようになり、やがて簡易舗装された雰囲気のなだらかな道へと変わりました。

ここまで来れば、登山は一段落。私たちは歩きやすい道をどんどん進んでいきました
やがて、林道と言えるような雰囲気の道になり、途中には関係者の方のものでしょうか、車も1台停まっているのが見えましたー。

ようやく下界へと近づいてきた感じですねー!
林道になりました

家にいる時はずっと山に思いを馳せているけれど、今は下界の喧騒や人々の生活の匂いがする場所が恋しくも感じます。
やがて、立派な橋が架けられているところまで出てきましたー。
道標がちょっと奥にあって見落としそうになりましたが、ここが新村橋のようですね。渡ります!
橋を渡ります

こうして対岸に渡ると、道の雰囲気は一気に変わりました。
良く整備された広い道には、多くの人々が行き交っています。
歩きやすい道

ここまでくればもう、遊歩道や散策路といった雰囲気。
辺りの緑を楽しみながら、どんどん進んでいきます。

そして10分ちょっとで、徳沢に到着しましたー!
徳沢園

私たちは徳沢園に入り、早速ソフトクリームを注文しました!
ああー、生き返る―(笑)
ソフトクリーム!

徳沢園で少し休憩をした私たちは、上高地へ向けて歩き始めました。
ここからの道は観光客の方も訪れるような、とっても気持ちの良い散歩道です。
素敵な散歩道

途中、河原からはこんなに素晴らしい景色も眺められました。
私たちが4日間過ごした山々は、もうすっかり遠い場所になってしまったなぁ。
素晴らしい山の景色

徳沢から1時間足らずで明神へ。
ますます人は増え、観光地らしくなってきましたー。

ここで少し休憩を取ってから、再び歩き出します。
本当に雰囲気のいい道ですねー!
雰囲気の良い道

私たちは最後まで景色を楽しみながら河童橋までやってきました。
そして、アルペンホテルでお風呂に入ります
数日ぶりのお風呂、しばらくシャワーをかぶりながら歓喜の声を上げてしまいました(苦笑)

そして、お風呂上がりにはお蕎麦を頂きます!
うーん、帰ってきたなぁー!
蕎麦で締めくくり

それから私たちは上高地からバスに乗り、新島々で乗り換えて最後はあずさで東京へと帰りました。
上高地でバスを待っている時に、観光客の方から
「登山をしてきたんですか?すごいですねぇ・・・」
としみじみと言われました。

この4日の登山では、きちんとご飯も食べて行動食もこまめにつまんでいたものの、体重が1日1kgペースで減っていたようです。(すぐ戻りましたけど・苦笑)
さらに、日焼け止めを塗ってはいたのですが、まるでヒマラヤ登山をしてきた登山家のようなサングラス焼けをしてしまっていたのでした
というわけで、下山直後の私はかなり野生人っぽかったと思います(苦笑)
これ以上の長い山行の際にはこれらのことが大きな影響を及ぼしてくる可能性もあるので、登山中の栄養補給と健康管理はもう少し工夫をしたいと思いました。


こうして、雄大で美しく、そして厳しい北アルプスのまっただ中で過ごしてきた4日間。
衣食住、そして自分の命も全て背負って、自分の足で歩き切ることができました。
北アルプスの大自然と向き合い、自分自身と向き合ったこの4日間は、自分にとって大きな経験、そしてかけがえのない財産になったと思います。

これからも常に勉強し、少しずつ経験を重ねながら、色々な山やコースへお邪魔していきたいと思います。
そして、元気で「ただいま!」と言える登山をしていきたいと思います。

今回も本当にありがとうございました!

【終わり】
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Comment

2012.08.25 Sat 22:50  |  パノラマコース

>「パノラマ」なんて言われたら、行かずにはいられないわけで・・・(笑)

* 転倒したらヘリのお世話になるのは間違いない。

気軽に選ぶコースでは無いと思いますが、気にしないのはさすが山女子さん。

危険個所も多く時間もかかります、でも最後の締めに良い思い出になったと思います。

北アはこの程度の危険はつきもの、それでもこの景色を見るため? そこに自分がたっているという感覚を味わうために行きたくなります。

最後に! もう少し長い記事でも良かった、写真も。 (^-^)


2012.08.28 Tue 22:49  |  tahara_t2様(3)

tahara_t2様、こんばんは!コメントありがとうございます。

パノラマコースはおっしゃる通り、かなり登りごたえがありましたー。
岩場の通過に関してはこれまでにもトレーニングを続けてきて、それほど抵抗はないのですが、危険個所での渋滞や落石はかなり怖かったですe-330

これからもより安全に山を楽しめるよう、必要な技術や知識、経験を少しずつ身に付けていきたいと思います!

2012.10.04 Thu 22:02  |  はじめまして

私は、松本市民で燕岳・大天井岳・燕岳・蝶ヶ岳は自分の庭感覚で、散歩しています。今回のブログとってもわかりやすいでした。ただ、ここのブログのシステムがわかりませんので、
これからどうしていいのかわかりません。(笑い)
また、北アルプスにお越しの際は、是非声をかけてくださいね。
私に合う確率は、雷鳥より高いですよ。(笑い)
山小屋が閉まっても、登っていますよ。

  • #-
  • こまつ
  • URL

2012.10.09 Tue 22:50  |  こまつ様

こまつ様、こんばんは!コメントありがとうございます。

こまつ様は松本にお住まいなのですね。北アルプスがお庭だとは、本当ーーーーに羨ましいですっ!!
今年は涸沢の紅葉も特に素晴らしいみたいですよね。今年の連休も行きたかったのですが、仕事でいけませんでした(泣)

また機会をみて、北アルプスにお邪魔したいと思います☆

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