2012.09槍ヶ岳テント泊登山(4)【3日目】

槍ヶ岳テント泊登山、(1)、【2日目】(2)(3)の続きです。

槍平小屋のテント場に2泊して、槍ヶ岳山頂を往復してきた私たち。
今日はいよいよ最終日、下山を残すばかりです

午前3時過ぎにふと目を覚ましてテントから顔を出すと、よく晴れた空には無数の星が瞬いていました
星空!
写真が暗かったのでソフトで明るさを調整しましたが、実際はこれ以上にまぶしい星たちが空いっぱいに輝いていたんです。

こんなに沢山の星たちの中でも、オリオン座がはっきり分かりましたよー
下の写真で見えるかな?
見えるかな?

こんな風に天然のプラネタリウムを好きなだけ見ることができるのも、山に泊まることの醍醐味のひとつだと思います
ぬくぬくの寝袋にくるまりながら星空を見上げていると、宇宙に浮かぶ地球という船の甲板に寝転んでいるような気分になります。
ここに自分が存在しているということが、奇跡的なことのようにも感じられるんです。
なんて美しい世界の光景なんだろうと、しみじみ思いました

それから私たちはしばらくうとうとして、5時過ぎに白み始めた空を眺めながら目覚めのミルクティーを飲みました。(贅沢気分!笑)
そしてゆっくりとテントを片付けて、荷物をまとめて・・・さぁ、下山開始です!

今日は朝から天気も良好。青空が気持ちいいですねー
青空です

歩き始めはとてもよく整備されています。
整備された道

私たちは森の空気を吸いながら、開けたところでは青空や山並みを眺めたりして下っていきました。
荷物は重いですが、足取りはとても軽いです

足下にはこんな案内も。「シンホ高」
シンホ高

岩壁に藤木レリーフを見た後、沢を渡ります。景色が大きいなぁ!
景色が大きい!

ここは水が流れていましたが、きちんと橋が架かっていました。
沢を渡る

その先にある滝谷避難小屋。登りの時はあまり近づかなかったので、今回は近くでちょっと休憩を取りました。
滝谷避難小屋

それからさらに先へ進みます。
登りの時には心身共ににあまり余裕がなくて気付きませんでしたが、ここはこんなにも素敵な森だったんですねー
目を見張るような大木もありました
素敵な森

そして、白出沢に到着!橋を渡ります。
まだ朝9時ですが、陽も射してきてかなり暑くなってきましたよー
白出沢

というわけで、渡り切ったこちらの休憩所でしばし休憩。
丸太の椅子もあって、とってもありがたいですねー
休憩所

ここからは登山道というよりは砂利道になり、ぐっと歩きやすくなりました。
辺りの景色を眺めながらのんびり進みます。
辺りの景色を眺めながら・・・

こうしてあっという間に穂高平小屋へ到着しましたー!
穂高平小屋

キレイな花に心癒されますね
花もキレイ

ここからは行きに通った道ではなく、ショートカットらしき道の方へ進みました
ショートカットで

森の中を進んでいき、途中で舗装道路に合流します。
森の中

そこから少しでゲートに到着!
ゲート到着

さぁ、ここまで来れば下山まではあとちょっと。
その先からは荒々しい山並みを望むことができましたよー
これはズームの一枚。
素晴らしい景色です

そして私たちは、無事に新穂高温泉バスターミナルへと下りてくることができました。
充実した槍ヶ岳での3日間、これにて終了!

・・・と思いきや、駐車場まで歩かなければならないことをすっかり忘れていました
ここからの道のりが一番長かったような気がします(苦笑)
ここが長かった・・・

この後、近くの温泉でゆっくり汗を流し、ご飯を食べてから帰路に就いた私たちだったのでした


これまでずっと見上げてきた槍ヶ岳のてっぺんに、今回初めてお邪魔することができました。
予定の駐車場が満車だったことから、計画を一部変更して槍平小屋2泊というかなりゆったりとした日程としましたが、その分心身共に余裕を持って楽しく登ることができました
また、混雑をうまく避けて槍ヶ岳とじっくり向き合うことができたのも幸運でした。

槍ヶ岳山荘の辺りから見る槍ヶ岳には、ビリビリ痺れるほどの圧倒的な存在感がありました。
あの強く意志を持って空に突き刺さっているかのような美しい姿・・・下界に戻った今でも、写真を何度も見返しては思い出すんです。

今度は是非、テントをかついで槍ヶ岳山荘にお邪魔したいと思います。
そして、一日の始まりから一日の終わりまで、槍ヶ岳さんと共に過ごしたいと思います!

今回も素晴らしい山旅をありがとうございました

【終わり】
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2015.08北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山(3)【3日目:ヒュッテ西岳~槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳)】



【2015.08北アルプス表銀座~裏銀座テント泊縦走登山】山行一覧

◆1日目:中房温泉~燕山荘(燕岳、北燕岳)
◆2日目:燕山荘~ヒュッテ西岳(西岳)
◆3日目:ヒュッテ西岳~槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳)
◆4日目:槍ヶ岳山荘~双六小屋(樅沢岳、双六岳)
◆5日目:双六小屋~三俣山荘(三俣蓮華岳、鷲羽岳)
◆6日目:三俣山荘~野口五郎小舎(水晶岳、野口五郎岳)
◆7日目:野口五郎小舎~烏帽子小屋(ニセ烏帽子岳、烏帽子岳)
◆8日目:烏帽子小屋~高瀬ダム

登山概要・データはコチラ



槍ヶ岳(3,180m/長野県松本市・大町市、岐阜県高山市)

■この日の歩行ルート
ヒュッテ西岳~槍ヶ岳~槍ヶ岳山荘(泊)


ルート詳細はコチラ
※この日もGPSがうまく機能していなくて、登山途中の一部しか記録できていなかったようです

■今回のコースと所要時間
所要時間合計(テント設営撤収、食事、休憩等込み):約6時間30分

(行動時間)
※全体的に、細かい休憩などは含まれてしまっています。
ヒュッテ西岳(トイレあり)―【約1時間5分】→水俣乗越―【約2時間5分】→ヒュッテ大槍(トイレあり)―【約45分】→槍ヶ岳山荘(トイレあり)―【約20分】→槍ヶ岳頂上―【約20分】→槍ヶ岳山荘(テント泊)

■参考マップ
山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳



私たちの登山3日目は、まだ人々も太陽も寝静まっている、真っ暗なうちから始まりました。
静かにお湯を沸かして、ホットドリンクで目を覚ました後、サタケ マジックパスタの朝食をとっていると、周囲のテントからもゴソゴソと物音が聞こえ始めました。

身支度を整え、寝袋などテント内の物を片付けてから外へ出ると、東の山並みの向こうから、眩しい朝陽が昇ってきました。
これは!と思って西側の景色を見に上がると、そこには赤々と燃える槍ヶ岳の姿が・・・
表~裏銀座3日目1

その山のことを、私は一昨日も、昨日もずっと眺め続けてきたはずです。
それでも、今そこに聳えているその山は、その時とは雰囲気がまるで違っていて、別の世界の景色であるかのようにさえ感じられました。

この景色は、この時、この場所にいなければきっと見ることができなかったのだと思うと、「ここまで来て良かったなぁ」としみじみ感じます。
山の神様・・・今日も、素敵な朝をありがとうございます

こうしてしばらく朝の景色に酔いしれた後、私はテントを片付けて荷物をまとめ、いよいよ槍ヶ岳へと向かう縦走路へと足を踏み出しました。
この日登っていく東鎌尾根は、急峻な岩場が多く危険度の高いルートとも言われています。
岩への引っかかりや落石などの危険を考えて、マットなどのザックに外付けしていたものは全てザックの中にしまい、ヘルメットも用意して出発しました。

最初はまず、下り・・・というより"激下り"からのスタートです。
ハシゴや階段状になっているところもありますが、足下が岩や砂地だったりするのでスリップには十分注意して下っていかなければなりません。
しかも今回は背中のザックがかなり大きいので、自分の車幅感覚ならぬ、ザック幅・奥行・高さ感覚が狂いがち。(苦笑)
岩や木などに重たいザックをぶつけてバランスを崩しては大変なので、危険個所などは特に声を掛け合いながら、慎重に進んでいきました。

この写真の左下の方へ道が続いているのが分かるでしょうか・・・
表~裏銀座3日目2

この辺りはまだ日陰だったので良かったのですが、いったん道が登りになって日なたに出たら、まだ朝早い時間だというのに陽射しが暑く感じられました
今日は開けた尾根道がメインなので、涼めるような場所はなかなか無いかもしれません。焦りは禁物ですが、日が昇り切るまでになるべく進んでおきたいところ。

それからまた下って日陰に入り、スリリングな木道などを進んでいくと、水俣乗越にたどり着きました
ここからは槍沢方面に下っていくこともできます。天気や体調などの状況が悪かった時のエスケープルートのひとつにしていましたが、今日は大丈夫そう!
ちなみにここからはとても危険なバリエーションルートである北鎌尾根へ向かう道もあるのですが・・・もちろん今回は行きませんよ

さぁ、先へ進みましょう
下りはここで一段落して、今度は登りベースの道になります。
いきなりこんな岩場になるので、「いよいよ来たか」と気を引き締めて登っていきました
表~裏銀座3日目3

そして開けた場所に出ると、槍ヶ岳がどーんっとにかくものすごい迫力のある景色です!
だけど・・・もしかしてこの尾根上を行くの?登って、下って、登って、下って・・・えええーっ!!
表~裏銀座3日目4

その距離以上に気の遠くなるような道のりでしたが、とにかく気を付けて一歩ずつ、前へと進んでいきます
険しさはかなりのものでしたが、こうしたハシゴなども随所に設置され、かなり整備されている印象を受けました。
表~裏銀座3日目5

いつの間にか道は日なたになり、加えて両手両足を使う全身運動なので一気に暑くなってきます
それでも、全体的に人が少なかったので、自分のペースで水分補給したり、立ち止まって呼吸を整えたりすることができたのはラッキーでした。

それから、こんなにも高度感溢れる長ーいハシゴも下りましたよー!
これは高所恐怖症の人だと大変かもしれません
表~裏銀座3日目6

こんな風に、ここは険しくハードではありましたが、一方でとても楽しい道でもあったんです。
掲載枚数の都合で写真は載せ切れていませんが、色んな花があちこちに咲いていたんですよー
それに、槍ヶ岳をはじめとした山々の景色が本当に美しくて、美しくて・・・
こんなに信じられないような、夢のような世界の中で、私は生きている。歩いている。そう考えると、感動が止まりませんでした。

そしてもうひとつ、谷から吹き上げてくる風がとっても涼しかったことも、私の足を軽くしてくれました。
地形的に「いい風の吹いているスポット」がルート上にいくつも現れたので、昨日ほど暑さに体力を奪われることもなく、とても快適に登っていくことができたんですよー
表~裏銀座3日目7

いやー、なんて楽しい道なんだろう
浮かれてばかりはいられないような険しい道がまだまだ続いていましたが、心身共にかなり余裕を持つことができました。
表~裏銀座3日目8

こうしてヒュッテ西岳を出発してから3時間ちょっとで、ヒュッテ大槍にたどり着きましたー!
見て下さい、この景色!ここはなんという素晴らしい立地の小屋でしょうかっ
表~裏銀座3日目9

今日の宿泊予定地はここではないのですが、私たちは中で少し休ませてもらうことにしました。
ペットボトルのドリンクを買って、喉を潤します。あぁー、美味しいっ

ひと休みして気分をリフレッシュさせた私たちは、再び荷物を背負って歩き始めました。

もう、槍ヶ岳はすぐ目の前にあります
初日の燕岳から眺めていた槍ヶ岳。翌日、気持ちの良い稜線で、並んで歩いていた槍ヶ岳。
それが、もうすぐそこに・・・

この角度と距離から見上げる槍ヶ岳もまた新鮮で、とっても迫力満点でした!
表~裏銀座3日目10

槍ヶ岳へ向かう花道のように、周辺には色々な花が咲き乱れていました
表~裏銀座3日目11

それでも、まだまだ険しい岩場や細いトラバースなど、油断大敵な道が続いています
私たちは足を踏み外さないよう、十分気を付けて登っていきました。
表~裏銀座3日目12

こうして槍ヶ岳山荘を目指して登っていく私の左手下方には、槍沢ルートで槍ヶ岳山荘を目指す登山者さんたちの姿が見えていました。
よくよく見てみると、テントマットを背負った団体さんがかなりの人数いらっしゃるようです。

・・・ん?あんまりのんびりしていると、テント場が埋まっちゃうかも!?
そう気づいた私は、急にペースアップ山荘直下の急坂は、もはや小走りで登っていきました(苦笑)

そして、無事に槍ヶ岳山荘に到着ーっ!
まずはテントの受け付けをしてきまーすっ
表~裏銀座3日目13

こうして早めに受け付けできたおかげで、無事に良いスペースを確保できました
ここ槍ヶ岳山荘のテント場は険しい場所にあって、人気の割に設営スペースが限られているため、受け付け時に場所が指定されるんですよね。
そのため、定員オーバーしてしまうと小屋泊まりに変えるか、少し下った殺生ヒュッテのテント場などに移動することになるんです。
表~裏銀座3日目14

以前、飛騨側から槍ヶ岳へお邪魔した時に、ここのテント場を通りかかって「いつかここに泊まってみたいなぁ」って思ったんですよね。
その夢を叶えたくて・・・だから最後はちょっと頑張りました(笑)


無事にテントを設営した後、最初は「ちょっとお昼寝しようかなー♪」なんて思っていたのですが、少し雲も湧いてきていたので、天気が崩れる前に槍ヶ岳の頂上へお邪魔してくることにしました

サブザックに必要な荷物を詰めて、いざ出発!
表~裏銀座3日目15

槍ヶ岳は混雑のピークになると、まるでディズニーランドのアトラクションのように大行列になるらしいのですが、この時はタイミングよく、渋滞はほとんどありませんでした。
途中で下りの人と道が一緒になるところや、ハシゴのところでは少し待ち時間がありましたが、おおむねスムーズに登っていくことができました

こうして見ると、「これが登山道なの?」と驚くような険しいところですよね。
とにかく落ち着いて、三点支持で確実に登っていきました。
表~裏銀座3日目16

そして・・・槍ヶ岳、無事登頂!!
やったね、おめでとう!そして、ありがとう!
表~裏銀座3日目17

ここからの景色もぐるりと実に雄大です。
この時は山の上の方に雲が湧いていて、景色は少し霞んでしまいましたが、強い爽快感を味わうことができました

さぁ、行き交う登山者さんたちの波が途切れたタイミングで、下りましょ
表~裏銀座3日目18

登り以上に下りは危険なので、気を付けて確実に下っていきました。
幸い人の少ないタイミングだったので、比較的スムーズに山荘まで戻ることができました!

その後はテントでのーんびり。
マルちゃん正麺 袋めん(味噌味)を食べてー、うたた寝をしてー、辺りの景色を眺めてー・・・と、完全にダラダラ生活です(笑)

でも、こういう時間がとっても幸せだと感じるんですよね

時間が経つにつれて、テントの数も増えてきて辺りは大賑わいになりました。おそらく小屋泊まりの方の数はもっともっと多かったことでしょう。
さすが人気のお山だね!

さて、そろそろ夕食タイム。
この日のメニューは・・・贅沢二色丼ですっ!!(笑)
表~裏銀座3日目19
昨日と同じじゃん!と言われてしまいそうですが、今日は小さめどんぶりシリーズ 親子丼小さめどんぶり 中華丼の二色なので、全然違うんです!(爆)
※昨日は牛とじ丼と麻婆なす丼でした。

このシリーズ、本当に美味しくてお気に入りです

夕食時には辺りはかなりガスガスで、槍ヶ岳も霞んでしまうほどでしたが、そのうち風が出て来て少しずつ晴れてきました。
そして、沈みゆく太陽を、雲の合間に見ることができましたー
表~裏銀座3日目20

今日も無事に歩かせて頂き、ありがとうございました。
私は今日も、こうしてちゃんと生きている。山を歩いていると、そのことを強く実感できます。
そして山は、生きるということがどれだけ尊いことかも教えてくれるんです。
生きていることに、感謝、感謝だね

これにて、表銀座の縦走は終わり。
いよいよ明日からは、裏銀座の縦走が始まります!!

私にとって、裏銀座は未知の世界。
どんな道が、どんな景色が、どんな出会いが私を待っているんだろう・・・。
沢山のワクワクを胸に、私は眠りについたのでした。

【次回へ続く】
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