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2003.04屋久島旅行(2)縄文杉

2003年春の屋久島旅行、(1)の続きです。
(注:当時の旅日記と旅写真を再構成して掲載しています。情報は当時のものです)

朝7時の分厚い雲の下、私たちは屋久島で最も有名な屋久杉であろう「縄文杉」へ会いに行くため登山を開始しました。
トロッコ道を行く

縄文杉までは延々と続くトロッコ道から険しい登山道を経て、片道5~6時間はかかると言われる道のり。一般的には現地のガイドさんを手配して、朝5~6時に出発する人が多いようです。
ところが私たち、女2人の単独登山。事前に登山届けは出したものの、出発時間からしてかなり出遅れており、不安なスタートとなりました。(でも本人たちはあまり気にしていない)
(注:今思うと本当に無謀な登山をしてましたね良識ある皆様は真似をしないようお願いします・・・)

岩がゴロゴロしてます

トロッコ道は平坦で歩きやすそうに見えるけど、枕木の間隔と自分の歩幅をうまく合わせられずに意外と疲れるもの。
まだまだ先は長い、頑張らなければ・・・!!
スタートから出遅れていた私たちの前後には元々人が少なかったのですが、写真を撮ったりとあれこれ寄り道しながら進んでいたら、いつの間にか誰もいなくなってしまいました。
その時ふと顔を上げると、トロッコ道の前方に何頭もの鹿の姿が!
幼い頃好んで読んでいた作家、椋鳩十さんの本(片耳の大シカなど)にしばしば登場していたヤクシカとの初めての対面。そっと近づいて夢中でシャッターを切ったのでした。
ヤクシカに遭遇!

んっ、いい加減ペースアップしないと縄文杉まで辿りつけないかも!?
そろそろ現実に気づいた私たち、後ろ髪引かれる思いでヤクシカに別れを告げ、上を目指すのでした。

こうして歩くことしばらく、ようやくトロッコ道の終点が見えてきました。
トイレ
これは、トイレ(笑)
ここから先は険しい登山道に入るのです。
この場所は、これからのハードな登山を前に人々が憩ったり、情報交換をする場所になっているみたい。そして、「自信のない人はここで引き返した方がいい」という意味を持つ場所でもあるように思います。
ベンチに座っていたお婆さんがぽつりと言いました。
「私は足が痛くてね・・・。先に進んだじいさんの帰りをここで待ってるんだよ。
見たかったけどねぇ。縄文杉を・・・。」

お婆さんの分も、私たちは縄文杉目指して進みます!

ここからの登山道は、予想通り・・・いや、それ以上にハードでした
歩いても歩いても、先の見えない深い森。膝も痛くなってきて、休憩を取る間隔も徐々に短くなってきました。
そしてもうダメかも・・・と思ったその時、それはそれは大きな切り株が、私たちの目の前に現れたのです。
ウィルソン株
写真じゃ大きさが伝わらないかもしれないけど、この切り株の洞の中は10畳ほどの大きさがあるの。

ウィルソン株から見上げる
ウィルソン株の中から見上げた景色。

ウィルソン株の中の祠
中には小さな祠も・・・

何百年も前に切り倒されたウィルソン株。
自らの「樹」としての時間は止めてしまったのかもしれないけど、その身体に息づく植物たちとともに、今でも静かに生き続けているのではないでしょうか。
体力は限界だったけど、ウィルソン株に出会って不思議なパワーが沸いてきた私たち。
よし、もうひと頑張り!

大王杉
これはウィルソン株の先で出会った、「大王杉」という屋久杉。
こういう屋久杉を見た時に感じたこと、昨日はうまく言葉にできなかったけど・・・
この時、私はこう思ったんです。
山に沢山生えているのは、木。それが長い年月をかけて成長して、大木になる。
普通はここまで。
だけど、ごくわずかな「選ばれた樹」だけが、樹としての一線を越えて新しい生き物(化け物というべきか、精霊のようなものというべきか・・・)に変貌するのかもしれないなぁ・・・。ってね。

そしてついに、ここまでたどり着きました!
私達の目の前には、夢にまで見た縄文杉の姿が・・・

縄文杉の姿

縄文杉の幹

こんなにも神々しくて、畏れるべき存在を前にしては、言葉なんて出やしませんでした。
本当に感動。本当に来て良かった!!!

そして恐れ多くも縄文杉を見ながら遅めのランチ(おにぎり)などを頂いた私たち(笑)は、いよいよ下山することに。
この時点で周りにいるのは、登山小屋に宿泊予定の人ばかりでした。
そんな危機的状況を全く感知していない私たちだったのです・・・。

それからも、もう1回ウィルソン株をじっくり眺めたり、ヤクシカの写真をばしばし撮ったりしつつマイペースに下っていった私達。
森の精?
これ、ちょこんと倒木に腰掛けて手をそろえているカエル風の森の精に見えない?(笑)

・・・えー、余裕だったのはここまででした。
下山途中で日没を迎えてしまい、もちろん街灯もなく真っ暗なトロッコ道にはわらわらとヤクシカがあふれてくるし、携帯電話もつながらない100円均一の小さな懐中電灯1個という心許ない装備でよろよろ歩く私たち、このまま遭難するんじゃ・・・って本気で怖くなってきました

幸い暗くなった頃には登山口近くだったのでさほどの距離がなかったことと、最後の最後で「出遅れ仲間」2人を発見したこともあり、みんなで無事に登山口へと戻って来ることができました~

それにしても無謀な登山でした・・・。きちんとした計画と装備は本当に大切ですね。
色んな意味で、この日の出来事は一生忘れられない思い出になりました!

【次回へ続く】
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屋久島
縄文杉
ウィルソン株
大王杉
ヤクシカ

Comment

2009.06.05 Fri 23:58  |  久しぶりです!

事故後、体の具合はどうですか?

屋久島のコケやシダに覆われた深い深い森の雰囲気が、
ものすごく生命感を漂わせていいですよね。
僕はまだ一度も屋久島には行ったこと無いんですが。


>ごくわずかな「選ばれた樹」だけが、樹としての一線を越えて
>新しい生き物に変貌するのかもしれないなぁ・・・。

僕もそんな気がします。森の中で巨大な大樹を見ると、自然と
そういうの考えちゃいますね。理屈じゃなくて感じるんだねきっと。
僕も山歩きをして初めて大樹に出会った時は衝撃的で、やっぱ
呆然と立ち止まってしまったのを覚えています。

p.s 
それにしてもyamajoshiさんはブログ書くペース早いなぁ。
僕なんて1つ書くのに何日かかることやら(^^”

2009.06.06 Sat 22:59  |  怪我はもう大丈夫です!

Take-Cさん、お気遣いありがとうございますe-68
事故の影響はもうほとんど無くなりました。これで気兼ねなく山にも行けそうです(笑)

屋久島、本当に素晴らしかったです。
Take-Cさんも森の中で同じように感じていらっしゃったんですね~。本当に自然は色んな驚きや感動を与えてくれますよね。
関西にも素敵な山が沢山あるんだろうなぁ。 いつか関西の方にもお邪魔してみたいです!

P.S.
過去の旅日記は、当時のメモを書き写す程度なので更新早いんですけど、ネタ切れしたら更新止まりそうですね・・・(苦笑)

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