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2011.11二子山(東岳~西岳上級者コース)登山(2)

※ご注意
当ルートは大変危険な個所が多いため、決して気軽に登れるものではありません。
登山を計画されている方は、諸条件を踏まえて他ルート(西岳一般コース:とはいえこちらも危険個所アリです)や近隣の他の山も含め、柔軟かつ慎重に検討して頂くことをお勧めします。


二子山登山、(1)の続きです。

股峠から東岳を往復した後、西岳の上級者コースへと進んだ私たち。
鎖などの設置されていない急峻な岩場を登っていきます。

このような岩壁を、両手両足を使って慎重に、確実に上を目指して進んでいきました。
険しい岩壁

こうして何とか核心部分を登り切ると、ようやく二本足で立てる場所が出てきましたー(苦笑)
冬枯れの草木をかき分けて岩場をさらに進んでいくと、上級者コースへ進む人に対する注意看板が現れました。

上級者コースから登ってきたこの場所は、西岳の東峰のよううです。(東岳とまぎらわしいですが・・・
その先からは視界が開け、岩稜の先に西岳の山頂標識がぽつんと立てられているのが見えました。
そして・・・視界いっぱいに素晴らしい景色が広がっていたんです
素晴らしい景色!

冷たく澄んだ朝の空気の中、この場所からは両神山の荒々しい稜線や、複雑に入り組んだ地形がはっきりと見えていました。
あぁ・・・これは、何という世界だろう。

私はふと、アメリカのグランドキャニオンを訪れた時に聞いたことを思い出しました。
「早朝や夕方には、太陽が真上から照りつける昼間には見えてこない景色があるんだ。太陽が低い位置にあるからこそ、地形がくっきりとした陰影になって立体的に浮かび上がるんだよ。」

それは深くて、美しくて、神々しくて・・・言葉にならないような世界の光景でした。
胸にぐっとこみあげてくるものを抑えながら、私は再び歩き始めました。

やがて、以前登ってきた一般コースと合流すると、その先に山頂標識がありました。

二子山(西岳)、無事登頂です!
二子山西岳山頂


二子山の神様、ようやく私はここに戻ってくることができました。

登山を始めてすぐ、私はまともな装備も持たず、きちんとした計画も技術もないままここまでやってきてしまいました
そんな無謀登山の私に、二子山の神様は山の厳しさを教えてくれました。

しかも、山をナメて、山に対してこんなにも失礼な態度で臨んでしまったのに、二子山の神様は私を生かして下界まで帰してくれたんです。


「山に登ろうと思うのなら、もっともっと真剣に山と向き合いなさい」

あの時、山にそう教えられたからこそ、今でも私は元気に山登りを続けていられるのだと思います。
まだまだ、まだまだですが、少しずつでも成長できているのではないかと思います。

私の心の中には、特別な想いが溢れていました。
二子山の神様、本当に・・・すみませんでした。
そして、ありがとうございました


あの時は山頂で雨に降られましたが、この時は信じられないほど穏やかな青空が広がっていました。
キンと冷えた空気は澄み渡り、遥か遠くの景色まで見渡すことができました。
なんて清々しい気分だろう!

それでも、ここで気を緩めるわけにはいきません。
私はしばらく山頂で景色を眺めた後、もう一度気を引き締めて再びザックを背負いました。

その先に待っているのは、こんなにも険しいナイフリッジです
ナイフリッジです

西岳一般コースで登頂した人も、この先へ進む場合にはこの稜線を行くしかありません。
しつこくて申し訳ないですが・・・行かれる方は本当に気を付けて下さい

幸いなことにこの時は周囲に人がおらず、天気も良かったので、人や雨に急かされることなく自分のペースで進むことができました。
前回はガスが立ち込めていてほとんど見えなかった谷底の景色も、今回は丸見えです
(高所恐怖症の方は結構きついかもしれませんね

私は一歩一歩足場を確かめ、安定した場所では一呼吸置いて景色を眺めながら、じっくりと進んでいきました。
そしてナイフリッジが一段落したところで振り返ると・・・

振り返ると・・・


前回と同様に「私、こんなところを歩いてきたんだぁー!!」と驚くばかりです(苦笑)

そして、目の前に広がるこの景色!
この景色!

これから私たちが下りていく先の道もはっきりと見えていますよー
これから向かう道も

しかーし!危険な岩場地帯はまだ終わりではありません
油断せずに進みます。
まだまだ!

足下にはこんな岩が。
石灰岩が長い年月を経て浸食され、このような姿になったんですね。
足を引っ掛けないように気を付けなきゃ
すごい形です

と、こんな風に険しい道は続いていましたが、そんな中にも心和む光景がありました。
こんなに厳しい環境でも、花は咲いているんです!
こんなところにも花が!

その一方で、こんな景色も目にしました。
叶山を見る

向こうに見える白い部分は、叶山です。
この山は、武甲山と同じく石灰の採掘が行われているのだそうです。
頭がスパッと切り落とされたようなその姿からは、かつての山容を窺い知ることはできません。
色々な事情があるからこそ安易にひとつの答えを出すことはできませんが、私は複雑な気持ちで「白い山」を眺めました。

こうして西岳山頂から続く危険な岩稜歩きは、そろそろ終わりを迎えようとしていました。
ここが最後の難所です!
最後の難所

これは下り終わってから振り返って撮影しました。垂直に近い岩壁を数メートル下ります。
前回は手や足の置き場所に迷ってオロオロしてしまった記憶があるのですが、今回は余裕を持ってスムーズに下ることができました
(写真の左下に金属の足場が設置されているのが見えるでしょうか?足の置き場に困った場合はこれをうまく利用すると良さそうです。)

ここまでくれば、後は通常の登山道です。
上級者コースの入り口からずっと緊張する場面が続いていたので、ようやく少しホッとできました

私たちは植林帯の登山道を下っていきました。土の道がなんだか懐かしい気分(苦笑)
ようやく土の道

すると木々が切り開かれて、見晴らしの良い道に出ましたー!
その先に魚尾道峠の分岐標識が立っていました。前回はここから志賀坂峠へ下りるつもりだったのに、なぜかローソク岩の方へ進んでしまったんだっけ

ここは先ほどまでの険しい岩場が嘘のように、ぽかぽかと暖かくのどかな雰囲気の漂う場所でした。
そしてここからは、二子山のてっぺんの岩場から麓に向かう森まで、その山容を大きく見渡すことができました。

これは少し先に進んだ場所で撮影したものですが・・・
美しい二子山の姿

青空の下、中腹に紅葉の森を纏って聳える岩山の姿は、まるで別の国の光景のように思えました。
「わぁ・・・二子山って、こんなにキレイな山だったんだね・・・

濡れ鼠になって、終バスの時間を気にしながら足早に下りて行ったあの時の私には、この山の美しさに気付くことはできませんでした。
私はしみじみとその山の姿を見上げます。

よーし、せっかくだからもう少しここで二子山を眺めていこう!
という訳で、私たちは邪魔にならない場所に腰を下ろし、山ごはんを作ることにしましたー!

今回はマルタイ 棒ラーメンにちょっと具を足した山ラーメンです!
山ラーメン!

陽だまりの中で食べる熱々ラーメンは少し汗ばむほどでしたが、素晴らしい景色を眺めながら美味しく頂きました。
これはもう、大満足です!

こうしてお腹も心も満たした私たちは、荷物をまとめると下山を再開しました。
見晴らしの良い道を、何度も振り返りながら下っていきます。

鉄塔を過ぎると、気持ちの良い林の中の道へ。
さっきまで険しい岩場をよじ登っていたなんて、嘘みたいですね。
下ります

こうして30分ほど下ったところで、舗装道路に出てくることができましたー。
この時点でまだお昼前。前回は舗装道路に出て来れたのが16時半を過ぎていたんですよね。。

ここからスタート地点の坂本登山口までは歩いて10分ほど。
私たちは向こうに聳える二子山を見上げながら、のんびりと帰っていったのでした。
登山口へ戻ります


今回お邪魔した二子山は、私にとって登山者としての原点ともいえる山でした。
だからこそ、一歩一歩に思いを込めて登らせてもらいました。

初めて登った時には、この山の険しさ、厳しさ、恐ろしさが強く印象に残りましたが、今回はそれに加えてこの山の優しさや美しさを感じることができました

それでもやっぱり私はまだまだ、まだまだだと強く感じています。
これからももっともっと真剣に山と向き合い、勉強と経験を重ねて、またここへお邪魔したいと思います。

二子山さん、本当に本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします!

【終わり】
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Comment

2012.10.17 Wed 07:45  |  気ままな山登り

おはようございます。

いつも待ち遠しくブログを読ませて頂いています。
私も山を登っていますが山に対する姿勢を改めさせてもらっています。
これからも山に感謝しながら楽しく登って行きたいな~と思いました!

2012.10.18 Thu 01:34  |  待ってました!(^O^)

3年ぶりの二子山は東岳&上級者コースも加えましたか
スキルアップが明確に見られましたね
小鹿野二子山は山女子宣言で拝見させて頂いてから私も知りましたがそれから5回も足を運んでしまいました
クセになるスパイシーな山ですよね(o~-')
初回の時西岳山頂で話したオジサンが
『この先ジャンダルムみたいだなぁワクワク』と言ってたのを毎回思いだします(^。^;)

紅葉~冬山と季節はまた巡りますが楽しみですね

また山女子さんのレポの方もゆっくり楽しみにしてますo(^-^)o

2012.10.18 Thu 12:34  |  二子山登頂万歳!

2度目の登頂そして無事下山おめでとう!いつみても横瀬の二子山とは全く違う顔を見せてくれますね!山小僧は高所恐怖症なので・・・。先日熊倉山行ってきました林道からの城山コース~日野コースへ下山4時間のひっそり山行でした。登りきついです。

  • #-
  • 山小僧
  • URL

2012.10.18 Thu 21:03  |  

秩父の二子山かー
俺も登ったわ。
秩父の山は地味だが魅力
に溢れてるので、これからも
秩父の山に登ってね。
そーゆーことだ。
ねーちゃん。

2012.10.23 Tue 22:50  |  yoshiyuki様

yoshiyuki様、こんばんは!コメントありがとうございます。

ブログ更新がなかなか進まず、お待たせしておりますm(_ _)m
山に対する姿勢は私ももっともっと改めていかないと、山の神様にお叱りを受けてしまいそうです・・・(汗)

はい!私も山に感謝しながら、楽しく登らせて頂きたいと思います☆

  • #-
  • yamajoshi
  • URL

2012.10.23 Tue 22:53  |  鳴神様

鳴神様、こんばんは!コメントありがとうございます。

はい、今回は東岳と上級者コースでの西岳登山をさせて頂きました!
スキルアップというよりは、前回があまりにも無謀登山だったと恥ずかしい思いで一杯です(>_<)

鳴神様はすっかり二子山ファンなのですね☆
私も大好きです!これからも何度もお邪魔すると思います。

登山レポートは実際の登山以上に遅々とした歩みになっておりますが・・・よろしければまた遊びにいらして下さいね♪

2012.10.23 Tue 22:55  |  山小僧様

山小僧様、こんばんは!コメントありがとうございます。

ありがとうございます。二子山から無事下山することができました。
横瀬の二子山とはかなり違いますよねー。以前、「横瀬の方に登るつもりが間違えて小鹿野の二子山に来てしまった」とおっしゃっていた方と出会ってびっくりしましたよー!

熊倉山、こちらも渋いですね!静かな山はいいですね☆

2012.10.23 Tue 22:57  |  666様

666様、こんばんは!コメントありがとうございます。

二子山をはじめ、秩父には本当に素晴らしい山がたくさんありますよねー!
私の大好きな山域のひとつでもあるので、これからも度々お邪魔させて頂きたいと思います☆

2012.12.04 Tue 13:58  |  11/25二子山行ってきました^^

こんにちは!
両神山登山から3週間、いてもたってもいられず、
行ってきてしまいました(笑)
東岳~西岳~魚尾道峠分岐~ローソク岩方面から下山

本当は峠方面から行く予定だったのですが、途中で大学生の3人組のグループさんとなんとなく一緒に歩くことになり、ちょっと時間が押してしまったので、こちらからの下山となりましたが、
迫力あるローソク岩を見られたので満足^^

両神山八丁尾根を眺めながらの東岳に西岳岩壁登り、西の岩稜歩き。
どこも爽快で非常に楽しかった!
家を出てから登り始めるまで5時間強かかる山ですが(笑)、
また来たいと思わせてくれる山でした^^
今度は魚尾道峠から登って岩壁の下りにもチャレンジしてみようかな~。

年内登山は塔ノ岳から鍋割山行って、うどん食べて納めにしようかなと思っています。
また鹿見られるかな~?楽しみです^^

2012.12.18 Tue 23:13  |  N.K様

N.K様、こんばんは!コメントありがとうございます。

二子山お疲れ様でした!かなり楽しまれたようで、何よりでした(^-^)
登山口までのアクセスがなかなか大変ですが、本当に素敵な山ですよね☆

鍋割山のうどんで登山納め、とっても素晴らしい計画ですね!
どうぞ楽しんできて下さいね♪

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