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2012.10岳沢紅葉トレッキング(2)【1日目】

岳沢紅葉トレッキング【1日目】(1)の続きです。

上高地から岳沢に向けて、深い森の中を登ってきた私たち。
天然クーラーと呼ばれる風穴を過ぎると勾配はややきつくなってきて、森が明るく開けてきましたー。

そして・・・じゃーん!!
岳沢のガレ場に出てきましたー
ガレ場に出ましたー!

「わぁぁぁぁっ、すっごーいっ!!

先ほど下から見上げていたあの素晴らしい景色が、今まさに私たちの目の前に広がっていたんです!

まるで絵画のようなこの景色!ここが日本だなんて、現実の世界だなんて、到底思えません
絵画みたいな景色

振り返れば、上高地周辺の建物や梓川の流れがはっきりと見えていました。
これもまた絶景です!
上高地の景色

どうしよう、この景色・・・。
これじゃ、前に進むことなんてできないよ・・・。

こうして私たちはここで30分近く、ひたすら景色を眺めて過ごしたのでした。

・・・さぁ、そろそろ進まないとね。ようやくゆるゆると歩き始めた私たち。
登山道の脇の木々もまさに紅葉真っ盛りという感じでした
紅葉真っ盛り

事前に登山地図を見た感じだとこの辺りから岳沢小屋まではかなり傾斜がきつくなるはずなのですが、あまりにも楽しい道だったので辛さはほとんど感じませんでした(笑)
それからも景色が開ける度に立ち止まってうっとりと見とれてしまいました

山肌を覆う黄葉は、陽射しを受けると燃え上がるように鮮やかさを増していきます。
まだらに落ちる雲の影が、その黄色い毛並みを撫でるかのように柔らかに流れていくのでした。
鮮やかな黄葉

黄葉部分のアップ。涸沢だと真っ赤な紅葉のイメージが強いですが、岳沢は黄色と緑のコントラストが素晴らしいです
アップも素晴らしいです

天気も素晴らしく、体調も気分も絶好調。
これは明日、前穂高岳まで登れそうだなぁ涸沢を上から眺めるのが楽しみになってきた♪

そんな風にウキウキしながら歩いていたんです。
ここまでは・・・。


突然の異変を感じたのは、黄葉の道を気分良く歩いていた時のことでした。
黄葉の道

足を踏み出した瞬間、足首にピキッと関節が外れたような鋭い痛みが走りました。
実はこの症状、10年以上前から時々発生していたんです
それでも登山を含めたスポーツ中には起こることはなく、いつも街を歩いている時だったんですよね。
しかも、立ち止まって足首を少しブラブラすればすぐに痛みが治まっていたので、特に気にしてはいませんでした。

登山中にこの症状が出たのは初めてだったので少し戸惑いましたが、すぐに治まるだろうと思って立ち止まりました。
しかし・・・ちょっと変。足をブラブラしても、なかなか違和感がなくなりません

結局2、3分して落ち着いた後は痛みを感じることもなかったのですが、このことで私の気の持ちようは大きく変わっていました。

いつものことだから大丈夫だと思う・・・でも、「絶対大丈夫」ではないよね
岳沢小屋以降、前穂高岳までは険しい箇所も多いみたい。
足首に少しでも不安を抱えた今の状態で、確実に自分自身を登下山させる自信はあるのか?責任が持てるのか?
それに、足首を気にしながらの登山では山に集中できないし、100%山を楽しむこともできなさそうだね・・・。

とても残念ではありましたが・・・この時点で、明日の前穂高岳登山はやめることにしました。
今はもうすでにかなり登ってきていること、下山の方が足の負担が大きそうなことから、今日はこのまま岳沢小屋を目指すことにしました

同行者さんにもこのことを相談すると、快くOKしてもらえました。
しかも、明日の下山時には私の荷物をできるだけ持ってくれるとのこと。いやー、ありがたいです

今日は岳沢小屋で足をしっかり休めて、明日のんびり下山すればいいね。
よーし、そうとなったら黄葉を目一杯楽しむぞっ
私は気を取り直して、再び山に向き合いました。


※実は、このことをきっかけに下山後病院で精密検査を受けて病気が発覚、手術に至りました。
(このことについては、こちらの記事で報告させて頂きました)
登山中に症状が出ていなかったら、そのまま放置して将来的には登山はおろか、歩くことにすら支障が出ていたかもしれません。
登山は私にとって、自然だけでなく自分自身と深く向き合う良い機会になっていると思います。今回の経験に感謝しています。


岩がちな道を、近くの木々を見上げたり、向こうの景色を眺めたりしながら登っていくと、再び大きな沢に出てきましたー
雪のように白い岩と黄葉、そして青空の彩りに思わずため息が出てしまいます。
本当に、本っっ当に、キレイすぎるーっ!!
キレイすぎる!

これは明神岳方面。先ほどより陽射しが強くなったせいか、景色がより鮮やかになったように感じます。
本当に信じられない、美しい世界・・・。もう何も言えません
何も言えません

これが沢の全景。サングラスをしていないと目も開けられないほどのまぶしさです。
一部には雪も残っていました!
沢の全景

この辺りでもしばらく景色を眺めながら過ごした私たち。というわけで、(1)に書いた今回のコースタイムは本当にあてになりませんのでご了承下さい(苦笑)

そして、このすぐ先には黄葉を背負った岳沢小屋がありましたー
足の違和感というトラブルもありましたが、何とか本日の幕営地に到着です!
岳沢小屋

キレイな小屋で一休みして受付を済ませると、私たちはテント場へ移動しました。
岳沢小屋のテント場は、小屋から前穂高方面へ少し進んだ登山道沿いにあります。
テント場

道に沿って幕営適地が点在している感じなので、私たちは少しウロウロしてできるだけ良さそうな場所を探しました。
他のテントは数張りしかなく、とても空いています!

テントを設営し終えて辺りを見回すと、改めてこの立地の素晴らしさに感動します。
私たちは今、岳沢の美しい黄葉の真っ只中に立っているんですね
素晴らしい立地です

吊尾根方面の迫力ある景色。
雄大さと繊細さの共存するこんなにも美しい世界が日本にあるということを、登山を始めるまでは知りませんでした
美しい景色

あの稜線に、そして稜線から見えるであろう「その先の景色」に強く心惹かれますが・・・今回は胸にしまっておきます。

身軽になった私たちは、いったん小屋へと向かいました。
そして、小屋の前で冷やされていたドリンクを購入し、温かいお茶も作って昼食タイムにしました
(冷たい飲み物と温かい飲み物を同時供給・笑)

それから小屋周辺の黄葉を見て回って、再びテントまで戻ってくると・・・いつものお昼寝タイムです!(笑)
この世界を前にして目を閉じてしまうのは少しもったいない気もしましたが、これがやっぱり幸せなんですよねー。
黄葉のベッドでお昼寝をするなんて、とてつもない贅沢です
(実際に身体の下に敷いてるのは黄葉の植物ではなく岩とマットと寝袋ですが・苦笑)

私たちは1時間ほど気持ちよく眠った後、テントの入り口を開けてしばらくぼんやりと景色を眺めて過ごしました。
そして17時を回った頃にようやくテントを這い出します。

既に空は薄暗くなり始め、先ほどまであれほど鮮やかだった秋の色は少しずつトーンダウンしていきました。

その向こう、雲に浮かぶギザギザした山の連なりが美しくてしばらく見とれていたのですが、後で調べたらあれは乗鞍岳だったんですねー!
経験上、自分がこれまでに登ったことのある山は、遠くからでも見分けやすくなってくるのですが、まだまだ気付かなかったり、見分けられないことも多いです(苦笑)
乗鞍岳!

さて、そろそろ夕食の時間です!
今回は(今回も?)マルタイ 棒ラーメンにフリーズドライのちゃんぽんの具を足して頂きましたー
夕食です

食事を終えて片付けを済ませると、辺りにはすっかり夜の気配が漂っていました。
すっかり夜

今日という日に残されたわずかな光が山の向こうへ消えていくのを見届けて、代わりに上高地に輝き始めた灯りを見下ろした後、私たちは寝支度を整えて寝袋へともぐりこんだのでした。

【次回へ続く】
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Comment

2013.07.06 Sat 01:07  |  眺める物

河童橋から眺める物と思っていた岳沢。

やはり登って見ないと分からない、良い所ですね。

重太郎!歩いてみたいとは思わないけど小屋までなら行ってみたくなりました。

先日徳本峠まで上がってきましたが、森林限界を越えて無いので眺望はあまり良くありませんでした。

同じように紅葉の頃の岳沢見てみたい。(^^)v

  • #-
  • tahara_t2
  • URL

2013.07.06 Sat 12:25  |  黄葉に見る景色

綺麗に黄葉している時でしたね。天気も良くて羨ましいです。

基本、人が多いときは避ける傾向にある私がここを訪れた日は、土砂降りでした。

それでもカッパを着て動くことが嫌いではないので、周辺を徘徊しましたが、いかんせん雨の中の行動は制限され、そそくさと下山しました。そんな中登っていくグループも見かけましたが、補完しあえるならいいのかなと思いながら、山女子さんの決断とそれをサポートされた同行者の方の絆(きずな)に絆(ほだ)されました。

と同時に以前、黄葉の状態を『何だ、枯れてるだけじゃん』と言ってつまらなそうにしていた一行に出会った時、黄葉を紅葉じゃないと思う人もいるんだと苦笑した記憶も蘇りました。草紅葉を見たらどう思うんだろう(^^;)

その後順調ですか?回復のお祝いはどちらへ行かれるか興味津々です。

綺麗な写真をいつもありがとうございます。

2013.07.18 Thu 22:56  |  tahara_t2様

tahara_t2様、こんばんは!コメントありがとうございます。

上高地の紅葉というと真っ先に涸沢が思い浮かぶのですが、今回お邪魔してみて岳沢も本当に美しいところだと分かりました☆

まだまだこのエリアにはお邪魔していないところが多いので、またお邪魔してみたいです。
tahara_t2様も、機会がありましたら秋の岳沢を是非♪

  • #-
  • yamajoshi
  • URL

2013.07.18 Thu 23:01  |  海花様

海花様、こんばんは☆コメントありがとうございます。

海花様が岳沢へ行かれた時は雨だったのですね。私は今回ちょうど良い時期にお邪魔することができたようです。

黄葉を「枯れている」・・・確かにそう見えるかもしれませんね!(笑)
私は秋の炎が燃え尽きて白い雪に覆われる直前の、少し寂しさの感じられるような景色もとても好きです。

足の方はまだ登山できるほどではありませんが、少しずつ良くなってきています。
またいつか登山復帰のご報告ができるよう頑張ります!

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