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2012.05唐松岳登山(登頂なし)(1)

唐松岳(2,696m/長野県北安曇郡白馬村・富山県黒部市)



■今回のコース(出発&到着時刻)
【1日目】
八方池山荘9:13→八方ケルン10:15→丸山ケルン12:16→13:29唐松岳頂上山荘
【2日目】
唐松岳頂上山荘9:15→丸山ケルン10:15→12:04八方池山荘

■参考マップ
山と高原地図 34 白馬岳 北アルプス
山と高原地図 35 鹿島槍・五竜岳 北アルプス


5月となり、そろそろ今シーズンの雪山登山も最後のチャンスとなりました。
今年に入ってからは八ヶ岳へ2度お邪魔していたので、今回は別の山域へお邪魔することにしましたー。

無理のないよう山選びは慎重に行い、ゴンドラやリフトで行程を短縮できる唐松岳にお邪魔することに決めました!
また、立地や標高的に前回の西岳~編笠山よりも残雪が多く、気象条件も厳しくなることが考えられたので、今回はテント泊ではなく小屋泊まりをすることにしました

こうして夜行バスで八方バスターミナルへやってきた私たち。
空はほとんどが雲で覆われてしまっていて、ほんの一部に青空がのぞく程度でした。
あらら・・・大丈夫かなぁ
インフォメーションセンター

私たちはインフォメーションセンターでしばらく時間をつぶしてから、ゴンドラ始発時刻に間に合うようゴンドラ駅へと向かいました。
八方バスターミナルからゴンドラ駅までは、お土産屋さんや食事処、温泉宿などの立ち並ぶ町の中を10分ちょっと歩きます。

と、途中で目を見張るほどの大きな桜の木に出会いましたー
看板の説明によれば、樹齢数百年の江戸彼岸桜だそうです。
江戸彼岸桜

時期が良かったようで、桜の花は満開でした。
無骨さを感じさせる古くて太い幹と、淡く小さなピンク色の花の対比がとても美しかったです
また明日、元気でこの桜の木と再会できますように・・・。心の奥でそう祈りました。

ゴンドラ駅に着くと、すでに始発待ちの行列ができ始めていました!
私たちはまず臨時の登山相談所で登山届を提出します。

相談所にいた係員の方に登山道の様子と天気について確認すると、登山道はトレースや目印がきちんとあって今の所危険個所は特にないけれど、特に上の方は気を付けて歩くようにとのお話でした。
天気については、「今日は午後過ぎから天気が悪くなってくるみたいですが、明日は晴れる予報ですよ」とのこと。
また、その時登山届を提出に来ていた他の登山者さんからは、「今も上の方は晴れてると思うよ。今この辺りにある雲は、上から見ると雲海になってるはずだよ」とアドバイスして頂きました。

事前に確認した予報では雲が多い天気になっていたので、晴れているなら嬉しいですね!
でも、午後を過ぎると天気が悪くなってくるみたいだから、早目に小屋へ到着しておきたいところです。
始発のゴンドラに乗れば、お昼頃には小屋へ着くことができそう


・・・ところが、ここで事件発生!!
私が財布を無くしてしまったんです

その場でザックの中身をあさったものの財布が見当たらず、「もしかしたらインフォメーションセンターに忘れてきたかもしれない」と考えて一旦インフォメーションセンターまで引き返し、トイレやベンチなどを探したりもしました。
そして結局、財布は私のザックの一番下に入っていたことが判明(苦笑)
なんというおバカな展開。。。巻き込んでしまった同行者さんには本当に申し訳ないことをしました

こうして出発時間が予定よりも1時間ほど遅れてしまったんです
もし財布が見つからなかったり、見つけるのにもっと時間がかかっていたら登山自体を諦めようと思っていましたが、9時頃には登山をスタートできそうなのでゴンドラ駅へと再び戻りました。


色々あったものの、なんとか無事にゴンドラへ乗り込んだ私たち。
ガスの中を順調に上っていきました。
ゴンドラ

その後リフトに乗り換えて標高1,830mの八方池山荘へ。
すると、先ほど聞いていた通り、嘘のような青空が広がっていたんです
八方池山荘

「わぁっ、まぶしい!!」
私は日焼け止めを塗り、サングラスをかけて準備を整えました。

そしていよいよ登山開始
前後には多数の登山者さんがいらっしゃったので、トレースは明瞭でした。

時々薄いガスが流れるものの、気持ちの良い青空が広がっています。
青空です

雪はまだまだ多く残っていましたが、途中から木道が一部露出している箇所が出てきたので、アイゼンを外すことにしました。
木道も出て来てます

凍結箇所はなく、雪も程よく締まっていたのでアイゼンがなくても歩きやすかったです。
万が一のことを考えて、滑落停止ができるようストックからピッケルに持ち替えて登っていきました。

急な登りもありましたが、比較的歩きやすかったので順調に高度を上げていきました。
ケルンを越え、トイレの建物を通り過ぎると、右手に広がる素晴らしい景色に思わず足を止めてしまいました
素晴らしい景色

上の方は雲で隠れてしまっていますが、まだまだ雪の多い山々の景色です!
白と黒で描かれた複雑な模様がとっても美しいですねー

ここまでの行程では陽射しがさんさんと降り注ぎ、暑ささえ感じるほどでした
汗をかかないようこれまで何度も衣服を調整していたのですが、次のケルンに着いたらウィンドブレーカーを脱いでシャツ1枚になってもいいかなと考えていました。

そして、次の八方ケルンに到着ー!
このケルン・・・なんだか顔みたいですよね(笑)
顔みたいなケルン

ケルンの近くでは、多くの登山者さんたちが休憩されていました。
私たちも端の方に場所を見つけてザックを下ろし、ウィンドブレーカーを脱ぎ始めました。

すると、その時一瞬だけ強い風がざぁっと吹き抜けたんです。
その風と一緒に、水滴が3、4粒私の身体に落ちてきました。

「あれっ?今、ちょっと雨粒が落ちてきたような・・・?」
しかし、その後水滴が落ちてくることはなく、頭上の大半には青空が広がっていました。

ただ、私にはそれが単なる気のせいには思えませんでした。
午後過ぎから天気が悪くなってくるかもしれないんだよね・・・
少し休んで身体が徐々に冷えてきたこともあったので、早目にゴアテックスのアウターを上下着ることにしました。
ベンチレーションを全開にすれば、体感温度は丁度良さそう。それでは再び登り始めます!

残雪の山並みが本当に美しいですねー。
向こうの山々には雲の塊も増えてきています。
キレイですねー

その先のケルンを越えると、背の高い木々が立ち並ぶエリアになりました。
といっても、完全に落葉しているのでとっても明るい雰囲気です。
落葉の木々

そして、上の写真の右上にものすごい急坂が見えるでしょうか。
ここを登っていくんです

私たちは急坂の手前で再びアイゼンを装着しました。
そして、登山者さんたちの列に続いて坂を登り始めます。
急坂スタート

ここはかなり急なので、一歩一歩踏みしめながら、じっくりと登っていきます。
山小屋1泊装備の私たちは比較的荷物が軽いので、前を行く登山者さんたちに途中で追いついてしまいました。
ですが、無理して抜かしたりせず、後ろに付いて登ることにしました。
辺りの景色を眺めたりしながら、ゆっくり登っていきました。

坂を登り切って少し痩せた尾根道を進むと、さらに登りが待っていました
なかなかキツイですが、上空に雲が増えてきたことも少し気になります。
あんまりのんびりとはしていられないかも。
まだまだ登ります

この坂を登っていった先の辺りから、ガスがかなり増えてきました。
風も強くなってきています。
雲ってきました

そして、2度ほど登山道の露出した箇所を経て丸山ケルンまでやってきましたー
丸山ケルン

天気の変化は早く、もう辺りの景色は望めませんでした。
今はまだ前を行く登山者さんの姿は見えますし、飛ばされるほどの強い風ではありませんが、私たちは休むことはせずに先へと進みました。

そんな時、私たちに素敵な出会いがありましたー!!
冬毛の雷鳥さんが姿を見せてくれたんです。しかも2回も

あいにく遠かったのできちんと写真には収められませんでしたが、2羽目のオス雷鳥さんは特にビッグサイズで驚きました!
冬毛でモコモコしていたからかな?普段見る雷鳥さんの1.5倍くらいのサイズに見えました

彼は新雪の急斜面を、短い足でサクサクとラッセルしながらトラバースしていきました。
そのスピードの速さに感動しました!!私も足が短くて丸いので(苦笑)、雪上歩行技術を是非レクチャーしてもらいたいです!

雷鳥さんと出会った場所から小屋までは、あと30分ほどの距離でした。
しかし、さらに天気が悪くなってきて、風と一緒にみぞれのようなものが吹き付けてくるようになりました
ゴアテックスの上下とザックカバーを早めに装備しておいたので濡れることはなく、身体を冷やさずに済んだのが幸いでした。

視界がクリアーではなく、岩がちな細い道を通ったりするので、転倒などしないよう同行者さんとこまめに声を掛け合いながら進みます。
もう少し、だけど焦らず、気を付けて・・・。
気を付けて・・・

そして何とか、唐松岳頂上山荘に到着しましたー
山荘の建物が見えた時は本当に嬉しかったです。
山荘に到着!

受付を済ませ、割り当てられた寝床に行って荷物を整理すると、ようやくホッと一息
山荘内

山荘はとてもキレイで乾燥室もあり、ホテルのようにきっちりと管理されている印象でした。
私たちの後にも次々と登山者さんがやってきましたが、布団が足りなくなるようなことはありませんでした。

もし天気が良ければ、今日のうちにすぐ近くにある唐松岳へ登頂してこようと計画していましたが、この天気では無理ですねー。
私たちは暖かな山荘内でお茶を飲んだり地図や雑誌を眺めたりしながら、のんびり過ごしました

夕食は自炊するつもりでしたが、山荘内には自炊室がなかったので外で作るのはちょっと・・・
ということで、山荘の夕食を頂くことにしました!
夕ご飯!

温かなご飯にお味噌汁、おかずも数種類付いてとっても美味しかったです
水分をしっかり取るようにと小屋の方からアドバイスがあり、お味噌汁やお茶を沢山頂きましたー。

また、食事の前には支配人さんからお話がありました。
明日は天気が回復するので、ご来光が期待できるかもしれないとのこと。

夕方を過ぎると風はさらに強くなり、外は吹雪に近い状況になっているようでした。
登り始めは暑いほどの気温と青空だったのに、天気の変化はこんなにも激しいものなのだと実感させられました。
今朝の財布紛失事件がなければ、天気が良いうちに小屋に入れていたかもしれません。

それに、小屋泊まりにしたので荷物が軽くなった分、防寒装備などはあれこれと多めに持って来てはいましたが、事前にこれほど天気が荒れることを予想できていれば計画変更などの選択肢もあったと思います。
こうした色々な反省点は今後に生かしたいと思います

夕食を終えた私たちは、早目に寝床へ入りました。
小屋の中はとても暖かく、布団をかぶると暑いほどでした
壁の向こうに風の音を聞きながら、「山小屋って本当にありがたいものだなぁ・・・」と感じました。

明日は天気が回復してくれますように・・・お休みなさい

【次回へ続く】
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Comment

2012.12.18 Tue 00:06  |  凄い!

雪山は良いですね~

憧れます!

2012.12.23 Sun 23:32  |  ガイア様

ガイア様、こんばんは!コメントありがとうございます。

雪山、いいですよねー☆
私もあまり焦らず、じっくりと雪山登山の技術を身に付けていきたいです!

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