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2012.08立山・剱岳登山(4)【2日目:剱岳編】

立山・剱岳登山、【1日目:立山編】(1)(2)、【2日目:剱岳編】(3)の続きです。

ついに・・・ついに、剱岳の頂上へ立った私たち

どんな命も受け付けないような厳しさをまとった山、人間なんて登らせてもらえるのかと感じてしまうほどの厳しさを備えた山。
その山の頂には石に守られた祠があり、沢山の人々の笑顔があり、そして頭の上にはただただ青い空ひとつがありました。

信じられないなぁ、ここに立っているなんて・・・
4年前の山の世界との出会い、数々の失敗・・・色んなことが頭を巡りました。

剱岳さん、登らせて下さって本当にありがとうございます


胸に迫る思いをゆっくりと噛みしめてから、私たちは近くの岩場に腰を下ろしました。
剱岳の山頂は思ったより広く、多くの登山者さんたちが座って景色を眺めています。

私たちも行動食をつまみながら、山頂からの絶景に酔いしれました。
昨日歩いた立山方面。その向こうには北アルプスの山々が。
山頂からの景色1

こちら、手前のゴジラの背のようなギッザギザは八ツ峰だと思いますが、恐ろしすぎますね・・・。
山頂からの景色2

どの景色も本当に素晴らしく、私はいつまでも、何日でもここに座っていたい気持ちになりました

その時、すぐ近くの登山者さんが山頂の岩場でオコジョらしき動物を発見しました!
私も慌てて見たのですが、一足先に岩の隙間に隠れてしまって、その姿を目にすることはできませんでした・・・残念
こんなところに住んでるなんて羨ましいなぁ。私も一緒に住みたい!(笑)


私たちが登った時にもところどころ渋滞箇所がありましたが、これからさらに登山者さんの数は増えそうな雰囲気でした。
名残惜しいけど、そろそろ下山した方がいいね。
私たちは荷物をまとめて立ち上がりました。

しかし、そう簡単に下山させてくれないのが剱岳。
有名な難所のひとつである「カニのよこばい」が、これから私たちを待ち受けているんです!

私たちはまず、行きにも通った道をしばらく戻りました。
ここは登りと下りの区別がないので、これから登ってくる大勢の登山者さんに道を譲る必要がありました。

途中には「バランス感覚がすごい!」とびっくりしてしまうような岩も見つけましたよー!
すごいバランス感覚!

そしていよいよ10番鎖、下り専用道であるカニのよこばいがスタート!
カニのよこばいスタート

まずは滑り台のような急な岩の坂を下っていきました。
まずは下り

それから90度ほど向きを変えて、岩壁のトラバースに移ります。
ここから横向きに岩壁を這っていくような形になるので「よこばい」という名前が付けられたのだと思いますが、ちょうど向きを変えるこの場所が重要なポイントになっています。
向きを変えるポイント

上の写真がその場所なのですが、写真を撮っている私は滑り台状の坂を下りてきて、これから前の人のように”横ばい”を始めます。
その第一歩がなかなか踏み出せない方もいらっしゃり、この辺りが渋滞することも多いのだそうです

鎖に全面的に体重を預けながら一気にトラバースする足場まで足を下ろそうとすると、不安定に身体が浮いて腕力だけで体勢をキープすることになり、足元も見えずに結構怖い思いをするのではないかと思います。というか、私のように小さくて力のない人間は、腕力で一気に足場まで下りるのはかなり難しいです(笑)
ここは大きな岩場で、比較的安定した手がかり足がかりはいくつもあるので、それらを活用して下りていったら鎖に頼らずともとてもスムーズに向きを変えることができました

その後のよこばい箇所の写真は、両手がふさがっていたので撮れませんでした(苦笑)

カニのよこばいを無事通過した後も、まだまだ気が抜けません。
かなり高度感のある急斜面(というか、崖?)を下りていくんです。
これを登山”道”と言ってしまっていいものか・・・とにかく油断せず、慎重に。
急な下り

その先に待ち受けていたのは、こんな景色。平蔵のコル、平蔵の頭です。
日本にこんな場所があったなんて・・・。その美しさと恐ろしさに息を呑みます。
平蔵のコル、平蔵の頭

しかし、これから私たちは、ステゴサウルスの背中の板みたいなあの岩を登り下りするんです

私たちは平蔵のコルでいったん下って、平蔵の頭で一気に登りました。
この写真は平蔵の頭の登りのところです。離れた場所から見るとあんなにも恐ろしい絶壁なのに、実際に登ってみると意外と行けてしまうからすごいですね・・・。
平蔵の頭の登り

平蔵の頭から鎖場を下っていくと、道がいったん落ち着きました。
私たちは辺りの景色を見渡しながら、さらに先へと進んでいきます。

それから前剱の門の鎖場を登り、前剱の西側の巻き道を進みました。
どうやら下山道は前剱のピークは踏まないみたいですねー。

しかしこの道、見晴らしは良いのですがとっても細くて足下は急な崖になっています
難所を抜けてホッとするところではありますが、とにかく気をつけて進みます。
崖の細道

前剱の先辺りからは、登りと下りは同じ道になります。
それでも登りの時とは向きも陽の高さも違うので、どの景色も新鮮でした
素晴らしい景色です

・・・と、ここでふと気づいたのですが・・・
「あれっ?そこに見えてるピークが一服剱じゃないの?

行きには暗かったことや渋滞に巻き込まれていたことからイマイチどこかが分かっていませんでしたが、今ようやく気づきました(苦笑)
それでは、一服剱に登らせてもらいましょう!

前剱から剱岳にかけては岩だらけのイメージが強かったのですが、ここ一服剱周辺には緑が増えてきて、お花畑も見ることができました
斜面が濃い青と白に染まっていて、とってもキレイです
お花畑

しかし・・・私はここで、ガクンとペースダウンしてしまいました
やはり昨日の疲れが少し残っていたことに加え、登りはなかなか自分のペースでは歩けなかったこと、そして全身を使う岩登りが続いたことで、体力をかなり消耗していたようです。
さらにじりじりと照りつけてくる太陽によって、私の残り少ない体力は一歩進むごとに蒸発していくような気分でした

幸い今はまだ午前11時前で、時間はたっぷりあります。今日の下山地も室堂ではなく、剣沢のキャンプ場です。
よし、まずは一服剱の頂上へ登ろう。あそこでゆっくり休憩しよう!

こうして私はゼーゼーと息を荒げながら、何とか最後の坂を登り切りましたー。
一服剱の頂上です!
一服剱

ここからの景色も本当に爽快だったのですが、今の私にはちょっと暑すぎました
どうしよう・・・とキョロキョロしながら少し下っていくと、他の登山者さんの邪魔にならない岩の陰がちょうどいい日陰のスペースになっているのを発見!

私たちは早速そこに腰を下ろし、靴も脱いで飲み物と行動食をつまみながらしばらく休みました。
日陰は涼しく、風も爽やかでとっても快適。
濡らしたタオルで顔や頭を冷やすと、だいぶ元気が戻ってきましたー!

時間の記録をつけていなかったのではっきりとは分からないのですが、ここで20分~30分ほど休憩をしたと思います。
体力と気力を取り戻すことのできた私は、荷物をまとめて再び剣沢キャンプ場へと下り始めました。

まだ鎖場や滑りやすい急坂が続いてはいましたが、その先には剣山荘がはっきりと見えていましたよー!
下ります

私たちはお花畑の中をどんどん下っていきました。
もうすぐ、もうすぐ・・・

そして、剣山荘に到着しましたー!!
これで剱岳の登山道は一段落です。

ここから私たちの泊まっている剣沢キャンプ場までは約30分の道のり。
それほど急なアップダウンや危険箇所などはありません。

そのため、このまま一気にテントまで戻っても良かったのですが・・・

小屋の付近にはすっっっっごくいい匂いが漂っていて、皆さんが食事をしたり、お酒を飲んだりしていたんです!
その誘惑には勝てませんでしたー!!(笑)
剣山荘で休憩

というわけで、剣山荘で中華丼とコーラを買って頂きました。(お酒はほとんど飲めないので、清涼飲料水です・苦笑)
これが本当に美味しかったです!!

まだ登山が終わったわけではありませんが、私たちはここで「お疲れ様会」と称して1時間ほどのんびりと過ごしてしまいました(苦笑)
それじゃ、そろそろテントに帰ろうか。

私たちはゴロゴロと岩の転がる道を、残雪や高山植物を眺めながらのんびりと歩いていきました。

行きに通った時は、この辺りは本当に真っ暗闇で何も見えなかったんですよねー。
沢山の花が咲いていてとっても素敵な道でした
花1

花2

こうして私たちは、14時前に剣沢のキャンプ場まで戻ってきましたー。
荷物を片付けると、ついついテントに飛び込んで1時間ほどお昼寝をしてしまいました。(休みすぎ?笑)

目が覚めてテントを這い出すと、傾きかけた陽射しを浴びる剱岳が、昨日と同じように大きく聳えていました。
剱岳が・・・

だけど・・・何だろう?昨日見た剱岳とは、何だかちょっと雰囲気が違っているような気がしました。
それは天気とか時間帯によるところが大きいとは思うのですが、それでもやっぱり何かが違っていたんです。

私がそう感じたのはきっと、実際に登らせてもらうことができたからなんだと思います。
それは「登頂したかどうか」という意味ではなく、この手とこの足でその山肌に触れ、その山の空気を吸い、自分の持つ五感全てでその山の世界観を感じることができた、ということです。

昨日と変わらず、険しく、厳しく、威厳に満ち溢れている剱岳。
それでもその山を見上げる私の心が、ほんの少しだけ剱岳さんに近づけたような気がしました。
登らせて頂いたこと、そして無事に下ろして頂いたこと、心から感謝します。本当にありがとうございました


こうしてキャンプ場で景色を眺めながらのんびりと過ごした私たち。
夕方になったので、そろそろ晩ご飯を作ることにします!

今日の晩ご飯は、マルタイ 棒ラーメンスライスもちとフリーズドライのちゃんぽんの具を混ぜた豪華ラーメン。
こちらも美味しく頂きましたー!!
晩ご飯!


ついに明日は最終日。剱岳にお別れし、立山の景色を楽しんでから家に帰りたいと思います。
どうか明日も晴れますように。

【次回へ続く】
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Comment

2013.05.15 Wed 13:45  |  流石yamajoshi (^○^)

憧れますね!!!リタイヤしたら行ってみようかな!?ムリムリ高所恐怖症だから・・・。

足の具合はツイッターから伺えまさすが想像以上に大変そうですね(T-T)
陰ながら祈ることしかできませんが応援してますよ!

  • #-
  • 山小僧
  • URL

2013.05.15 Wed 17:39  |  剣岳★がんばりましたね

気になりながら、地味に応援しています。
行きたい山があると必ず「山女子」さんのブログでチェックしています。
今年は、憧れの縦走!を予定しています。燕岳。
で、最近情報を探しているのは、時計なんです。
女性の山時計ってないのですね。調べてみると、スントですか。
うーん、今までベビーGを使っていて、壊れたので買い替えなんですが。
もし、よければ、お使いのものとか、感想などいただけたらうれしいです。
お忙しい中とおもいますので、何かのおりにちょっとでも。
失礼します。

2013.05.20 Mon 21:59  |  山小僧様

山小僧様、こんばんは!コメントありがとうございます。

ついに憧れの剱岳へ登ることができました!
確かにこちらのルートはかなり高度感のあるところが多かったですよーe-330でも景色も素晴らしかったです!

手術は事前に覚悟していたものの、予想以上に傷が大きく大変なこともありました。
でも、今では片足での生活にもすっかり慣れてしまいました(笑)
ありがとうございます。これからもリハビリ頑張ります!

2013.05.20 Mon 22:07  |  ポッキー様

ポッキー様、こんばんは!コメントありがとうございます。

ブログをご覧頂きありがとうございます。燕岳、素敵ですねー!!
きっと素敵な登山になりますね。どうぞ楽しい山をe-454

さて、山時計ですが、私も当時は結構あれこれ悩みました。
というのも、山時計って結構大きなものが多かったんですよね。
スントのデザインや機能が気に入っていたのですが、女性の中でも小型人間な私にはちょっと大きすぎるかな・・・と。

というわけで、私が今使っているのはアクシオミニという時計です!
サイズもちょうどよく、機能も十分なので登山時に愛用しています☆

とはいえ私が買ったのは数年前なので、今は色んなメーカーから山時計が色々出ているかもしれませんね。
参考になるか分かりませんが、よろしければチェックしてみて下さい。

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